■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団
オヤジナリティー ★★★
家計貢献度 ★★
エルドラ度 ★★★
コロナ対策度 ★★
それはまだ今ほどオミクロンが大騒ぎされてなかった2021年12月半ば。都内の新型コロナ感染者も、まだ20人程度の頃。
仕事終わりに、編集者とカメラマンとの3人で「呑みますか?」って話になった。
場所は川崎の溝ノ口。川崎市内で溝ノ口といえば、川崎駅周辺に次ぐ呑み屋大充実の街。ウチの近所の武蔵小杉も街としての最近注目されておりますが、こと“呑む”ことに関しては、まだまだ溝ノ口にはてんで敵わない。
そんな溝ノ口で初めて入った居酒屋が、いやァ〜良かった!!
店名はいつも通り仮名ですが『SMK(仮名)』。ちょっとダジャレが入った長い店名で、なんつってもリズム感がいい!! 一度聞いたら忘れない。だいたい呑み屋にしてもなんにしても、イイ店っていうのは店名からしてイイんだよね。
店に入り、我々は3人が4人がけのテーブルに案内される。メニューを見る。酒は何に? って話になる。618円の生ビール以外は、チューハイ類もハイボールも日本酒もほとんど319円の統一価格。オレ、こういうのすげぇうれしい!
「ホントはレモンサワーいきたいけど、チューハイの方が安いからチューハイにしとこ」
とかってあるのよ、根っからの貧乏性だから。でもそんな悩みがない。この時点で、きょうは楽しく呑める期待がグッと高まる。
でドリンクメニューをさらに見ると、角ハイボールとチューハイ類、お茶割類に関してはジョッキサイズが変更できるって書いてある。よくあるメガジョッキとかだと思ったが、これが『カエルジョッキ』に『カエル桶』って書いてあるですよ。
「カエルときて桶とは!?」
と回りのテーブルを見渡せば、風呂で使う洗面桶……それも黄色いケロリンのヤツみたいなのに、並々とサワーみたいなのが盛られて、グループ客がそれを杓で自分のジョッキ……このジョッキもガラスのジョッキじゃなくて、千面桶と同じ黄色いプラ製の洗面所でうがいする時に使うようなマグカップなんだけど、そのマグカップに注いで呑んでる!
オオ〜、せっかく3人なんだから、これ行ってみましょうよ! ってことになって、その『カエル桶』で生レモンサワーを注文してみました! お値段は1800mlで1419円。