小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

ふだんの食べ物から新型コロナの発症リスクをAI判定するサービス「Corona Lab」

2021.12.15

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

普段の食べ物から新型コロナ発症リスクをAIが分析し判定

新型コロナを将来発症するリスクをAIが判定する、世界初のスマホサービス「Corona Lab(コロナラボ)」が12月2日よりスタートした。いつも食べている食品に含まれる食材や添加物、運動や喫煙などの生活習慣、既往症によって上下する発症リスクをAIが分析し判定するサービスで、社会貢献プロジェクトとして無償で提供。医療と健康に携わる専門家集団の「予防医療研究協会」の監修、公認も受けている。

提供するのは、健康への効果をスコア化するアプリ「my healthy」や、ワークパフォーマンス改善につながる食事をAI がアドバイスする「WorkUp AI」などを展開しているシグナルトーク。

今年3月に、食品のバーコードや原材料名から、それぞれの食品の健康への影響をAI が数値化してリスト化し、指標を基に食品を購入する「FoodScore(フードスコア)」をリリースしたが、フードスコアのデータも反映されて開発されたのが、新サービスのコロナラボだ。

「短期間で世界中に広がる新型コロナの感染リスクは避けようがないのが現実で、ウイルスは完全に消えて無くなることはない。新型コロナの感染リスクを下げるには人との接触を抑えることだが、一生もの間、自粛や制限するのは不可能であり、発症リスクをコントロールすれば人間らしい生活ができるのではというのが発想の発端になった。

弊社では9年以上、食生活と病気の関係を分析したデータがある。甘いものを多く摂取することで生じる『糖化』現象において、細胞レベルで免疫力が下がるというのは従来から言われていた。インフルエンザのリスクと飴をよく食べる行動が関係しているというデータがヒントになり、新型コロナ発症においても、食事や生活習慣が鍵になっているのでは?と調査を進めると関係性が判明した。

新型コロナを『発症する人』と『発症しない人』のデータをAIにより分析したところ、食生活や生活習慣によって発症リスクが変わることがわかり、“感染予防から発症予防へ”をコンセプトにした本サービスを開始することになった」(シグナルトーク 代表取締役 栢 孝文氏)

AIカウンセリング診断でリスクを判定

コロナラボはウエブアプリでインストール不要。名前や住所といった個人情報入力や会員登録も不要で、メールアドレスの入力は任意。普段食べている食品を最低3個(10個まで可能)用意して、バーコードを読み込む、もしくは原材料名をスマホで撮影。性別、年齢、身長・体重などの基礎情報と、食べる頻度や既往症、運動習慣、新型コロナに関する質問など、約5分のAIカウンセリングの診断に回答する。

発症リスクの低い順からA~Eの5 段階と、100点満点でリスク判定する。リスクの高い食材・添加物が含まれていない食品として「ヘルシーリスト」も提示。購入希望であればAmazonなどのサイトに移動できる。

AIの学習に使用しているデータは同社が独自で国内で集めた1500名の食事の内容や生活スタイル、既往症、新型コロナ発症の有無やPCR検査の結果などが基になっている。さらに同社のヘルスケア事業で集めた1万人以上の食事と病気に関わりを分析したデータ、食品添加物や食材の内容、世界中の新型コロナに関する論文、米FDAやWHO、欧州 EFSAの食物や添加物の人体への影響データ、日本の消費者庁や厚生労働省、添加物専門家の書籍情報やデータをAIが学習している。

データ集積をした1500人は、いつも食べている10個の食品の添加物を含む原材料名と摂取頻度の高い食材を撮影してもらい、基礎データ、既往歴、生活習慣といった内容を加えて分析。1500人の独自データにおいて、陽性経験者がC~E判定になる確率は89%、一番リスクの低いA判定での陽性経験者は0%と正確性が証明された。

陽性経験者の食生活を見ると、甘いものや加工食品を多く食べていることがわかった。添加物ごとにも分類し、保存料の多い食べ物を摂っていると腸内環境が悪化して免疫力が落ちるということや、世界で分析されている糖尿病と新型コロナの関係性も、データによる裏付けが得られた。

また、濃厚接触後に陰性だった人の食材傾向から、従来から体に良いとされている、海藻類、えごま油やオリーブオイルという良質な油などは発症リスクを下げるということがデータでも確認できた。

「サービス開始後に多くの方に利用してもらうことで、10万人程度のデータを分析できるようになり、今後データが増えるにつれてさらに正確性が上がっていくと思われる。

生活習慣で興味深かったのは、シャワーでなく湯船に入ることでそれぞれのリスクが下がるというデータが出たこと。従来から入浴による免疫力向上や風邪予防効果は言われているが、新型コロナにおいても入浴することの効果について結果が出た。

日本発のプロジェクトで、日本人の発症リスクの真実を追究したサービスなので、データをさらに集めて日本ではなぜ感染が抑えられているのかという、ジャパンファクターの答えを見出して海外にも発信していきたい」(栢氏)

【AJの読み】生活改善をすることで新型コロナ発症リスクを抑える

コロナラボの開発費や今後の運営費はかなりの額がかかるそうだが、同社は今年17周年を迎えたオンライン麻雀ゲーム「Maru-Jan」で知られた会社で、認知症の早期発見に役立つ「脳測」 や、将棋ゲームやパズルゲームなど、15 以上のアプリやサービスを制作しており、「ゲーム事業で収益を得ているので無償での提供が可能になった」(栢氏)とのこと。

ワクチン接種をする、なるべく人との接触を避ける、マスクを着けるといった感染予防とは異なるアプローチで、新型コロナ発症リスクを見える化し、何もわからない状態から数値で把握できる状態にすることで、食生活やライフスタイルを見直し生活改善につなげていくことがコロナラボの目的。「タバコは控えよう」「甘いものや加工食品は減らしていこう」など、健康意識の高まりにも寄与する。

「新型コロナ用のサービスではあるが、免疫力を上げていくことが大きな目的なので、新型コロナに限らず、免疫力に関わる他の病気に関しても同じように調査ができると考えられる。同様のリスク判定をして未病や健康よりさらに上の、最高の健康を維持できる『Optimal Health』を目指していきたい」(栢氏)

文/阿部純子

興味のあるジャンルを登録して@DIMEをもっと便利に!話題のコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」やAmazonギフト券が当たるキャンペーン実施中

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年12月16日(木) 発売

DIME最新号の特別付録は「10インチデジタルメモパッドPRO」! 特集は「ヒット商品総まとめ」、「2022トレンド大予測」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。