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株初心者におすすめ!東大金融研究会の顧問が作った株の教科書がかなり使える

2021.12.16

株を学ぶ最初の一冊に。『東大生が学んでいる一生役立つ「株」の教科書

性格的に几帳面ではないし、数字を見るのもちょっと苦手だ。だから、自分は一生株とは縁がないものだと思っていたのに、結婚を前提として付き合っている彼女が株をやっていると聞いてちょっと驚いたし、興味がわいてきた。

とはいえ、毎日チャートを見て一喜一憂するのもちょっとストレスっぽい。できればラクに株の買い方や始め方、資産の増やし方を知る本を探していて見つけたのが新刊『東大生が学んでいる一生役立つ「株」の教科書』(SBクリエイティブ刊、伊藤潤一著、定価1,650円)だ。

東大生じゃないけれど、大学生でもわかるぐらいの株の本ならば、社会人の自分でもなんとか理解できそうな気がしてきた。今回は著者の伊藤先生に、特別にインタビューをお願いした。先生、よろしくお願いします!

――最初に、先生がつくった東大金融研究会について簡単に教えてください。やっぱり、東大生しか参加できないんですよね?すっごく面白そうな勉強会ですね?

伊藤先生 東大には残念ながらビジネススクールが存在しません。そんな中で、非常に優秀な学生ではあるものの学校で勉強するものと、社会で実際に経験するものとのギャップがかなり大きいことから、先ずはここのギャップを埋める機会を提供しようというのがメインの目的です。そして、金融の世界や経営の最前線で活躍している人たちから、一流感を間近で感じて欲しいという想いもありました。

因みに、東大生以外でも入会できます。 

株にはコツコツ努力も必要

――自分は株に興味はありますが、状況として今、株に手を出すっていうのはタイミング的にはどうなんでしょうか?コロナで企業もずいぶん疲弊してるような気がしますけど……

伊藤先生 コロナを通して財政・金融とも大きく緩和されたので、結果として、世の中ではカネ余りが加速して株価は上昇しました。ここからは、マクロ面から正常化に向けた動きが起きるでしょうし、企業の稼ぐ力にも差が出てくるので二極化相場が始まるのではないかと思ってます。ただし、全体的な株価については比較的楽観はしております。

――自分はズボラでコツコツやるのが苦手です。性格的に株に向いている人と向いていない人はいると思いますか?

伊藤先生 やはり、コツコツとしっかり物事を積み重ねる人は相対的な勝率が高いと思うので株式投資に向いていると思います。割と努力が必要な世界なんです。

会社を応援するための株式も

――この本でグッときたのは、自分が退職まで48年間働いても、生活水準は上がらないってこと。だからこそ、海外の成長の波に乗っている日本企業を応援して、個人資産を増やすためにも株を買うべきだという先生の主張です。企業応援という点からだったら、ぜひやりたくなりました。すごく納得できるし、説得力がありますが、どうしてそういう考えに至ったのか、背景を簡単に教えてください。

伊藤先生 株式投資って実は非常に面白いんです。例えば、僕らはソフトバンクの孫さんみたいに偉大な経営者にはなれないのですが、ソフトバンクグループに投資することによって、孫さんと同じ株式リターンを得ることができるんです。

自分の資金を合理的に守ることができる

伊藤先生 もちろん、元手となる資金量が全く異なるので話にはなりませんが、少なくとも%の話では同じです。こんな機会を提供してもらえるのは上場株しかありません(笑)。そういった観点で考えてると、やっぱり、国内の成熟している市場に見切りをつけて海外で活躍しようとする会社や、世の中に貢献するために本気で革新的な技術を開発しようとしている会社って応援したくはなりますね。

ただし、株式投資という観点でいくと、その企業の本質的に稼ぐ力とか、株価が割高すぎないかなども問題視しないといけないので、応援したい=株式投資に踏み切るという訳ではないです。

――最後に、@ダイム読者に先生からメッセージをお願いします。

伊藤先生 自分の資金を合理的に守るという意味からも株式投資は価値があると思ってます。学びは誰でも大変なのですが、実際に手を動かしていて得られる楽しみや苦しみ(笑)もあるので、少額からでも株式投資をして、企業の株主になる意味を体験するというのは意義があると思ってます。

ありがとうございました!

この本は電子版もあり、付録には予想に使えるエクセルをダウンロードすることもできるのが嬉しい。先生の「会社の株主になる意味を体験するのは意義がある」という言葉を胸に、早速やってみようと思った。


著者・伊藤潤一

1993年東京大学卒業後、旧・三和銀行(現・三菱UFJ銀行)入行。その後、モルガン・スタンレー・アセット・マネジメント、ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントを経て、2002年にヘッジファンドの世界へ。グローバル大手のミレニアム・キャピタル・マネジメントなどを経て現在はダイモン・キャピタル・マネジメント。一貫して日本株のロング/ショートのポートフォリオ・マネージャー。19年間ヘッジファンド在籍は日本人では稀有。同時に、201912月に東大金融研究会というサークルを作り、この1年間で在籍数は250名を超える大世帯となり注目されている。

https://www.amazon.co.jp/dp/4815610835

(文/柿川鮎子)

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