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浸透するか?新しい働き方のキーワード「スマートワーク」「サイドハッスル」

2022.01.17

近年、働き方改革や、コロナ禍によるリモートワーク、DXなどが推進され、働き方が大きく変化している。新しい働き方が進められていく中、新しいキーワードが出てきている。今回はその中でも「スマートワーク」と「サイドハッスル」を取り上げ、各用語解説と導入事例などを通して、どのような働き方なのかを紹介する。

「スマートワーク」

1.スマートワークとは?

最近、スマートフォンやスマートデバイスなど「スマート」という言葉をよく耳にする。そのスマートがワークスタイルの分野でも浸透しており、「スマートワーク」や「スマートワークスタイル」などと呼ばれる。

スマートワークは各社で推進されているが、今回はスマートワークスタイルを推進しているNTTコミュニケーションズの事例を取り上げる。

スマートワークスタイルとはどんな概念なのか?

NTTコミュニケーションズ スマートワークスタイル推進室の川田英司室長は次のように話す。

「スマートワークとは、ICT(情報通信技術)を活用した時間・場所にとらわれない柔軟な働き方のことです。従業員の生産性向上やワークライフバランス実現に向けた動きを指します。NTTコミュニケーションズが推奨する『スマートワークスタイル』は、業務中の無駄を見直し、社内の制度も含めて改善していくほか、ICTツールなどを活用することで、従業員が本来業務に集中できるようになるという考え方です」

スマートワークの運用のポイントは2点あるという。

(1)「性善説で考える」

「ビジネスの場では、ルールを重視するあまり、利便性は二の次になってしまうことがあります。一度不正が発生すると、再発防止策として手間のかかるプロセスを追加したり、社内のバックエンド側で、複数人の担当者・管理者が不正を見落とさないようチェックを重ねたりすることになります。これらのルールを性善説ベースで見直すことが大切です」

(2)「無駄を省く」

「経費精算やミーティングスペースの手配など、従業員がやらなくても良いことをコンピュータが担うことで、無駄な作業時間を省き、結果的にコストも抑えることができます。普段の業務では意外と気が付いていない無駄があるため、これらを定期的に見直すための制度も整えていく必要があります」

●スマートワークのメリット・働き方の変化

企業がスマートワークを推進することで、どんなメリットがあるだろうか。また従業員はどの様な働き方が実現できるだろうか。

「スマートワークを実践することで、従業員の時間を奪ってきた『無駄な業務』を行う必要がなくなり、その分できた時間を本来の業務や自己研鑽に当てることができるようになります」

実際、NTTコミュニケーションズ内の一部署のこんな事例があるという。

「弊社では現在、出社にかかる無駄を省くため、15名のメンバーの約8割がリモートワークを実践しており、1日に出社しているのは2~3名程度となっています。メンバーの一人である女性従業員の出勤日数は月に1日程度と聞いています。さらに、スマートワーク実践前には、彼女の毎月の交通費・経費の精算にかかる時間は約1時間と聞いていましたが、弊社サービス『SmartGo Staple』を活用することで、それらが5~10分程度で済むようになったとのことです」

「SmartGo Staple」とは、スマートワークスタイルの考え方をベースに開発された経費精算サービスで、「モバイルSuica」と連携し交通費申請・清算を自動化する機能を持つ。さらに、クレジット機能を付帯した「法人用プリペイドカード」を使用することで、備品調達等に関する経費精算業務の負担を軽減できるところに特徴がある。

「備品調達についても、今までは社内稟議に時間がかかったり、備品を引き取るためだけにわざわざ出社したりしなければならなかったそうですが、SmartGo Stapleを導入することで、Amazonなどのなじみのある通販サイトを活用して自宅へ直接備品を届けることができるようになり、無駄な出社をする機会が減ったという声も聞いています」

2.経費精算をスマート化した事例

同社は、スマートワークスタイルを各企業にサービスを提供することで実現している。ここでは、「SmartGo Staple」の導入を通じて、経費精算業務をスマート化した事例を紹介する。

導入した企業は、音楽・動画・書籍等のコンテンツ配信サービス「music.jp」や、「ルナルナ」等の健康情報サービスを、WEBやアプリケーションで展開する株式会社エムティーアイ。スマートワークスタイル推進に力を入れているという。コミュニケーションツールとしてMicrosoftの「Teams」、ワークフローシステム(電子決済)は「AgileWorks」、勤怠管理ツールとして「奉行クラウド 勤怠システム」などを導入している。

エムティーアイの社員は700名以上。経理部では、その多数の社員の経費精算業務や月次や年次の決算業務を行っているが、領収書など、紙ベースの処理が多いことによる課題を解決するために「SmartGo Staple」を導入した。

