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江戸川区、墨田区ほか「SDGs未来都市」に認定された自治体の注目すべき取り組み

2021.12.22

SDGsの目標に取り組む国内の動きが活発化する中、各自治体の取り組みも活発になっている。内閣府でも地方創生SDGsを推進しており、「SDGs未来都市」や「自治体SDGsモデル事業」の選定を行っている。

中でも「SDGs未来都市」とは、SDGs達成のために積極的に取り組む都市として内閣府地方創生推進室に選定された都市のこと。2021年に選定された31都市のうち、東京都江戸川区をはじめ、東京都墨田区やその他の関東地区の取り組みを一部見ていこう。

「SDGs未来都市」に認定された江戸川区の取り組み

●江戸川区「海抜ゼロメートルのまち江戸川区が目指す『SDGs=共生社会』先進都市」

江戸川区は「SDGs=共生社会」ととらえており、この実現に向けた先進的なモデルを実現する構想がある。水の恵があると同時に、高い水害リスクをチャンスをとらえ、「SDGs=共生社会」の実現に向けた先進的な都市モデルを構築する。

特に江戸川区が強調するのは、「共生社会が実現されているまち」だ。

江戸川区は、東京の東端に位置する人口約70万人の自治体で、近年は外国人住民も増え、都内自治体では最も多く在住するなど、多様性のある区。

安心して自分らしく暮らせるまちの実現のため、年齢、性別、国籍、障害の有無にかかわらず、お互いが信頼し合い、協力し合う関係性で結ばれた地域コミュニティを構築する。

江戸川区の担当者はこの共生のテーマについて次のように述べる。

「一人ひとりがそれぞれの『ちがい』を尊重することが重要です。そして、『人と人が支えあうこと〉、このびっくりするほど当たり前のことこそ、まちを動かすエネルギーになると考えています。しかし世の中には、偏見や差別などがあることも事実です。江戸川区では『ともに生きるまちを目指す条例』を作り、『ともに生きる』ことの大切さをオリジナル動画やオンラインで楽しく学べるクイズなどを通じて啓発を行っています。

また、人には調子のいいときもあれば、よくないときもあります。頑張れない人も、後ろ向きな気持ちの人もいます。そういう人もここにいていいんだよと思えるような地域になればと思っています。それが『社会とともに生きる』です」

共生社会の実現のために、さまざまな取り組みを行っている。

●「ともに生きるまちを目指す条例」

江戸川区は、2021年7月1日に子どもたちが生きる2100年を見据え、全国でも珍しい、人や環境などすべてを“共生”の対象とした「ともに生きるまちを目指す条例」を策定。誰にでも分かりやすく、その理念を伝えられる言葉で表現することなどといった意見を反映。障害者や外国人、環境などすべてを「共生」の対象とした条例は全国でも珍しく、先駆的なものだという。

●「えどがわ未来カンファレンス」

様々な分野の有識者が専門的見地から助言等を行う会議体「えどがわ未来カンファレンス」を設置。

●「ともに、生きる。江戸川区プロジェクト!」(通称:ともプロ!)

江戸川区が掲げる「ともに生きる社会の実現」を目指し、区民一人ひとりが「共生社会」の概念を知り、自分事として共生社会への行動をするための情報発信および関連施策を2021年11月4日よりスタート。

第1弾の取り組みとして、江戸川区の考える「共生社会」について分かりやすく解説したオリジナル動画を公開した。

●楽しみながら共生社会について学べるオンラインコンテンツ「えどがわ未来クエスチョン!」

江戸川区が行っている共生社会に向けての取り組みをクイズ形式で5問出題。クイズに答えながら、楽しく江戸川区が目指す「共生社会」について学べる

その他の関東の2021年度SDGs未来都市

その他の2021年度にSDGs未来都市に選定された都市のうち、関東の都市をピックアップして紹介する。

●墨田区「『働きがい』を『生きがい』と『暮らし』につなげるデザインープロトタイプが実装できるまちー」

墨田区は、SDGs未来都市のほか、毎年度10都市のみ選定される「自治体SDGsモデル事業」にも選定された。

テーマは「『働きがい』を『生きがい』と『暮らし』につなげるデザインープロトタイプが実装できるまちー」。江戸時代から続くものづくりの歴史を踏まえて、2030年のあるべき姿として、稼ぐ力が地域の価値向上につながるまち、誰もが健康を享受でき、活躍できるまち、持続的に働き・住まうことができる環境にやさしいまちを目指す。

SDGsモデル事業では、「産業振興を軸としたプロトタイプ実装都市~ものづくりによる『暮らし』のアップデート~」をテーマに掲げており、社会課題の解決に取り組むスタートアップ企業を区内に誘引し、区内企業との連携を図ることで、医療や環境、高齢化といった地域の課題解決に役立つ試作品を開発する。これを社会実験として地域で活用していく。

これにより、スタートアップ企業と区内企業との連携にとどまらず、区民と企業との交流を生み出し、地域の持続的な活性化を目指す。

区長のコメントによると、モデル事業は、墨田区がものづくりのまちとして発展し、人々の生活を豊かにしてきた背景から、現在も多種多様な産業が集積する地域の特性を、現在の社会に当てはめて再構成するもの。このモデル事業により、地域課題解決につながる技術や製品を生み出し、これを試作段階から積極的に地域で活用し、技術や製品の普及による経済発展と地域課題解決を同時に実現することで、さらに豊かで持続可能な生活の実現を目指す。

また、この産業振興を基軸とするSDGs推進により、リスクを恐れず新たな課題に挑戦し続ける地域の「人」たちの後押しを強力に進め、この成果を、健康増進や環境配慮型社会の実現へと結びつけることで、豊かな暮らしを形作っていくという。

●その他の関東地区の都市

その他の関東地区の都市については、茨城県境町、群馬県、埼玉県、千葉県市原市、神奈川県松田町が選定された。それぞれ、次のタイトルで提案がされた。

・茨城県境町「河岸の街さかいSDGs未来都市計画~誰もが明るい未来を描きながら暮らすことができる街 さかい~」

・群馬県「ニューノーマルを先導する持続可能で『快疎』な群馬の実現」

・埼玉県「『日本一暮らしやすい埼玉県』へ~埼玉版SDGsの推進~」

・千葉県市原市「SDGsのシンボルとなるまちへの挑戦」

・神奈川県松田町「みんなが"ツナガル"まちづくり「誰一人取り残さない!笑顔あふれる幸せのまち 松田」~日本の1万分の1スケールの町からの提案~」

千葉県市原市は、東京都墨田区同様、自治体SDGsモデル事業に選ばれている。モデル事業名は「化学×里山×ひと~SDGsでつなぎ、みんなで未来へ~」で、「直面している課題・今後取り組む課題」として経済面は「石油化学コンビナートのサステナビリティ」、環境面は「里山環境のサステナビリティ」、社会面は「『ひとの力』のサステナビリティ」のチャレンジを掲げている。

カーボンニュートラルへの貢献や、自然との共生として里山・アートを活かした持続可能なまちづくり、子どもと若者の貧困対策の3つのプロジェクトを実施する。

各自治体の提案は、各地域の特性と共に、地域ならではの課題への解決に取り組む内容となっている。2030年までに、各地域がさらに進化したものとなるのが期待される。

【参考】
地方創生「2021年度SDGs未来都市及び自治体SDGsモデル事業の選定について」
江戸川区「ともに、生きる。江戸川区プロジェクト!」
墨田区「墨田区が「SDGs未来都市」と「自治体SDGsモデル事業」に選定されました」

取材・文/石原亜香利

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