テレワーク2.0がヒットツールのキーワード
テレワークが働き方として定着したことで、2021年もテレワーク関連商品の売れ行きは安定していました。前年、爆発的に売れたPCカメラは高機能化で平均単価も上がりましたが、買い替え需要もあり、販売は依然として好調です。
半導体不足で品薄の続くノートPC市場では、国が推進する「ギガスクール構想」で、子供向けPCとして、主に文教市場で使わるChromebookが伸びています。量産効果によって、一般でも安く手に入るようになったことも、需要拡大につながりました。
逆にコロナ禍の自粛で苦戦を強いられたカメラ業界からは、ライバルのスマホに代替できない商品として、自動撮影カメラなど将来に手ごたえを感じる新しい商品が生まれ始めています。自撮り動画に特徴をもつカメラでも、撮影時にノイズを抑えたクリアな音声収録を実現するモデルが注目を集めました。動画撮影にはまだまだ伸び代があるので、追随する製品が出てくる可能性もあります。
機能が高止まりしている感のあるスマホでは、ライカが全面監修した『Leitz Phone 1』などニッチながら、特別な存在感を放つモデルが、市場に刺激を与えるカンフル剤となりました。
家電ブランドスマホ
高機能・ハイコスパのXiaomiやOPPOといった新興勢力のシェアが高まる中、異業種からのスマホ参入も加速。ニッチながら独自性の高いものづくりによって注目を集めた。
同機のレビュー動画が全世界で260万超閲覧!※編集部調べ
ソフトバンク『Leitz Phone 1』18万7920円
ライカが全面監修した初のスマホ。1インチ高性能イメージセンサーとSUMMICRONレンズを搭載し、ライカならではの優れた描写を実現している。「ライカらしいローレット加工によるホールド感もライカファンに人気です」(広報・辻 真以子さん)。
〈ヒットの方程式〉
キャップを外すところから、あこがれのライカカメラの世界を体験できるのが魅力。ライカロゴの入った付属のマグネット式のレンズキャップも反響を呼んだ。また、大画面ディスプレイの画質の美しさからゲーム愛好者からも支持されたという。
携帯端末関連事業で27億円売上高を見込む
バルミューダ『BALMUDA Phone』10万4800円(SIMフリー版)〜
4.9型のコンパクトさとエレガントをコンセプトにしたバルミューダ初のスマホ。「コンパクトで軽いサイズ感と持った時の質感が好評です。直感的に時の流れがわかるスケジューラーなどの独自アプリも人気です」(マーケティング部・秦泉寺里美さん)
〈ヒットの方程式〉
スケジューラー、計算機、メモなど直感的に使えるアプリを用意。操作のコンパクト化によってやりたいことに最短でたどり着ける。
取材・文/安藤政弘
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年11月30日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。
10インチ電子メモパッド付録つき!DIME最新号は「2021年ヒット商品総まとめ」と「2022年トレンド大予測」の2大特集
「DIME」最新号では、2021年にヒットした商品やサービスの紹介のほか、ヒットに至った秘密、舞台裏、2022年に流行りそうなものまでをすべて掲載。特別付録は、仕事でも家庭でもいろいろ使える特大10インチの電子メモパッドです。 絵や文字をたっぷり書き込める、特大の10インチサイズながら、厚さ6mm、重さ143gと、薄型&軽量で持ち運びやすいのが特徴。しかも約10万回書き換えが可能です。 フックに引っかけたり、紐で吊るしたり、専用ペンを支えにして立てかけたりと使い方はいろいろ。
【セブンネットショッピングで購入する】