日本固有の品種「北天の雫」で定番ワインを
つくばワイナリー
【茨城県】since 2019
筑波山のすそ野に位置し、目の前にぶどう畑が一面に広がる眺めのよいワイナリー。ヨーロッパ品種のほかに、別名「行者の水」と呼ばれる山ぶどうとかけ合わせた、白ワイン品種「北天の雫」や赤ワイン品種「富士の夢」など、ほかではあまり見かけない品種にチャレンジし、日本の気候に合った品種の強みを生かした、独自のワインを造り上げている。
都心からも近く、遊びに行きやすい。筑波山を眺め、ぶどう畑が広がる自然豊かな環境。
『ツクバブラン プレミアム』4180円
容量:750ml/品種:北天の雫/アルコール度数:12%
リースリングと「行者の水」をかけ合わせた「北天の雫」。プレミアムとスタンダードの2種があり、前者はぶどうを完熟まで待って収穫する。その分だけ風味が豊かで熟した洋梨、ハチミツのような香り。
〈ひぐち君’s Tasting〉
ジューシーな桃感とハーブの清涼感、ビワのような穏やかな酸味のバランスが品よくまとまっている。生ハム&桃のサラダに合いそうです。
寒冷地・十勝でしかできないワインを造る
あいざわ農園
【北海道】since 2019
夏は35℃、冬は-30℃という、ぶどうにとって過酷な気候の十勝平野でワインを造る。栽培しているのは寒冷地に強い山ぶどうと山ぶどうを親に持つ「山幸」などの品種。山幸は日本の固有品種「清見(きよみ)」と在来種の山ぶどうをかけ合わせたもので今後の注目株といわれる。これから本州にも広まる可能性が高く、その先駆けともいえるワイナリーだ。
十勝の山に自生していた山ぶどうで成りがよい木の枝を挿し木し、苗を増やしていった。
『龍之介 2020』3300円
容量:750ml/品種:山幸/アルコール度数:9.5%
2020年にOIV(国際ブドウ・ワイン機構)で国際品種として登録され、日本の3番目の国際品種として注目されている「山幸」100%。山ぶどう系のワイルドさはなく飲みやすいが、スパイスが香る個性的な味。
〈ひぐち君’s Tasting〉
ラズベリーのようなかわいらしさがありつつ、独特な甘さのある香り。メンチカツやチーズフライのような脂のある料理と一緒に食べたい。
取材・文/岡本ジュン
※本記事内に記載されている商品やサービスの価格は2021年10月31日時点のもので変更になる場合があります。ご了承ください。