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もったいなくて食べられない!?茶壺からひょこっと出てくる静岡の老舗・三浦製菓のお茶羊羹と急須型もなか

2022.02.05

■茂木雅世のお茶でchill out!

茶壺の底の部分をシュッと押しあげると中からひょっこり姿をみせるお茶羊羹。手のひらに乗せてずっと眺めていたい急須の形をした最中。そして、お茶の葉の模様までしっかりと表現されているお茶の葉の形をしたパイ

そんな思わず手に取りたくなる、かわいくておいしいお茶のお菓子を製造、販売する(株)三浦製菓は、静岡県島田市に店舗を構える老舗の菓子店だ。

地元静岡に住む人から「静岡のお土産といったらやっぱりこれ」とお茶羊羹を頂いたことがきっかけで、初めてその存在を知った数年前。

そのレトロでかわいいデザインも印象的だったが、何個でも食べられてしまう爽やかさな味わいにとても驚いた。

それまでの羊羹に対する印象といえば「おいしいけれど食べきれない」というのが正直あった。でも、静岡で販売されているお茶羊羹は少し違う。

キューブ型など食べきりサイズのものが多く、(株)三浦製菓のお茶羊羹も胸ポケットに入る程、コンパクト。

抹茶ではなく粉末状にした高級な煎茶を独自の方法で練り込んで作られているからだろうか、上品でしつこさがない。見事に今までの羊羹の概念を覆されたのだった。

静岡県島田市は、川根茶の産地としても知られる全国でも有名なお茶どころだ。(株)三浦製菓の方に話を伺うと、風味が強く、苦みとしぶみのバランスがとれた山合の川根茶は、羊羹作りにぴったりなのだという。

使用している川根茶は、夏になればホタルがとびかう深緑と清流に囲まれ、マイナスイオンたっぷりの土地で育ったもの。川根茶のおいしさと味わいをお菓子として愉しみながら、堪能できるのも嬉しい。川根茶と一緒に頂くのももっと最高だ。

大正15年創業の(株)三浦製菓は、長年“茶どころですから”というキャッチコピーを大切にしながら、地元の川根茶を使用したお菓子やお茶にあうお菓子を企画・製造・販売してきた。

茶壺の形が珍しいお茶羊羹も、昭和25年頃はサイコロ型で販売されていたというが、見た目のかわいさにこだわったことに加えて、直接、紙管のパッケージに羊羹を充填すると衛生的に作ることができるため、昭和55年頃からは現在の形になったという。

このお茶羊羹をこよなく愛している友人が良く「農作業の途中でちょっとおなかがすいた時、手を汚さずにどこでも食べられるのもいいんだよね」と言っていたが、実際に食べてみるとその気持ちがとても良くわかる。

“かわいすぎる!”とお茶好きの間で大人気の急須の形をしたもなかも忘れてはいけない。

実物を手のひらに乗せて眺めてみると、コロンとした急須の形がとにかく愛らしい。

もともとは“深山のもてなし”という商品として、少し大きめのサイズで(餡の中に栗が一粒入っている)販売を始めたという急須の形のもなか。実は、社長自らが、粘土で型をつくり商品化させたのだそう。こだわりがつまっているだけあって、食べるのがもったいない程、急須の形も美しい。

少し大きめサイズの「深山のもてなし」は小倉餡とお茶餡が、小さいサイズの急須もなかはお茶餡、小倉餡、川根温泉の塩を使用した手亡餡の3種類が販売されている。

中でも、お茶餡のものは、まるで急須の中にお茶が入っている様子そのものなのでおすすめ。

他では味わえない見ためのかわいさと川根茶のおいしさを一緒に楽しむことができる静岡発の銘菓。お茶とともに是非、愉しんでもらいたい。

株式会社 三浦製菓 →http://chayoukan.com/

茂木雅世 もき まさよ

煎茶道 東阿部流師範・ラジオDJ
2010年よりギャラリーやお店にて急須で淹れるお茶をふるまう活動を開始。現在ではお茶にまつわるモノ・コトの発信、企画を中心にお茶“漬け”の毎日を過ごしている。お茶×音楽ユニットYuge〻のメンバーとしても活動中。
趣味は暮らしの中に取り入れやすいサステナブルアイテムを探求することとバスケ観戦。
Instagram:https://www.instagram.com/moki98per/
Twitter:https://twitter.com/ocharock

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