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20代で転職回数が3回を超えている人へのアドバイス

2021.12.09

■連載/あるあるビジネス処方箋

今回は、転職について考えたい。20代で、転職回数が3回を超えている場合は労働市場での価値は低い傾向がある。一例を挙げよう。

「30代前半までに転職回数が3回を超え、当社を受験するのが4社目になっている場合は、そのほとんどを書類選考の時点で不採用としている」。2015年に経済雑誌の取材で、ベンチャーキャピタルの人事部長(40代)がこう話していた。

これ以前からこれ以降も、意味合いが近いことを取材時に聞く。特に業界の売上、経常利益や正社員のランキングが最上位(1~3社)のグループ=A級や、その下に位置するB級(4~20位)の企業の人事部の管理職たちだ。

私の観察では、このランキングと新卒入社の難易度は各業界でおおむね重なる。各業界のランキングは下記の4つのグループにわけられる。

・A級(上位3位以内)
・B級(4位~20位以内)
・C級(21位~50位以内)
・D級(51位以下)

難易度は受験者数と内定者数(倍率)、採用方法、試験問題をもとに決める。この15年ほどで現役の社員、労働組合や産業別労組、退職者、試験問題を作る会社、就職セミナーを運営する会社などから聞いたものだ。なお、大多数の中小企業やベンチャー企業は新卒採用を毎年できないので、ランキングには入っていない。ただし、メガベンチャー企業の約20社の多くはA~B級に該当する。

A級とB級の多くは、ブランド力がある。新卒時において採用力があるがゆえに、一定水準の学力や教養のある学生を採用できる。母集団形成で数千人~数万人のプレエントリー者を集め、本エントリー者も多い。従って、中小企業やベンチャー企業に比べると比較的慎重に採用を進める。例えば面接回数や時間、面接官は多く、精度の高い適性検査や筆記試験を行うケースが多い。だからこそ、厚生労働省の調査でもA級とB級の企業の定着率は総じて高く、密度の濃い競争の空間が出来上がっているのがわかる。

20代後半から30代半ばにかけての中途採用でリスクのある人を雇う理由がほとんどないのだ。A級とB級の企業は広報・PRに熱心で、ブランド力を強化し、多くの学生を集め、厳選して優秀な学生を採用しようとする。C級やD級の大半の企業には、この仕組みがない。

私の観察では転職回数が多い人(特にC級やD級の企業で目立つ)は得てして、現在の職場との折り合いをつけることができない。例えば賃金や労働時間、就労態勢、処遇や評価、配属部署や担当の仕事、上司や同僚らとの人間関係において何らかの不満があるから辞めるはずだ。

新しい職場で折り合いがつくならばいいが、転職回数が多い人はその可能性が低い。辞める確率が高い人を雇い、育成する企業は依然、少ない。ごく一部に、例外もある。例えば、金融機関で特定の職種に従事する人材だ。ただし、金融ヘッドハンターや転職コンサルタントらに取材時に聞くと、「転職回数が30代前半で5~6回は多い。これほどに多いならば、日本企業でも外資でも業界ランキングを落とさないと内定は難しい」と答える。

あるいは、「実績があるから回数が多くとも、転職ができる」と言う人もいる。私の実感ではこの場合、転職した企業は得てして業界ランキングでは中位以下が多い。労働条件や福利厚生の面で、上位に比べると大きく見劣りするケースがほとんどだ。

私からのアドバイスだが、30代前半までで転職回数が多いならば、会社員を辞めて、個人事業主(フリーランス)にトライしてみたらどうだろう。C級やD級の企業で転職を繰り返し、くすぶっているならば、挑戦してみるのもいいのではないか。もともと、上手くはいっていないから失うものが少ないだろう。残っても得るものは多くはないだろうから、トライする値打ちはある。実は、これは私の人生でもあるのだ。

3年間、挑戦して上手くいかないならば、C級やD級の企業や中小企業やベンチャー企業に戻ればいいのではないか。慢性的な人材難の職場が多いから、職は見つかるはずだ。

文/吉田典史

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