2021年下半期トレンドランキングも一挙公開
SNSトレンドとZ世代インサイトの研究機関「memedays(ミームデイズ)」は、「10代女性の2022年トレンド予測および2021 年下半期トレンド」に関する調査を実施。
今回、10 代トレンドとなるキーワードを予測するにあたり、10 代女性が回答した「2022 年に流行しそうなもの」の中から、特に注目すべきものをmemedays で選出。「芸能人・インフルエンサー」部門と「エンタメ・アイテム」部門でまとめて発表した。
[調査概要]
・調査対象:15~19歳の女性604名
・調査日:2021年11月16~17 日
・調査方法:インターネット調査
「芸能人・インフルエンサー」部門予測
はじめに選出したのは「K-POP 第四世代」。2000年代生まれの若いメンバー中心で構成されたグループを指し、筆頭格には「ITZY」、「aespa」、「TXT(TOMORROW X TOGETHER)」、「ENHYPEN」らが挙げらる。
すでに韓国内では次々と輝かしい記録を打ち立てている彼ら・彼女らの人気は日本でもさらに高まっていくこと必至。新しいスターも続々と誕生しそうだ。
次に選出した「ゆら猫」は、緑髪のメッシュとダークな雰囲気のメイクがトレードマークのTikToker。発信を始めて8 か月で100万フォロワー超と、驚異的なスピードでファンを増やしている。元アイドルという経
歴を持ち、「踊ってみた」動画は毎回大きな反響を得ている。
「むくえな」は幼馴染の女性2人によるYouTuber。ひたすら好きなものを食べながら雑談するゆるい動画をアップしており、等身大で共感できると支持されている。
「ばんばんざい」は、ドッキリ、大食い、歌ってみたなどを投稿している男性1人、女性2人の男女3 人組YouTuber。2021年8月に登録者数100万人を突破。特にメンバーの「るな」は10 代に絶大な人気を誇るリアリティー番組「今日、好きになりました」(AbemaTV)に出演したことで高い知名度を得ている。
最後に選出したのは、Z世代美容系インフルエンサーの「nanako ななこ」です。発信当初は現役女子大生と
して親近感のある動画で人気を獲得、今や若年層の美容購買行動に大きな影響を及ぼすほどになっている。
「エンタメ・アイテム」部門予測
2022年2月に公開予定の映画「君が落とした青空」が選出された。女子中高生に人気の読書アプリ「野いちご」で“切ない小説ランキング”第1位を獲得した同名作品が原作で、注目の若手俳優「福本莉子」と「松
田元太(Travis Japan/ジャニーズJr.)」がW 主演を務める。
2021年に10代にヒットした映画といえば「花束みたいな恋をした」が記憶に新しいが、それに続くヒットとなるか注目だ。
続いて選出したのは「吸血鬼すぐ死ぬ」。「週刊少年チャンピオン」で連載中の漫画作品で、2021年10月よりテレビアニメも放送中。超個性派なキャラクターたちが見どころで、作中のセリフなども今後の流行に繋がっていく可能性がある。
2016 年頃に社会現象を巻き起こした「おそ松さん」は、2022年3月にSnow Man 主演で実写映画化されることから、再びSNS 上の話題を席巻すると予想。
メイクの分野からは「囲み目メイク」を選出。2021年は10 代女子の間で平成ギャルがトレンド化し「ロン
グブーツ」や「ルーズソックス」が流行したが、その流れからアイライナーで目の周りを強調するギャルメイクに注目が集まっている。
芸能人・インフルエンサー部門で言及した韓国のガールズグループ「aespa」のサイボーグ感のある囲み目メイクもSNS で話題だ。
ファッションでは「Y2K ファッション」を選出した。2000年頃に流行したファッションを指し、お腹見せトップス、ミニスカート、カラフル、ビーズアクセサリーなどが挙げられるが、メイクと同じく平成ギャルの流れを汲んでいる。
「2021 年下半期10 代トレンドランキング」を一挙公開!
