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いつか舞台のような場所でプレーしたい!子どもたちの夢を支える青森・八戸のアリーナ「FLAT HACHINOHE」の照明技術

2021.12.21

青森県・八戸駅から西へ約200m。駅前開発の重要拠点としてそびえる黒塗りの美しいアリーナが「FLAT HACHINOHE」です。

2020年4月に開業した「FLAT HACHINOHE」は、スーパースポーツゼビオやゴルフパートナー、ヴィクトリアなどを傘下に持つクロススポーツマーケティングが建築と運営を行い、クリエイティブディレクターでSAMURAI代表の佐藤可士和氏がロゴデザインや空間デザインなどのクリエイティブディレクションを行うなど、スタイリッシュで多目的に利用可能なスポーツ施設となっています。

建築面積は約5150平方メートルとなっており、アイスリンク利用時は3500人規模。フロアチェンジしてバスケットボールに利用する場合は、5000人規模を収容可能です。

こちらはアジアリーグ所属のアイスホッケーチーム、「東北フリーブレイズ」のホームアリーナでもあり、羽生結弦選手や紀平梨花選手らが出演した「STARS ON ICE JAPAN TOUR 2021」では、3日間でのべ1万人が来客されたそうです。

さらに、「FLAT HACHINOHE」はスポーツ以外でもコンサートやイベント、コンベンションなどの商業活用も可能です。例えば、フロアチェンジして合唱コンクールを行ったり、スタッドレスタイヤの試乗会などが開催されたこともあります。

また、屋内の「FLAT X(フラットクロス)」と呼ばれるスペースも、様々な利用方法があります。

こちらの什器は可動式となっており、過去には建材メーカーによる展示会などにも利用されました。また、屋外スペース「FLAT SPACE(フラットスペース)」や「FLAT PARK(フラットパーク)」を利用して、朝市や焚き火イベント、アイスリンクの氷を活用した雪合戦イベントを開催するなど、地域に根ざしたイベントスペースとしても活躍しています。

「FLAT HACHINOHE」の各種設備について説明してくれたクロススポーツマーケティング ライツマネージメントチーム 青山英治さん

劇場のように感動を呼び起こす照明施設

そして、「FLAT HACHINOHE」で忘れてはならないのが、照明施設です。

従来の体育館型の照明は、アスリートファーストだけに目が行ってしまう傾向がありました。また、全ての競技に使われることを想定した最大公約数的な照明が設置され、暗転や明転のみで演出効果に乏しいことも多かったのです。

そんな中、「FLAT HACHINOHE」は、アスリートファーストは当然のこととして、観客の体験価値を上げられるように、観客席からのまぶしさや見やすさ、演出効果などを考慮した照明が計画されました。

そこで縁の下の力持ちとして計画を支えたのが、パナソニックです。

照明設計に携わった、パナソニック エレクトリックワークス社 ライティング事業部 エンジニアリングセンター 屋外照明EC スポーツ照明課の北本博之さん

パナソニック エレクトリックワークス社の北本さんによると、海外のNBA(プロバスケットボールリーグ)では、照明を天井全体から左右に配置を移し、客席の照度を下げて競技エリアとのコントラストを強め、プレイへの没入感を高くするアリーナが多いそうです。

もちろん、NBAで使われるアリーナは観客数が2万人規模と大きく、天井や客室空間が広いです。一方、「FLAT HACHINOHE」は観客席を大きくし過ぎると使い勝手が悪くなることもあり、座席数を5000名程度までとしています。そのため天井空間には限りがあります。

そこで、「FLAT HACHINOHE」の天井を黒く塗り明度を下げ、フロアとのコントラスト(明暗比)を高める工夫を施しました。その結果、観客はもちろん、アスリートからもプレイに集中しやすいと好評です。

加えて、「FLAT HACHINOHE」は、NBAのアリーナにならい、照明を天井左右に振り分けました。従来の天井へ均一に照明器具を設置する環境と比べ、視線に光が入りやすくなるため、パナソニックはVR技術を使ってまぶしさを検証。加えて、3次元CGシミュレーションにより、会場の明るさを確保しつつも光が照らす角度を適度に分散させた照明の設計を行い、まぶしさの原因となる光の重なり(光だまり)を軽減したそうです。

また、観客席からも実際に目視でチェックして、まぶしさを抑えるための細かな角度調整を行っています。

使われたのはLED照明。従来の水銀灯などに比べて高速な応答性を実現し、さらに、DMX制御で照明を100〜0%で調光。瞬時の点滅も可能となり、競技のための照明として優れているだけではなく、場内演出にも大いに役立っています。 

「FLAT HACHINOHE」には、レンズ方式 ルーバー付きのLED投光器が86台、反射板方式のLED投光器は44台、導入されています。

4K8K放送対応LED投光器 1kW形

4K8K放送対応LED投光器の効果はてきめん。下の動画のように、場内の暗転から明転が瞬時にできます。

また、下の動画のように明滅させたり、

スポットライトのように、点滅箇所を自在にコントロールします。

そして、プロジェクターや各種モニター、BOSEの音響などと組み合わせた光と音のエンターテインメントは、「FLAT HACHINOHE」の大きな魅力となっています。

さらに、フロアの照明を暗転して、プロジェクターで氷面に画像を映せば、一般スケーターの遊び道具にもなります。

例えば、星の画像をゆっくりと回転させて映写すれば、お客さんがなぞって滑走が可能。

〝迷路〟を映し出せば、子供たちが大喜びするアトラクションになるのです。

あなたの街の体育館がエンタメ施設になる日も遠くない!?

ここまで、「FLAT HACHINOHE」の魅力と、最新の照明技術を見てきました。光の演出によりスポーツにエンタメ要素が加わり、アリーナがアスリートも観客も楽しめる劇的な空間になることをご理解いただけたかと思います。

パナソニックはスポーツ施設を中心に照明演出の総合的な提案を今後さらに増やしていくといいます。……ということは、みなさんが利用している体育館がエンタメ施設になる日も、そう遠くはないのかもしれませんね。

取材・文/中馬幹弘

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