[BOTTLE ARMOR]ボトルアーマーミニ
愛する酒に甲冑をまとわせ愛でる。戦国武将の甲冑をミニチュア化し、酒瓶に装着できるようにデザインしたのが本品である。再現したのは、平安時代から戦国時代にかけて風雲の世に名をとどろかせた6人衆の鎧兜だ。
本品を手がけるのは「大越忠保」。1964年に創業し、3代にわたって五月人形の甲冑作りに取り組んできた工房だ。忠保のモノづくりは綿密な時代考証を重ねる本物志向で、それは江戸期より伝わる甲冑製作技法の駆使に基づく。鉄や漆、革などの原材料から、ディテールに至るまで徹底的に追求し、日本の甲冑が持つ造形、色彩美を現代に再現するのだ。
720mlの瓶にかぶせるミニタイプでありながら、通常の甲冑と同じ工程で作り上げる。現代の匠の技、こだわりが細部まで行き届いた、武将の美意識まで伝わってくるような精巧さが魅力である。金工、漆工芸、皮革など、さまざまな伝統工芸の粋を集め、現代のミニチュア甲冑としてよみがえったボトルアーマー。自宅で晩酌しながら愛でるもよし、ギフトにするもよし。時代を超えて届く戦国の浪漫は、美酒の格好の肴になる。
【ボトルに甲冑を装着】
甲
日本酒や焼酎の瓶を平らな場所に置く。袴、胴の順に上から通していき、最後に甲をセット。豪壮な装いながら、着せ方は至って簡単だ。
写真=源義経
甲には武将の思いを具現化した前立、豪華絢爛な吹き返しや忍緒などがそろう。
写真=源義経
2000もの工程を要するボトルアーマー。短冊状「小札」をひとつひとつ糸で合わせて主要パーツを作る。
男児の健やかな成長を願う五月人形の甲冑作りひと筋に取り組んできた工房「大越忠保」。伝統の技を活かし、新たなプロダクトに取り組むのは3代目忠保。大越家19代目として生まれ、父の2代目忠保に師事。現代の匠としてボトルアーマー作りに腕を振るう。
[BOTTLE ARMOR]ボトルアーマーミニ
伊達政宗/源義経/真田幸村/織田信長 77,000円
徳川家康/直江兼続 88,000円
約奥行き14×幅20×高さ33cm(ボトル装着時)、400g。アルミニウム、真鍮ほか。メーカー保証1年。日本製。
文/DIME編集部