続いて、2021 年下半期トレンドを調査し、「SNS ミーム」、「芸能人」、「インフルエンサー」、「エンタメ」、「アイテム」、5 つの部門ごとにランキング化した。
「SNSミーム」部門
Instagram やTikTok などで広がる投稿アイデア=「SNS ミーム」のトレンドランキングでは、「地球グミ」が1位となった。2021年上半期アイテム部門ランキングで1位だったが、下半期はSNSへの投稿がさらに活性化した様子が見て取れる。
2位から4位にはTikTokで人気だった投稿ネタ「おはようでやんす」、「写り込みチャレンジ」、「卒アルお父さん」がランクイン。その他、Instagramで人気だった「青空サイダー(雲グミ)」や「プリトレカ(キューナナパーセント)」などがあがった。
「芸能人」部門
1 位は「菅田将暉」となった。すでに人気・実力ともに日本を代表する俳優ではあるが、映画「花束みたい
な恋をした」が大ヒットしたことで、10代の間で2021年流行の顔と記憶されたようだ。
また2021年11月に結婚を発表した「小松菜奈」が2 位に入っていることから、この2人が10 代の中で非常に影響力を持っていることがわかる。
3位は2021年下半期予測で選出した「INI」がランクイン。デビューシングルは初週50万枚以上を売り上げ、第63回日本レコード大賞新人賞を受賞。最優秀新人賞の行方が注目される。
4位の「生見愛瑠」、5 位の「道枝駿佑(なにわ男子)」は以前よりメディア露出が多かったことに加え、今回のエンタメ部門にランクインしているドラマにそれぞれ出演したことをきっかけに、人気が拡大したようだ。
「インフルエンサー」部門
1 位は登録者数185万人超の女性2人組YouTuber「平成フラミンゴ」だった。幼馴染という関係性から繰り出される子どものような変顔やギャグが人気を博し、チャンネル開設から約1 年半で一躍トップインフルエンサーに。
2位は関西発・男女2人組インフルエンサー「夜のひと笑い」。もともとはカップルでしたが、11月に動画で破局を報告。関係性は変わっても活動は継続していくとしており、引き続き注目される。
3 位は女性3人組YouTuber「くれいじーまぐねっと」がランクイン。2018 年のチャンネル開設から着実に登録者数を伸ばし、現在は148万人を超えている。
4 位はTikTokでは「徳川家康」の名前で発信している「加藤乃愛」。2020 年にTikTokを始めて以降、一気にフォロワーを伸ばし、2021年は恋愛リアリティー番組への出演やスタイルブックの出版と、活躍の場を広げている。
5 位は2021年下半期予測で選出した8人組YouTuber「48-フォーエイト-」が入った。
「エンタメ」部門
1位は韓国発のNetflix 作品「イカゲーム」。ハロウィンの時期には作中に登場する「緑ジャージ」のコスプレ投稿がSNSをにぎわせ、韓国版カルメ焼「ダルゴナ」が人気になるなど様々な場面に影響が及んでいる。
2位は「道枝駿佑(なにわ男子)」と「目黒蓮(Snow Man)」のダブル主演ドラマ「消えた初恋」がランクイン。SNSでの反響を受け、Netflix など海外244の国と地域での配信も決まっている。
3位は「週刊少年ジャンプ」で連載中の漫画「僕のヒーローアカデミア」。2021 年はテレビアニメの放送とあわせて8月に映画も公開され、様々なメディアで話題となった。
4位は現在放送中のドラマ「恋です!~ヤンキー君と白杖ガール」。キュンとするシーンが盛りだくさんで、毎回放送後にはTwitterが感想投稿が盛り上がる。
「アイテム」部門
1位は「マリトッツォ」。2021 年上半期から人気のスイーツでしたが、下半期は「どらトッツォ」、「すしトッツォ」など派生メニューが続々登場し、一年を通じて人気を拡大し続けたトレンドアイテムとなった。
2位はKATE の「リップモンスター」がランクイン。マスク着用でリップ市場は縮小傾向にあると言われる中、SNS 発で人気に火が付き、売り切れ続出に。2021 年を代表するバズコスメと言える。
3位は中国発のファッションEC サイト「SHEIN」。個性的なアイテムが激安で買えると若者から絶大な支持を受け、TikTok やInstagram で購入品の投稿が相次いでいる。
4位は韓国発のマカロンで、ぷっくりとした見た目がかわいい「トゥンカロン」。日本でも専門店が増加している。
5位は「ピスタチオ」がランクイン。コンビニやスーパーではピスタチオグリーンのスイーツが棚を彩ったが、コスメやファッションでもトレンドカラーとして取り入れられている
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構成/清水眞希