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厄介な上司に翻弄されて壊れそうになったらどうすればいいのか

2022.02.05

■連載/あるあるビジネス処方箋

4月には、年度替わりの人事異動が行われる場合がある。前段階として2月は、上司や人事によるヒアリング(聞き取り)が実施される企業があるかもしれない。その際に他部署への異動を申し出たほうが好ましい場合もあるだろう。今回は、絶対に他部署へ異動するべきと私が思う事例を紹介しよう。実は、10数年前の会社員の晩年に経験したことでもある。

当時の部署は、正社員が15人前後。上司は、部長として40代後半の男性。その下に課長が2人いて、50代前半の女性と40代後半の男性。30代半ばだった私は50代前半の女性の下にいた。その課は、正社員が6人。

問題は、ここからだ。部長と女性課長が社内でも有名な犬猿の仲なのだ。挨拶は互いにするものの、仕事については深く話し合わない。双方が業務連絡はするが、相談し合うことはまずない。そのあおりを受けるのが、女性課長の下の私たち6人の部下だった。

例えば、女性課長の下で各自担当の仕事をしている。状況に応じて相談や報告をする。女性課長はその都度、応じて何らかの判断をする。6人は、それを受け入れる。これで本来はよいはずだ。ところが、女性課長が休暇や退社で不在の時を見計らい、部長が部下たちに報告を求める。「あれは今、どうなっているのか。自分は課長から報告を受けていない」と繰り返し言う。だが、本人には言わない。女性課長は女性社員数十人のリーダー的な存在で、口うるさいタイプ。まして、夫はこの会社の課長。

部長は、この夫婦や多数の女性社員を敵に回すことを警戒していたのだろう。部長自ら「女性課長から逆恨みされたくない」と私たちに何度も言っていた。部長は有名私立大学の付属小学校からエスカレート式に進んだ大学を卒業し、縁故採用で入社したと言われる。社内ではよく知られた「お坊ちゃま君」だった。幼少の頃から欲しいものは何でも手にしてきたタイプで、思い通りにならないと露骨にふてくされる。支配欲が強く、自分中心に皆が動ないと冷静ではいられないようだった。精神年齢は、10代後半レベルに私には見えた。

確かに課長は部長に随時、報告すべきではある。だが、課長は一般職ではない。一定の経験や実績をもとに評価され、課長になったはず。ならば、双方は例えば「ここまでは課長の私の判断で進める。これより先は、部長の考えで進めてほしい」と合意をしたうえで6人を動かすべきだ。2人が役割分担とそれに伴う権限委譲をして運営しないと、部下たちはスムーズに動けない。

しかし、2人は約2年半で、部署の運営について深く話し合うことは1度もなかった。女性課長は気性が激しく、年下の上司である部長に譲歩することができない。必要以上の報告はついにしなかった。

6人の部下たちは、頻繁に面食らう。こんな不満が出る。「なぜ、課長に報告をして、課長が帰った後、部長に同じ報告をするのか。部長は課長と違う判断をして、自分の意見に従わせようとする。なぜ、課長と互いに意見調整をしないのか。なぜ、私たちは課長の指示に従い、今度は部長の考えでやり直しをするのか。誰の意思に従えばいいのか」。

いわゆる、ワンマンツーボスの問題と言える。状況が深刻化すると、部下の側は精神的に肉体的に滅入る。2人の指示に従い、動くわけだから仕事の量は倍近くになる。当時、残業は月平均60~80時間。これが毎月続き、2年間になると、つくづくバカバカしくなる。仕事量はなんとかなっても、同じ仕事を何度もやり直しをするのが苦痛なのだ。2人の上司に従うのは、経験論で言えば心身が破壊される気がする。2人の管理職は自らの職務を放棄しているという点で事実上の「職務違反」であり、「業務命令違反」だ。

それでもなおも、犬猿の仲をあらためようとしない。互いに相手が不在の時には、誹ぼう中傷を職場でしつこく言う。部下たちに同意を求める時もある。2年が終わる頃には、頑固な2人により職場の空気は息苦しくなるほどに悪かった。私は、年1度のヒアリングの場で人事の管理職に他部署への異動を申し出た。実は後から、ある人たちから聞くと6人のうち、私のほかに数人も異動を願い出たという。

他部署への異動を申し出るのは勇気がいる場合がある。その後、損な扱いを受けるかもしれない、と懸念する人もいるだろう。だが、自分以外のところで、ましてや、上司に全面的に非がある場合、そして一向に改善されない時には異動願いを出すことを真剣に考えるべきだ。「こんな上司でも、いつか変わる」と期待するのはあまりにも甘い。そんな上司ならば、部署や部下を破壊するようなことはしない。メンツや意地、プライドを守ることしかできない人もいるのだ。

読者諸氏は2人の上司に翻弄され、心身を破壊されたことがないだろうか。絶対にお詫びなんてしないし、非を認めることもしないはず。迷うまでもなく、他部署へ移ったほうがいい。縁を切るべきなのだ。

文/吉田典史

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