
2023年卒の学生は就職活動を意識し始める前から、コロナ禍で「生活様式」が一変するような、大きな「変化」を経験してきた。
大きな変化の中で「休業」や「賞与支給ゼロ」など、生活が打撃を受けるニュースや、「早期希望退職者」を募るニュースを目にする機会も多くあったと言える。
そこで学情は、就職活動を控える2023年卒の学生は、企業の「安定性」をどのように捉えているのか調査した。
就職活動において、「企業の安定性」を重視する学生が9割を超える
就職活動において「企業の安定性」を「重視する」と回答した学生が66.2%に上った。
「どちらかと言えば重視する」26.8%を合わせると、重視すると回答した学生は9割を超えました。「長く働きたいので、安定性を重視している」「経営基盤が安定していれば、将来への投資もしやすく新規事業なども生まれやすいと思う」「不安定な環境だと、新型コロナウイルスの感染拡大などの非常事態の際に、倒産やリストラのリスクが高くなると思う」といった声が上がった。
一方、「環境の変化が目まぐるしく、大企業でも安定していると言える企業は少ないと思う」「安定性はもちろん大事だと思うものの、変化が激しい時代なので、終身雇用を前提にするのはリスクだと思う」「転職を前提にはしていないが、どこに行っても通用するスキルを身に付けることが必要だと思う」などの指摘もあった。
2023年卒の学生は、就職活動を意識し始める前から、コロナ禍で「生活様式」が一変するような、大きな「変化」を経験してきた。
「安定性」は重視するものの、自身の生活の「安定」のためには企業にキャリアを委ねるのではなく、自分自身のスキルや能力を高める必要があると考えていると推察される。
「安定性」が高そうだと思う企業の特徴は「社員の定着率が高い」が61.7%で最多
「安定性」が高そうだと思う企業の特徴は「社員の定着率が高い」61.7%が最多。次いで「福利厚生が充実している」61.0%、「収益の柱が複数ある」56.1%と続く。
「大手企業である」は39.0%。「早期希望退職者の募集があるなど、大手企業でも安定とは言えないと思う」といった声もあがっており、「大手企業は安定している」というイメージが、学生の中で変化しつつあると推察される。
調査概要
調査対象:「あさがくナビ2023(ダイレクトリクルーティングサイト会員数No.1)」へのサイト来訪者
調査方法:Web上でのアンケート
調査期間:2021年12月6日~2021年12月10日
有効回答数:462名
構成/ino.
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