注目度 ★★★★☆
ユーザーの行動やニーズを先回りしてより簡単、便利に
照明や生活家電から、鍵や電気メーターなどの住宅設備まで、家の中の様々なモノがIoT機器となりネットワークにつながる、スマートホームがさらに前進。家電の使用状況や消費電力の見える化、音声やアプリでの一括管理、遠隔操作に加え、状況に応じてメーカーの垣根を越えて家電同士が連動する自動化や、ECなどオンラインサービスとの連携が進む。センシング技術の進化により、IoT機器から収集されるデータが増え、そこからAIがユーザーのライフスタイルを学習。就寝時間が近づいたら照明を暗くしてテレビのボリュームを下げる、洗剤が切れそうになったら自動発注してくれるなど、行動やニーズを先回りし、よりユーザーフレンドリーでスマートな暮らしをサポートする。
またコロナ禍に需要が高まった、離れて暮らす家族と緩やかにつながるための見守りデバイスも、高齢化や単身世帯増を背景に、さらに市場が拡大。製品やサービスのラインアップも広がる。
一方で、プライバシーを保護するためにクラウドではなく、身近なデバイス内でAIの処理が行なわれるエッジ化、オンデバイス化の流れも加速することになるだろう。
【POINT1】IoT家電の連携強化で家事の効率化と省エネ化を実現
IoT家電はよりユーザーのライフスタイルに寄り添うものに。パナソニックは家電をメンテナンスやECなどとつなぐサービスも提供。またメーカーを超えて製品を一括コントロールする動きも広がっている。
パナソニック『IoT対応冷蔵庫 NR-F657WPX』オープン価格(実勢価格約35万円)
GPSと連動して冷蔵庫が動作
自宅から離れると「外出」を検知して節電モードに移行するなど、ユーザーの行動にあわせた最適な運転モードを提案。
パナソニック『ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129A』オープン価格(実勢価格約40万円)
洗剤が少なくなると自動で再注文
Amazonのサービスと連携し、洗剤が少なくなったら自動で再注文する。今後IoT家電では様々な自動化が進みそうだ。
メーカーを超えて一括管理
三菱地所『HOMETACT』
マンション向けに、スマートスピーカーやスマートフォンから、複数メーカーの機器を一括管理、操作できるプラットフォームも登場。
【POINT2】音声操作は命令だけでなく家電からお知らせしてくれる
音声操作の入り口となるデバイスは、スマートスピーカーから、スマートディスプレイやスマートテレビなど、ディスプレイ付きのデバイスへと移行。音声で命令するだけでなく、家電などから様々な通知も受け取れるようになる。
Amazon『Echo Show 15』2万9980円(近日発売予定)
Amazonは壁掛け可能な大画面スマートディスプレイをラインアップに追加。複数の情報を表示することができる。
テレビから音声でお知らせ
パナソニックは洗濯の終了など、家電の動作状況の音声プッシュ通知サービスを提供。ゴミの日なども登録可能。
【POINT3】見守りデバイス&サービスが広がり〝離れていても安心〟が浸透
スマートスピーカーやスマートディスプレイ、ロボットなど、離れて暮らす家族とダイレクトにつながれるデバイスや、カメラや見守りが可能なセンサーを搭載した家電が引き続き市場を拡大。いざという時に通知するサービスなどと併せて、選択肢が広がる。
Amazonからロボットも登場
Amazon『Astro』
Amazonが見守り機能を備えたロボットを米国で発売しているほか、Googleも見守りサービスを提供している。
取材・文/太田百合子
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年11月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
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