
知って防ごう「加湿器」の事故
加湿器は、新型コロナウイルス感染症への対策としての需要もあり、特に最近、出荷数が大きく増加している。また、例年4月をピークに空気の乾燥が進み、各所で乾燥注意報も多く発令されるため、加湿器等の利用機会は今後も増加することが見込まれる。
しかし、取り扱いを誤ると、高温の蒸気や内部のお湯による子どものやけど、手入れ不足が原因で機器内部に漏水したことによる火災など事故に至るおそれも。
そこで独立行政法人製品評価技術基盤機構は加湿器等の扱いによる事故を防ぐため、注意喚起を行った。
スチーム式加湿器の蒸気吹出口に子どもが触れる
NITEに報告があった2016年度から2020年度までの5年間に発生した加湿器等の事故35件のうち、製品の不具合以外の要因で発生した事故は27件。
特に乳幼児は、体が小さく皮膚も薄いため、体表面積に占めるやけどの割合が高くなり、短時間で皮膚深くまでやけどが及びやすいなど、重症化しやすい傾向があるので、より一層の注意が必要だ。
その他、リコール対象製品による事故も発生しているため製品がリコール対象でないかどうかを確認すべきだろう。
加湿器等の気をつけるポイント
【子どものやけど】
・熱いお湯や蒸気を使う製品かを確認する
・高温の蒸気に気をつける
・製品の転倒による湯こぼれに気をつける
スチーム式加湿器等の本体表示例
転倒による湯こぼれ
【その他の加湿器等の事故を防ぐために】
・給水タンクには水道水を入れ、指定以外の薬剤などは入れない。満水ラインを超えない
・定期的にお手入れを行う。機器本体の丸洗いはしない
・電源コードを引っ張らない、折り曲げない、きつく巻き付けない
・リコール対象になっていないかを確認する
指示された液体や薬剤以外のものを入れない
本体にきつく巻き付けない
リコール情報について
事業者、消費者庁、経済産業省及びNITEなどはホームページでリコール情報を掲載している。
消費者庁のリコール情報サイトでは、最新のリコール情報や、キーワードによるリコール情報の検索を行うことができる。また、「リコール情報メールサービス」に登録することでリコール情報が提供される。
消費者庁リコール情報サイト >> https://www.recall.caa.go.jp/
構成/ino.
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