●「SmartGo Staple」導入効果

導入効果としては主に次のことが大きかったという。

・ペーパーレス化(ほぼ100%)
・経費精算業務や、支払い・請求関係の処理を行う業務チームの全面テレワークが実施可能に
・経費精算などのチェック業務など3~4割減、従業員への立替金の振り込み約3割減

導入後は、キャッシュレス化とペーパーレス化を実現。ペーパーレス化は、モバイル SuicaやプリペイドカードのStaple カードを使った記録データがそのままエビデンスになることから、紙を使った突合が減った。

キャッシュレス化は、Staple カードと併せて実現。従来の、バックオフィスで現金を管理し、従業員が必要に応じて定額前払いを申請、支払い後に精算して戻してというプロセスが Stapleカードでキャッシュレスで行うことが可能となった。

モバイル SuicaやStaple カードを使用すると電子明細書が発行されるため、改ざんできないようになっており、これが領収書の代わりになる。交通費も自分が乗車したルートが電子データとして流れてくるので、領収書も経路の申請いらずで、紙の提出は基本的には不要になったという。

●従業員の働き方の変化

SmartGo StapleなどのICTツール導入したことで、従業員の働き方や、モチベーションはどのように変化したのか。エムティーアイ広報室 室長 織茂千絵氏は次のように答える。

「ICTツールを利用した業務の効率化は以前より行っていましたが、新型コロナウイルス感染症対策のBCPの一環として、2020年2月に全社規模のテレワーク環境に関する整備を行った際に、Stapleを含め、既存ツール、新たに導入するツールなど見直しを行いました。

推進当初は課題が山積していましたが、ICTツールの導入に際し、ガイドラインの整備と活用を強力に推進する活動を全社的に行い、協力のもと走りながら課題を解消したことが功を奏したようで、全体的にバランスの良い環境整備ができたといえます。

現在では、Stapleを含めたICTツールは、テレワーク環境における働き方の多様化、モチベーション維持において、今ではなくてはならないものとなっています。

人事担当者は、メール作成よりもチャットのほうが気軽に相談できることや、コミュニケーションリードタイムが短くなったのではと感じているということです」

「サイドハッスル」

二つ目のキーワードは、「サイドハッスル」。

海外で拡がる副業関連の言葉で、日本でもここ最近、浸透してきている。

今回は、株式会社リクルート Division統括本部 HR本部 HRエージェントDivision ビジネスグロース部の古賀敏幹氏に話を聞いた。

1.サイドハッスルとは?

サイドハッスルとはどのような意味か。

「サイドハッスルは副業の一部です。従来の副業のように『可処分所得を含めて、金銭を得ること』をファーストプライオリティに置かず、『やりがい・情熱・好きなこと』を目的に置いた副業をサイドハッスルとしています」

これまでは副業といえば、「本業だけでは収入が足りないから」という意味合いが強かったが、いまは必ずしもそうではなく、目的が変化してきているというわけだ。

2.日本でも「成長のための副業」という概念は増加

サイドハッスルは、現在、日本では言葉自体はあまり知られていないものの、 「成長のための副業」という概念自体は増えているという。

それは、株式会社リクルートが2021年に発表した「兼業・副業に関する動向調査」の結果から知ることができる。

働く個人側への設問のうち「副業を実施してみたいと思ったきっかけ」に対して「キャリアを見直した」がもっとも多くなった。

また「副業に期待する効果」に対して金銭的報酬を除いて「新しい知識・スキルの習得」「新しい視点、柔軟な発想ができるようになりたい」がもっとも多い結果となった。

企業側への設問のうち「副業の人事制度の目的」に対して金銭的報酬を覗いて「従業員のモチベーション向上」がもっとも多かった。

日本でも、今後、サイドハッスルがメインとなっていくかもしれない。

3.サイドハッスルは当事者意識がポイント

サイドハッスルを行うにあたり、ビジネスパーソンは、どんなことを意識、または注意して行うと良いだろうか。古賀氏は次のように述べる。

「弊社には『サンカク』という会社を超えて成長企業に参画できる、『キャリアアップのための社外活動』を支援するサービスがあり、『社会人インターンシップ』と『ふるさと副業』を展開しています。そちらのサービス通じ、副業されている方々からは『失敗を恐れすぎて、チャレンジしないのはもったいない』『言われたことだけをやるのではなく、自分でどうしたいかを考え、意思決定したことはフルスィングすること』などの声をいただいています。副業とはいえ、クライアントがいる場合はクライアントに対して『外部者ではなく当事者として』の意識を持つことが大切だと考えます」

スマートワークにサイドハッスル。どちらも新しく、実現すれば働き手にとって爽快なキーワードといえる。今後、注目の働き方として押さえておこう。

取材・文/石原亜香利

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