小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

カインズが東急ハンズを買収した理由

2022.01.09

戦略的な価値(ブランド)投資によって“東急ハンズの魅力をブラッシュアップ

カインズは昨年12月、東急不動産ホールディングスの連結子会社である東急ハンズの発行済全株式の譲渡に係る株式譲渡契約を締結。

これに伴い、2022年3月31日(予定)付で、カインズは東急ハンズを新たなDIY文化の共創に向けたパートナーとしてカインズグループに迎える予定だ。

2社に共通する価値観と事業の相互補完性 ―新たなDIY文化の共創に向けて

カインズは1989年の設立以来、「商業を通して社会の発展に貢献する」ことを志に、全国に展開する店舗とそこで働くメンバー(従業員)が、それぞれの地域の皆様のくらしに寄り添いながら事業活動を展開。2019年からは、中期経営計画「PROJECT KINDNESS」をスタート、2020年には新しい企業理念を制定し、「世界を、日常から変える。」をビジョン、「くらしに、ららら。」をお客様へのプロミスとし、次の事業・ブランドの成長に向けた取り組みを加速している。

また、創業理念の未来へ向けた実現を目指して「くみまち」構想を推進し、店舗やそこで働くメンバー(従業員)がハブとなり、それぞれの地域における困りごとや関心、ニーズに丁寧に耳を傾け、くらしに携わる様々なステークホルダーと協働/共創することで、“一人ひとりが主役になれる「まち」(≒地域社会)”づくりに取り組んでいる、と同社では説明している。

一方、東急ハンズは、「手を通じて新たな生活文化を創造しよう」という思いから、1976年の創業時に「手の復権」をキーワードに掲げ、独自のDIY(Do It Yourself)を中心としたライフスタイル提案型ショップとしてスタート。

以来 40 年以上に渡り、さまざまな商品を幅広く取り揃え、豊富な商品知識に基づいた親切で丁寧なコンサルティングセールスを行う「CREATIVE LIFE STORE」として、顧客一人ひとりの自分らしいライフスタイルの実現をサポートしている。

また、「地方を元気に!」をキーワードに、地域の商業施設と連携し、地域の魅力を発見、発信、可能性を育むマーケットを創る「Plugs Market(プラグス マーケット)」事業を 2020年2月から展開している。

カインズと東急ハンズはパートナーへ

このように、「くらしに、ららら。」、「生活文化の創造」をそれぞれ理念として掲げ、くらしをより良くしていこうというカインズ、東急ハンズ両社の価値観には極めて高い親和性がある。

オリジナル商品の開発やデジタル基盤の活用などにおいてシナジーが期待できる両社がお互いをパートナーとすることで、それぞれが目指してきた「新たなDIY文化の創造」を実現できると判断し、東急ハンズをパートナーとしてカインズグループに迎えるため、今回の決定に至った。

新たなDIY文化の共創へ

カインズは、くらしを良くするために自分でやってみることのすべてが「DIY」であると考え、DIYの裾野を広げ、DIYを新たなくらしの文化として根付かせていくことを使命として様々な商品やサービスを提供。2019年からは、DIYを「ライフスタイル(生活文化)」にすることを目指して「DIYer100万人プロジェクト」にも取り組んできた。

東急ハンズは2009年に、ブランドスローガンとして「ここは、ヒント・マーケット」を制定し、店舗をモノ・コト・ヒトの出会いの場とし、何かを始めたい、つくりたいヒトに楽しさ、驚き、発見を提供する売り場づくりを継続中だ。

日常のくらし全般、そして地方や郊外に強みを持つカインズと、趣味、ホビークラフト・都市部に強みを持つ東急ハンズは、商品の品揃えもそれぞれに個性があるが、両社によれば来店客に共通している思いは「自分らしいくらしの実現」であると感じているという。

この件に関して両社は次のようにリリースでコメントしている。

「日曜大工と呼ばれるいわば狭義のDIYから、調理や洗濯、掃除といった家事をはじめ、アクセサリーづくりや革細工といったクラフト分野、快眠やキャンプ、ガーデニング、さらには仕事や勉強に至るまで、手を動かすこと、考えること、思うこと、感じることのすべてをDIYと広く捉えることで、自分らしいくらしの実現に向けて様々なアプローチが可能となると私たちは信じています。
カインズと東急ハンズは、DIYが一過性のトレンドではなく、広く日本の文化として私たちの生活に根付いていくことを目指して、2社が持つ強みを組み合わせることで、お客様に新たな価値を提供していきたいと考えています」

「今後は、上記のような共通の理念のもと、カインズの事業基盤の活用を進めると共に、それぞれの価値(ブランド)・個性をさらに磨き上げていくことで、新たなDIY文化を「共創」し、その先にある、お客様のくらしをより良くしていくことに貢献していきたいと考えています」

カインズの事業基盤の活用

カインズと東急ハンズは、カインズが強みとして持つSPA(製造小売り)としてのオリジナル商品の開発力や、これまで培ってきたデジタル基盤を最大限活用。東急ハンズが「ヒント・マーケット」というコンセプトの下で磨き上げてきた発想力や商品・生活提案力、目利き力などを掛け合わせることで、以下のような様々な分野でシナジーを発揮していくという。

1. SPA機能(オリジナル商品開発力)活用
・カインズ全売上の約4割を占めるオリジナル商品開発基盤の活用
2. カインズの有するデジタル基盤活用
・カインズの成長ドライバーであるデジタル基盤の共同利用
3. 物流仕入機能の効率化
・物流基盤の共通利用と、サプライチェーン全体の効率化
4. DIY文化共創プロモーション
・DIY文化という共通テーマを、カインズ・東急ハンズの店舗イベントを通じ発信

戦略的な価値(ブランド)投資による“東急ハンズの魅力の磨き上げ”

カインズ基盤活用の目的は、両社の説明によれば、2社が同質化することではなく、むしろそれぞれの価値(ブランド)・個性を磨き上げることだという。

東急ハンズには、創業以来、長い年月をかけて築き上げてきた価値(ブランド)と高い認知度、そして「コンサルティングセールス」という言葉に象徴される、価値を具現化する強固なケイパビリティを所有している。

この件に関しては「今後は、商品構成や空間、サービス等の革新を通じて、お客様体験を総合的に磨き上げ、時代を捉えた「手の復権」を実現してまいります」とのコメントがリリースに記載されている。

関連情報
https://www.tokyu-hands.co.jp/company/
https://www.cainz.co.jp/

構成/清水眞希

興味のあるジャンルを登録して@DIMEをもっと便利に!話題のコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」やAmazonギフト券が当たるキャンペーン実施中

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年12月16日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「10インチデジタルメモパッドPRO」! 特集は「ヒット商品総まとめ」、「2022トレンド大予測」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。