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【未来テック4コマ解説】速度はマッハ1.6以上!JAXAが民間企業と開発を進める超音速旅客機

2021.12.28

2003年にコンコルドが退役して以来、市場から姿を消した超音速旅客機。しかし、その後も研究は続いており、近年は再度開発が活発化している。しかも、大幅な運賃ダウンが見込まれているのだ。

2021年3月、JAXAは三菱重工業や川崎重工業、SUBARU、IHIといった民間企業らとともに、JSR(ジャパン・スーパーソニック・リサーチ)協議会を発足した。超音速旅客機の未来を、JAXAの牧野好和さんに聞いた。

超音速輸送機は、秒速約340m(音速/マッハ1)を越えるスピードで飛行する航空機。コンコルドや現在構想中の機体は、一般的な旅客機の2倍以上となる、秒速480m(マッハ1.6)以上で航行が可能だ。

米国のブーム社は50人乗りクラスの超音速旅客機の開発に取り組む。JALやVirginの出資を受け、すでにUnited航空から15機を受注している。

日本でもJAXAが主導し、超音速機の共同開発に向けた官民一体の協議会を発足。前述のJSR協議会だ。

超音速旅客機の普及へ向けた課題は「巡航性能」と「騒音」だ。

巡航性能は経済性に直結する。機体が軽くなり空気抵抗が低減すれば、燃費を下げて運賃を安くすることも、速度を上げて利便性を上げることもできる。「抵抗が1%減れば乗客が3%増えると言われている(牧野さん)」。

近年では素材やエンジン、機体設計などの技術革新により、旅客機の性能は向上。JAXAの試算では、ビジネスクラスの1.2〜1.3倍の運賃を目指せる程度まで、技術は進んでいる。コンコルドの場合、パリ−ニューヨーク間の正規運賃は200万円近くかかっていたから、21世紀の超音速旅客機は大幅に利用しやすくなる見込みだ。

いっぽう、超音速飛行にともなう騒音「ソニックブーム」は、いまだ技術的に解決されていない問題だ。音速を越えて飛ぶ機体の前後から衝撃波が発生し、それが地上に到達すると、「雷が落ちたような(牧野さん)」爆音が聞こえる。

衝撃波は超音速で飛行する限り発生するので、ソニックブームは航路上の広い範囲で騒音問題を引き起こす。そのため、陸上の超音速飛行ができず、航路は海上のみに限られる。

JAXAはソニックブーム低減の研究を進めており、機体の設計を工夫することで、衝撃波の強度を下げたり、相殺することが可能だという。完全には消せないが「自動車のドアを閉めたときくらいの音(牧野さん)」まで、騒音を下げられる見込みだ。

航路が広がれば、間接的にコストが下がる。超音速の旅が当たり前になる未来は、そう遠くないかもしれない。例えば東京からシンガポールまで、7時間のフライトが、半分の3.5時間に短縮される。JAXAによれば、2030年頃からの開発本格化が見込まれている。

●プレスリリース
超音速機技術の研究開発に関する国内産業界との協定の締結について
ソニックブームを低減する機体設計技術の開発

取材・文/ソルバ!
人や企業の課題解決ストーリーを図解、インフォグラフィックで、わかりやすく伝えるプロジェクト。ビジネスの大小に関わらず、仕事脳を刺激するビジネスアイデアをお届けします。 
https://solver-story.com/

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