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本を早く読めて、忘れない!思考力も深まる「紙一枚!読書法」のすすめ

2022.01.26PR

忙しい日々でも本を読めるように!『早く読めて、忘れない、思考力が深まる「紙一重!」読書法』

子どもの頃から本を読むのが面倒で苦痛だった。

夏休みの宿題の読書感想文なんて悪夢でしかない。でも、今は本のあらすじはYouTubeで誰かが紹介してくれる。だいいち、仕事が忙しくて、本を読み続ける時間と体力と気力もない。

本に対するコンプレックスを抱えながら仕事をしているうちに、ふと尊敬する上司が本好きと知った。

思い切って上司に「本が苦手なんです」と打ち明けたら、この『早く読めて、忘れない、思考力が深まる 「紙一枚!」読書法』SBクリエイティブ発刊、浅田すぐる著、定価1680円)をすすめてくれた。

「君は今は若いから仕事も勢いで何とかなるけど、これから歳を取って、後輩の指導をする時、人間力がなければ人はついてこないよ。会社のマネジメントのためにも、今から少しずつでも教養を身に付けておくといいよ」と上司は言う。

今回は著者の浅田すぐる先生に、この本をもっと深く読むためのコツやポイントについて教えていただきます。先生、よろしくお願いします!

浅い学びからの脱却を大切に

――先生、自分はこの本を尊敬できる上司にすすめてもらったのですが、その時、「本を読むと教養が身に付いて、正しく仕事ができるようになるよ」みたいに言われたんです。どうして読書で教養が身に付くのでしょうか?

浅田先生 教養という言葉をどう定義するかで全く変わってしまうのですが、『「紙1枚!」読書法』 の内容を踏まえて答えると、「教養とは、世のため人のためになる本質」です。

ここで言う「本質」とは、「仕事内容や会社・業界を問わず当てはめられるような普遍性の高い知見」のことだと思ってください。ただし、日々や将来の仕事の役に立たなければ意味がないので、「世のため人のためになる」という条件を付けました。決して、博識=教養ではないということです。

では、いったいどうすれば、そういった本質的知見を得られるのか。ヒトコトで言えば、「浅い学びからの脱却」をこれからの時代は特に大切にしてください。

現在はオンライン学習が一般化し、ネット上で気軽に学びができる環境になっています。一方で、そうした学びの大半は浅い学び、すなわち「表層的」で「部分的」で「一面的」なものになってしまいがちです。なぜなら、デジタル端末での学習時、私たちの脳は紙媒体の時と同じようには働いてくれないからです。

より正しく読み、深く考え、本質的な学びを得たいのであれば、脳がフル稼働してくれる紙の本を読むこと。これが、オンライン学習時代だからこそ強調しておきたい大切な本質です。

「このDX時代に何を言っているんだ」と感じるかもしれませんが、デジタル学習でもアナログ学習と遜色ないレベルで学んでいきたいのであれば、ある程度の「紙読書体験」は必須。「深い学び」のためのキーワードは、「紙なしデジタル」という否定ではなく「紙のちデジタル」という適切なステップアップです。

たとえ面倒だと感じても、いやめんどくさいと感じて多くの人が逃避しているからこそ、このプロセスを踏んで「アナログとデジタルの二刀流=バイリテラシー」を実現していきましょう。

上司のかたはきっと、「今の時代、電子書籍、YouTube、音声等によるオンライン学習だけでOKでしょ」というあなたの固定観念を覚醒したくて、私の本を紹介してくれたんだと思いますよ。

継続できる環境を整備する

――なるほど!まさに自分が求めていたものだと思います。

この本は読んだ後、「紙1枚」に内容をまとめることで忘れず、使えるメソッドに落とし込む方法が紹介されています。やり方は結構簡単に見えますし、やれば効果があるとは思うのですが、自分は飽きっぽくて、続けられるかが不安です。続けるコツはありますか?

浅田先生 本の第1章にも書きましたが、続けるための最大の本質は、「自分の意志力なんてあてにしないこと」。人は誰しも、「環境の影響の産物」です。意志ではなく「環境」次第で、やる・やらない、続ける・続けられないが決まってしまいます。だからこそ、重視すべきは「どうすれば続けられるか?」ではありません。「どうすれば継続できる環境を整備できるか?」が扇の要です。

ここにチューニングできていれば、例えば「紙1枚」のフォーマットを先に10枚分プリントアウトして、「あとは書くだけ」という状況に予めしてしまう。

あるいは、本を読む前から読書会に申し込んでしまって、当日までに読書して「紙1枚」にまとめるしかないという環境をつくってしまう。「ハードルを下げる」「期限を区切る」「やらざるを得ない状況に追い込む」等々、意志ではなく「環境」の面からアプローチしていけば、誰でも継続は十分に可能です。

