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電子タバコの利用で脆弱性骨折のリスクが増加、ピッツバーグ大学医療センター研究報告

2021.12.30

電子タバコも骨折を増やす

電子タバコによる健康への悪影響に関する研究が増えているが、新たに骨折リスクとの関連が報告された。

電子タバコの利用により、大腿骨頸部骨折や脊椎圧迫骨折、手首の骨折のリスクが46%増加するという。詳細は、「American Journal of Medicine Open」に11月22日掲載された。

論文の筆頭著者である米ピッツバーグ大学医療センターのDayawa Agoons氏は、「立位からの転倒による骨折だけでなく、衝撃の少ない座位での骨折も増加していた。電子タバコが一部の人が考えているほど無害ではないことを示す、新たなエビデンスがまた一つ加わった」と述べている。

この調査は、2017~2018年の米国国民健康栄養調査(NHANES)のデータを用いて行われた。

NHANESの参加者5,569人のうち、「電子タバコを利用したことがある」と回答したのは1,050人(18.8%)だった。

大腿骨頸部骨折、脊椎圧迫骨折、手首の骨折の経験の有無を問うと、444人(8.0%)が「経験あり」と回答した。

なお、これら3種類の骨折は脆弱性骨折として発生することが多い。脆弱性骨折とは、わずかな力で生じる骨折のことで、骨が弱くなっている場合に起こる。

骨折リスクに影響を及ぼし得る因子(年齢、性別、人種、教育歴)で調整後、電子タバコを一度も利用したことがない人に比較して、電子タバコユーザーの骨折既往者の割合は8~9割も多いことが分かった〔調整有病率比(aPR)が現ユーザーは1.77(95%信頼区間1.04~3.02)、元ユーザーはaPR1.89(同1.44~2.48)〕。

調整因子にBMIや身体活動習慣、ステロイド使用、骨粗鬆症の家族歴などを加えると、現ユーザーでの既往者の多さは有意性が消失したが、元ユーザーについては引き続き有意だった〔aPR1.46(同1.10~1.94)〕。

次に、従来型のタバコを吸ったことがなく電子タバコも利用したことがない人を基準として比較。すると、従来型のタバコの現喫煙者で電子タバコの利用経験がない人はaPR1.63(同1.18~2.25)であり、さらにデュアルスモーカー(両方のタイプの現ユーザー)はaPR2.41(同1.28~4.55)と、骨折既往者が顕著に多いことが分かった。

これらの結果についてAgoons氏は、「電子タバコが骨折リスクを高めるという因果関係は明らかでないが、強固な関連があることは確認された」と述べている。

この関連の背景として同氏は、「従来型タバコを吸う人の骨折リスクの高さには、ニコチンの影響があることが明らかになっている。電子タバコにもそれなりの量のニコチンが含まれていることから、従来型タバコと同様に電子タバコでもニコチンが骨折リスクを高めると推測される。

ただし、電子タバコに含まれるニコチン以外の化学物質が関与している可能性もあり、さらなる研究が必要」と解説している。

またAgoons氏は、「医療提供者は患者に対して電子タバコの利用状況を質問し、利用者には年齢にかかわらず骨が弱くなる潜在的なリスクがあることを伝えるべきだ」と述べている。

さらに、電子タバコの有害性とそのメカニズムの研究の推進に加え、「人々を保護するための規制措置が必要」と提言している。

本研究には関与していない、米ノースウェル・ヘルスのタバコ対策センターのPatricia Folan氏は、「電子タバコに関する規制措置の必要性が考慮されないまま市場が形成されたことによる問題が、また一つ浮かび上がった。電子タバコによる健康への脅威を示す研究結果のリストに、本研究の結果も追加される」と語る。

同氏によると、「電子タバコが登場した時に流布されたのは、『禁煙しようとする喫煙者を、安全で効果的に支える手段だ』というメーカーの言葉だけだった」という。

Folan氏はまた、「十代の若者や若年成人の多くが電子タバコを利用している。因果関係を証明する研究は必要だが、現段階においても小児科医を中心とする医療従事者が、骨の健康に対する電子タバコの潜在的リスクについて、患者に警告を発する必要がある」と語っている。

そして、禁煙や電子タバコの利用をやめたい人に対し、「ニコチン代替品だけでなく、医師であれば米食品医薬品局(FDA)承認済の禁煙補助薬を処方可能だ」と、受診を勧めている。(HealthDay News 2021年11月22日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.sciencedirect.com/science/article/pii/S2667036421000029

構成/DIME編集部

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