
UIターンや地方での就職を希望する学生が4割、希望する理由は?
コロナ禍で生活様式が変化したことや、テレワークが普及したことを受け、「働く場所」や「住む場所」を再検討する人も多い傾向にある。
断続的な緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置の適用があり、都道府県をまたぐ移動の自粛を要請されたコロナ禍で、学生生活を送っている2023年卒の学生は、就職において「働く場所」をどのように捉えているのか。
学情はUIターンや地方への就職希望に関して調査した。
Uターン転職とは、生まれ育った出身地を離れて他都道府県で就職をした後に、再び生まれ育った出身地に戻り再就職をすること、一方、Iターン転職とは現在暮らしているエリア以外で就職することを指す。
(1) UIターンや地方での就職を希望する学生が4割に迫る。コロナ初期と比較すると、16.9ポイント増加
UIターンや地方での就職を希望すると回答した学生が38.7%に上りました。約4割の学生が、UIターンや地方での就職を希望。コロナ初期の2020年6月に、2021年卒学生を対象に実施したアンケートと比較すると、UIターンや地方での就職を希望する学生の割合が16.9ポイント増加しており、コロナ禍でUIターンや地方での就職を希望する学生が増加していることが分かる。
「家族の近くに住みたいと思った」「家族や友だちのいる地元のほうが、安心して生活できると思う」「コロナ禍で一人暮らしをしていて、今後も一人暮らしをすることに不安を感じた」などの声が寄せられた。
(2) UIターンや地方での就職を希望する学生の8割超が、新型コロナウイルスの影響で、地方での就職をより希望するようになったと回答
「地方での就職について、新型コロナウイルスの流行により意識の変化はありましたか?」という質問において、「より地方での就職を希望するようになった」と回答した学生が、37.0%に上った。「どちらかと言うと地方での就職を希望するようになった」47.1%を合わせると、地方での就職を希望する学生の8割超が、新型コロナウイルスの影響で、地方での就職をより希望するようになったと回答している。
「地方のほうが、新型コロナウイルスの感染も少なく、安心して生活できると思う」「コロナ禍では、都市部で就職をすると、地方に住む家族となかなか会うことができないと思う」「地方から東京の大学に進学したものの、コロナ禍で人との交流がなく、東京に友だちや知り合いがいない。卒業後は、家族や友だちがいる地元に帰りたい」「外出自粛などで友だちと飲食を共にする機会が減り、必ずしも都市部にいる必要を感じなくなった」などの声が上がった。
断続的な緊急事態宣言の発出やまん延防止等重点措置の適用があり、人との交流の機会が減っていることや、都道府県をまたぐ移動の自粛を要請されていたことが、就職活動における仕事選びにも影響をもたらしていることが分かる。
(3) UIターンや地方での就職を希望する理由は「地元に貢献する仕事をしたいと思ったから」が最多
UIターンや地方での就職を希望する理由は、「地元に貢献する仕事をしたいと思ったから」が40.2%で最多。次いで「家族と一緒に暮らしたいと思うから」35.2%、「もともと卒業後は地元に帰ろうと思っていた」32.8%と続いた。
調査概要
調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
調査方法:Web上でのアンケート
調査期間:2021年12月23日~2022年1月14日
有効回答数:315名
構成/ino.
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