
2022年春の花粉飛散予測は前シーズンよりやや多め
そろそろスギ花粉が飛散し始める時期だ。日本気象協会の発表によると、2022年春の花粉飛散予測は、北海道と東北を除いてほぼ例年並み。四国、中国、近畿、東海においては、例年よりも少ない見込みだという。
日本気象協会 2022年 春の花粉飛散予測より
とはいえ、2021年春の飛散量と比べると東日本ではやや多く、前シーズンは症状が弱かった人も、万全な花粉対策が必要になりそうだ。
みなと芝クリニックの川本 徹院長は、「長引く新型コロナの影響から、今年、花粉によるアレルギー反応を示す人が多くなるのではないか」と予測する。
花粉対策には日頃の健康な体質づくりが大切
そもそも花粉によるくしゃみや鼻水などは、身体の免疫機能が花粉に過剰に反応しておこるアレルギー反応。花粉を身体の外に出そうと、こうした症状が現れる。免疫力が低下することでもアレルギー反応は出やすくなるので、「新型コロナによる生活の変化、運動不足など、長期間のストレスの蓄積によって身体の中の免疫システムが変化し、急に花粉に対するアレルギー反応を示すことは十分考えられます」と川本院長。実際、花粉だけではなく、この1~2年でアレルギー症状を訴える患者さんは増加傾向にあるそうだ。
このようなアレルギー症状の軽減には腸内環境の改善が効果的だと言われている。
「腸内環境とアレルギーの関係については以前から研究されていて、ビフィズス菌が大腸の免疫機能を安定させる作用があることがわかっています」(川本院長)
そこで川本院長は肌や鼻にアレルギーの症状がある3人の方にビフィズス菌や乳酸菌を毎日摂取してもらったところ、3人ともアレルギー症状が改善。中には今までのアレルギー対処法が不要になるほど改善した方も。また3人とも一様に便秘がちだったが、その症状についても改善が見られたという。
腸内環境の改善にビフィズス菌が有効な理由
ビフィズス菌は人間や動物の腸内に存在する善玉菌だ。乳酸菌の一種と思われがちだが、学術的にはビフィズス菌と乳酸菌は違う菌なのだ。乳酸菌は腸内だけでなく乳製品や発酵食品などにも生息している一方、ビフィズス菌は主に腸内に生息し、腸内の悪玉菌の増殖を抑制し、腸内環境を良好に整えてくれる。腸内といっても乳酸菌は小腸に多くすんでいる一方、ビフィズス菌が働くのは大腸。大腸内で悪玉菌が優勢になると有害物質が増え、お腹の調子だけでなく身体全体に影響が出てしまうこともある。
ビフィズス菌には免疫機能のバランスを整える効果もあり、花粉などによる免疫の過剰反応を抑制するという研究結果もある。健康との関わりが深い菌なのだ。
ビフィズス菌は加齢やストレスの影響を受けると減少することから、継続的に摂取することが望ましいとされる。その際、注意したいのが、全てのヨーグルトにビフィズス菌が含まれているわけではないことだ。乳酸菌のみのヨーグルトも多いので、商品のパッケージを見て、ビフィズス菌が配合されている商品を選びたい。
鼻の不快感を軽減する機能と整腸機能を備えた新たなヨーグルトが誕生
「森永乳業では赤ちゃんの腸内から発見したビフィズス菌 BB536を、全てのビヒダスヨーグルト商品に配合しています」
そう話すのは森永乳業 研究本部の岩淵紀介さん。
森永乳業 研究本部 素材応用研究所 プロバイオティクス研究室長
博士(農学)岩淵紀介さん
「森永乳業はビフィズス菌を研究して50年以上になります。もともと育児用ミルクの研究過程の中で、母乳を飲んでいる赤ちゃんの腸内にビフィズス菌が多く存在していることから、ビフィズス菌が赤ちゃんの健康を守っているのではないかと着目し研究をスタートしました。いまでは、ビフィズス菌が幅広い世代の健康に対しても役立つことが確認されています。」(岩淵さん)
ビフィズス菌とひと口に言っても、その種類は無数にあると言われている。特徴も菌によって異なり、一般的にビフィズス菌は胃酸や酸素に弱いとされているが、森永乳業の『ビヒダスヨーグルト』に含まれているビフィズス菌BB536は、ヒトのおなかにすむ種類のビフィズス菌の中では比較的強く、大腸まで到達できる菌だ。
このビフィズス菌BB536を40億個含む新商品『ビヒダス ヨーグルト KF』が、2022年1月11日に発売された。このヨーグルトはいくつかの臨床試験結果をもとに、「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能」と、「大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能」の2つの機能性を示した機能性表示食品だ。また、花粉などの原因物質とその軽減機能を示したヨーグルトとして世界初※1となる。
※1「花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減」とパッケージ上で原因物質と軽減機能を表示した世界初のヨーグルト Mintel GNPD内 森永乳業調べ(2021年8月)
花粉、ホコリ、ハウスダストに対する効果をみた臨床試験では、鼻に不快感を有しているが抗アレルギー薬を常用はしていない成人男女39名の被験者に、BB536が配合されたヨーグルトもしくはビフィズス菌BB536を含まないヨーグルト(プラセボ)を摂取してもらい、その症状について、くしゃみ、鼻水、鼻づまりなどの自覚症状と医薬品の使用状況を合算したnasal symptom-medication score(N-SMS)の摂取前からの変化率で評価した。
その結果、ビフィズス菌BB536の摂取により、摂取7週目にて鼻の不快感の軽減が確認された※2という。
※2 出典:加藤ら、薬理と治療、2020
「『ビヒダスヨーグルト KF』は、より手軽に習慣化いただけるように、ヨーグルト1個(100g)当たりにビフィズス菌BB536を鼻の不快感を軽減する機能が確認された菌数の40憶個配合し、食べきりサイズとしました。実はヨーグルトでビフィズス菌をこのように多い菌数に保つことは技術的に難しく、商品開発部門では何度も検討を行ないました。また、効果を感じていただきたいので、毎日続けてもらえるように美味しさにもこだわりました」1日に1個を毎日食べることを推奨する。
「鼻の不快感の軽減には、花粉が飛び始める4週間前くらいから食べ始めてもらうと、体の中でも準備ができるのではないかと考えています。整腸作用は2週目くらいから変化を感じてもらえると思います。花粉だけではなく、ホコリ・ハウスダストなどが気になる方にもおすすめです」
花粉対策はまずは腸内環境から。鼻がむずむずしてくる前に『ビヒダス ヨーグルト KF』で、整えていきませんか?
商品詳細はコチラ
届出表示:本品にはビフィズス菌BB536が含まれます。ビフィズス菌BB536には、花粉、ホコリ、ハウスダストなどによる鼻の不快感を軽減する機能や、大腸の腸内環境を改善し、腸の調子を整える機能が報告されています。
- 食生活は、主食、主菜、副菜を基本に、食事のバランスを。
- 本品は、事業者の責任において 特定の保健の目的が期待できる旨を表示するものとして、消費者庁長官に届出されたものです。特定保健用食品と異なり、消費者庁長官による個別審査を受けたものではありません。●本品は、疾病の診断、治療、予防を目的としたものではありません。
協力/森永乳業
取材・文/綿谷禎子 撮影/篠田麦也