図書館の返却コーナーを活用する

――ぜひやってみたいと思います。

次に、読む本について教えてください。この本では「迷ったら古典」を薦めていますね。

浅田先生 本では「迷ったら古典」だとフリーズしてしまう人が多いでしょうからといって、他の選書方法も色々と紹介していたと思いますが・・・。1つだけ解説すると、たとえば「セレンディピティ・セレクト」という本の選び方が挙げられていたはずです。

これは、「セレンディピティ=ご縁」を大切にした選書で、私が昔から実践しているのは「図書館の返却コーナー」をフル活用すること。

図書館の返却コーナーには、つい最近どこかの誰かが借りた本だけが並んでいます。一方で、現代は大量の本があふれかえっているような時代です。なので、直近に貸出実績があるかどうかは、もうそれだけで十分に読む理由足り得ます。

「時代性」のある本という場合もあれば、「顧客のニーズ」を感じ取れるような書籍になるケースもあるでしょう。自身の「教養の幅を広げるきっかけ」になる可能性だってあります。

「迷ったら、図書館の返却コーナーにある本をとりあえず借りてみる」は、誰もが気軽に試せる選書法です。実際、私は図書館に行くたびに返却コーナーの前に立ち、そこでピンときた本を借りるようにしています。

何度かやってもらえば確実に面白い読書体験ができるはずですし、そこから関連書籍を読み漁っていけば、「何を読むべきか?」という問い自体が浮かんでこなくなると思います。ぜひやってみてください。

「人間関係構築力」の土台が読書力

――最後に@DIME読者へ向けてアドバイスをお願いします。

冒頭の上司のセリフに「人間力」という言葉がありました。この点に関連して、『「紙1枚!」読書法』で引用した小林秀雄さんの次の言葉を、ここでも紹介させてください。

「文は人なり」ぐらいの事は誰にでも解っていると言うが、実は犬は文を作らぬ、という事が解っているに過ぎない人が多い。書物が書物には見えず、それを書いた人間に見えて来るのには、相当な時間と努力とを必要とする。人間から出て来て文章となったものを、再び元の人間に返す事、読書の技術というものも、其処以外にはない。

『読書について』 小林秀雄 (中央公論新社)

あなたは普段、本や文章を読んでいて「文の先の人間」をどれだけビビッドに感じ取ることができているでしょうか。

たとえば今この文章を読んでいて、「私=浅田すぐる」という人間がどの程度見えているでしょうか。デジタル全盛の現代において、「文は人なり」を実感することは極めて困難になっています。すなわち、他者を理解し、共感し、信頼していく力がどんどん希薄になってしまっている。だからこそ、あなた自身やあなたの周辺でも、様々なコミュニケーション上のトラブルが増えているのではないでしょうか。

ネットで日々繰り返される炎上騒動についても、「文は人なり」が「文は情報なり」となっていることが、大きな原因なのではないかと考えています。

このような問題意識から、『「紙1枚!」読書法』を世に問いました。仕事や人生において最重要となる「人間関係構築力」の土台、それが読書力です。表面的な文字面だけを読み取る読解力ではなく、言葉を放った人間と関わっていける力を育んでいく。現代ビジネスパーソンの多くが喪失しているこの力を、読書を通じてどうか取り戻していってください。ここまで読んでくださったことが、この文章を通じて私という人間と関わった体験が、良い転機・契機となるのであれば嬉しいです。

――ありがとうございました!

紙にまとめるというのは、ちょっと面倒くさいアナログの手法だけれど、手を動かして書くのも新鮮な気がする。まずはお気に入りのノートと、3色のペンで線を引くところから始めてみたい。


浅田すぐる

1枚」ワークス株式会社代表取締役。「1枚」アカデミアプリンシパル。動画学習コミュニティ「イチラボ」主宰。作家・社会人教育のプロフェッショナル。名古屋市出身。旭丘高校、立命館大学卒。在学時はカナダ・ブリティッシュ・コロンビア大学留学。トヨタ自動車()入社後、海外営業部門に従事。同社の「紙1枚」仕事術を修得・実践。米国勤務などを経験したのち、()グロービスへの転職を経て、独立。現在は社会人教育のフィールドで、ビジネスパーソンの学習を支援。研修・講演・独自開講のスクール等、累計受講者数は10,000名以上。大企業・中小企業問わず、登壇実績多数。2017年には海外(中国・広州)登壇、2018年にはルーツであるトヨタとパナソニック合同の管理職研修への登壇も実現。2015年からは、作家としてのキャリアもスタート。これまでに6冊を上梓し、著者累計は45万部超。独立当初から配信し続けているメールマガジンは通算1,000号以上。読者数20,000人超。

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