
突如ケータイから鳴り響く緊急地震速報。強い揺れに襲われる状況下で、けたたましいあの音を聞くと、一瞬パニックになってしまう人も少なくないのではないだろうか?
NTTドコモ モバイル社会研究所ではこのほど、2021年10月に防災に関する調査を実施した。その中から、緊急地震速報について分析した。
1.緊急地震速報の認知95.9%その中で、受信経験がある85.6%
緊急地震速報を知っている人は95.9%(2016年比+2.1)、その中で受信経験がある人は85.6%(2016年比+0.8)と多くの人が認知・受信経験がある状況だ。また、受信経験の中で、実際の地震で受信した人は、74.7%,訓練で受信した人は25.3%だった(図1、2)。
図1. 緊急地震速報を知っている (n=9,072)
図2. 緊急地震速報を受信したことがある(n=8,701)
緊急地震速報を実際の地震で受信した割合は、北日本・東日本及び九州で高い傾向だ(図3)。
図3. 緊急地震速報を実際の地震で受信 都道府県別(n=8,072)
また、訓練による受信の経験は、地震で受信をした割合が低い都道府県に高い傾向が見られた(図4)。
図4. 緊急地震速報を訓練で受信 都道府県別(n=8,072)
2.緊急地震速報を受信時に、適切な行動ができる自信がある4割弱 男性、若年層・シニア層で高い傾向
次に緊急地震速報を受信した際に、適切な行動をできる自信を聞いたところ、4割弱が自信はあると回答した。適切に行動ができると答えた割合は、男性、若年層・シニア性が高い傾向だった(図5)。
図5. 緊急地震速報を受信した際、適切な行動ができる自信がある割合 性年代別(n=8,701)
3.自信がある割合 福島県、宮城県、岩手県、茨城県、熊本県が高い傾向
最後に都道府県別に適切な行動に自信がある割合をみると、福島県、宮城県、岩手県、茨城県、熊本県など、大きな地震を体験した県が上位となった。(図6)。
図6. 緊急地震速報を受信した際、適切な行動ができる割合 都道府県別(n=8,701)
緊急地震速報受信から、強い地震が来るまで、数秒しかない場合がある。その短い時間で、「落ち着いて身を守る行動」をとる必要ある。平時に一度、行動の確認をしてはどうだろうか。
<調査概要>
調査方法:Web
調査対象:全国 15~79歳男女
有効回答数:9,072
サンプリング:QUOTA SAMPLING、性別・年齢(5歳刻み)・都道府県のセグメントで日本の人口分布に比例して割付。
調査時期:2021年10月
出典元:NTTドコモ モバイル社会研究所
https://www.moba-ken.jp/whitepaper/index.html
構成/こじへい
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