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副操縦士とドクターがドライバーを見守る!?マツダの先進安全技術「MAZDA CO-PILOT CONCEPT 2.0」が凄い!

2021.12.11

マツダが2022年にも発売される新型車から搭載を予定している新技術が、ドライバーを見守る、まるで航空機の副操縦士が同乗しているようなMAZDA CO-PILOT CONCEPTである。「人間中心の安全技術でドライバー自らの意思で運転し自由に移動する”走る歓び”」をサポートするもので、まずは「異常検知」を核としたMAZDA CO-PILOT CONCEPT1.0からスタートし、2025年以降にはそれに「予兆検知」が加わる2.0へと進化し、導入されることが予定されている。

ところで、マツダのデータによれば、2020年、先進運転支援機能などの搭載によって国内保有台数1万台あたりの死亡事故件数は4.32台。マツダ車は3.68台となっている。しかしながら78%のドライバーが運転中に眠気を感じていて、その居眠り運転が事故に関与していることは間違いないところである。また、高齢者社会において、ドライバーの体調急変による痛ましい事故のニュースを見る機会も増え、それが社会問題になっていることも事実である。

そんな不安に応えてくれるのがMAZDA CO-PILOT CONCEPTだ。ドライバーを副操縦士(CO-PILOT)が終始見守ることで、年齢に関係なく、マツダらしいドライバーの走る歓びを大切にした上での安心・安全を目指す技術というわけだ。つまり、人=ドライバーの状態検知によるリスク低減である。

では、まずは2022年にも新型車に搭載されるというMAZDA CO-PILOT CONCEPT1.0(ベースのセンサー仕様車)について説明すると、クルマがドライバーの姿勢崩れ、視線・頭部の挙動、ハンドル・ペダル操作量を常にセンシング。普段通りではない異常、あるいは居眠りを検知するとディスプレイに表示し警告するとともに、自動でハザードランプを点灯し、クラクションを鳴らす。その上で、一般道であればクルマが自動で車線内減速停止、高速道路路上であればクルマが自動でウインカーを出し、路肩へ退避してくれるというものだ。一見、自動運転的にも見えるのだが、そうではない。平常時に作動する機能ではないからだ。さらに緊急通報システム(SOSコール)を用いて自動でオペレーターに接続。警察、消防への通報まで行ってくれるのである。運転中、突然、意識を失うなどの事態が起きても、被害を最小限に抑え、早期にドライバーの救命処置をとることが可能になるわけだ。

さらに、2025年以降に向けて開発中のMAZDA CO-PILOT CONCEPT 2.0がある。MAZDA CO-PILOT CONCEPT 1.0との違いは、2.0になるとドライバーの体調変化を「予測」する異常予兆検知技術が盛り込まれていること。内因性事故の原因の90%を占めるのがてんかん、脳血管疾患、低血糖、心疾患の4疾患と言われ、脳機能の低下として症状が出るという。こうなるとドライバー本人の安全運転どころではなくなり、意識障害発作による不幸な事故に直結してしまう。

そこでマツダは大脳の機能低下で起こりうる意識的な行動変化や能幹の機能低下で起こる無意識的なヒトの反応変化に着目。それを元に異常予兆を検知するという技術を確立。具体的には普段の運転から逸脱していないか? 運転シーンに応じた運転操作量(ステアリング・ペダル)の通常時との乖離度、視線挙動が異常な振動パターンに変化していないか? といった、運転操作・頭部挙動・視線挙動のパラメータで、総合的に異常予兆を検知・判断するというものだ。こうなると、もはや車内に副操縦士だけでなく、ドクターまで同行しているような、シニアを含むドライバー本人はもちろん、同乗者、そしてその家族まで安心できる万全体制!?と言っていいかも知れない。

MAZDA CO-PILOT CONCEPT2.0は、以下の図表のように、カメラ12個(うち一つは車内用)の合計15個を搭載するとともに、ベースのセンサー仕様に対して高精度3D地図ロケーターECUが追加され、車線変更を含む(1.0では車線維持)異常時の一般道車線内減速停止、高速道路での路肩避難に加え、より安全な非常停車帯への退避まで自動で行えるようになるというのだからすごい。

さて、今回、試験走行が可能な特区の公道において同乗体験できたマッドブラックにラッピングされたマツダ3は、なんとMAZDA CO-PILOT CONCEPT2.0の技術試作車であった。作動を把握しやすいように後席に技術者とともに乗り込み、出発である。ただし、実際にドライバーが異常をきたすわけにはいかないから、各所での緊急事態を想定し、ボタン操作でMAZDA CO-PILOT CONCEPT2.0を作動させることになった。

まずは一般道走行中にドライバーが意識を失った想定だ。すると説明通り、クルマがドライバーの異常を瞬時に検知。車内の警告表示、アラーム、ハザードランプの点灯、クラクション(車外には聞こえない設定)を展開。そして、安全な路肩があれば停止する。ただし、ルート上の路肩にはトラックが隙間なく止まっていたため、無理やり路肩に止めるのではなく、ここでは赤信号の走行車線に停車(MAZDA CO-PILOT CONCEPT1.0レベル)。もちろん、実際には緊急通報まで行ってくれることになる。

次のポイントでは、同じくドライバーが意識を失った想定で、ここでは車内の警告表示、アラーム、ハザードランプの点灯、クラクションに加え、ウインカーを点灯させ、車線変更をして非常停車帯に自動退避(MAZDA CO-PILOT CONCEPT2.0レベル)。この場合、助手席の人が無理なく降りれるように、路肩、ガードレールなどとの距離を約70cm確保した状態で停車してくれるのだ。

とはいえ、ドライバーが居眠りなどの異常をきたした際、緊急回避行動に出てくれる技術は他車にもあるのだが、MAZDA CO-PILOT CONCEPT2.0のすごいところが、カーブ手前でのドライバー異常時退避技術である。

具体的には、市街地の右カーブ手前で異常が発生したと想定。ハザードランプの点灯、クラクションなどの一連の流れがあった後、MAZDA CO-PILOT CONCEPT2.0搭載のマツダ3はカーブを進まず、二股の左側に抜ける側道を選択。ウインカーを出しつつ、より安全な非常停車帯のある方向へ進み、非常停車帯に停車。そしてヘルプネット=SOSコールに接続・・・という流れになる(試験走行なので実際には接続せず)。

つまり、MAZDA CO-PILOT CONCEPT2.0がカーブの途中で止まるより、側道の先にある非常停車帯に止めたほうが安全だと判断したことになる。まさに操縦士=パイロットが異常をきたし、それを副操縦士= CO-PILOTがリカバリーしてくれたことになる。今回はそこまで踏み込めなかったが、コクピットには第三の人物、ドライバーの体調まで予兆検知してくれるドクターがスタンバイしていることになるのだから鬼に金棒である。

こうした先進的な安全・安心をもたらす高度な技術がクルマに導入されれば、ドライバーの居眠り、発作、急病による事故のさらなる低減はもちろん、運転中に異常をきたしたドライバーの生存率まで高めてくれるかもしれない。人間、年齢、持病の有無にかかわらず、クルマの運転中、いつどこで何が起こるか分からない。ゆえに、2022年から展開するMAZDA CO-PILOT CONCEPTのドライバー状態検知技術(異常予兆/異常検知)は、電動化や自動運転技術とともに、クルマの未来に欠かせないものになると思える。これから始まるマツダのMAZDA CO-PILOT CONCEPTの展開に大いに期待したい。

文/青山尚暉
写真・図表/マツダ・青山尚暉

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