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少子化やグローバル化が進んでも新卒の採用試験で勝ち組になるヒント

2021.12.02

■連載/あるあるビジネス処方箋

前回、新卒の採用力はこの30年前後で企業間で大きな差がつき、A級、B級、C級、D級にわけられ、特に目立つ動きが「B級のC級化」だと書いた。B級が総じてダウンし、A級との間に克服しがたい壁ができたととらえることもできる。

このことを私が述べると、B級の出版社の編集者らは口惜しいからなのか、主に次のことを話す。私はそのいずれもが感情論の域を出ておらず、基礎情報や予備知識に乏しく、説得力がないと思う。今回は、それを記事として取りあげたい。他の業界で働く人も同じように感じる場合があるのではないだろうか。

1. 「少子化が進むと、A級の会社もダメになる」

実は、この認識とは正反対のようになるはずだ。少子化が進むと学生の数が減り、多くの会社の採用力は弱くなる。母集団形成が従来のようにはできなくなり、エントリー者は総じて減る。少なくなった中から内定を出す。その意味の弱体化はありうるが、A級の会社が落ち込むならば、B級はさらに、C級はさらにさらに、D級はさらにさらにさらに弱くなる可能性が極めて高い。

少子化が進むと学生の数が減る。各社は初任給や賃金を上げたり、オフィス環境を整えたり、残業を減らしたりして学生の目を引こうとする。この場合、経営体力の強いA級は様々な試みができる。それに対して、B級以下はその意味での選択肢は少ない。通常は双方の間の差がますます広がる、とみるのが妥当だろう。

2. 「通年採用をすると、一括採用をするA級の会社は優秀な人を採用できなくなる。ついにはB級以下との逆転がある」

通年採用や一括採用は試験をする時期のことであり、採用力の話ではない。そもそも、B級やC級はA級に比べて会社のブランド、知名度、社会的な信用、母集団形成をする力やその予算、採用グループの人数やレベル、会社のバックアアップは大きく見劣りする。双方は、別世界だ。逆転はまずありえない。

とどめとして述べると、A級の会社のほとんどが1970年代前後から、通年採用を実施している。4年の春、夏、秋に2~3回は行ってきており、その意味では一括採用は事実誤認と言える。

3. 「外国人はA級の会社にも魅力を感じなくなり、B級以下との逆転がある」

日本の経済状態や日本企業の就労環境が現在のままならば、例えば海外のエリート層の若い人に魅力を与えるのは難しいのかもしれない。そうならないために、賃金を上げたり、労働時間を減らしたりして働き方を変えていく必要はある。だが、これらもまた、経営体力がある会社がおおむね優れている。おそらく、エリート層はA級に関心がない場合、B級以下は視界にも入らないだろう。逆転はありえない。

採用力を強くし、自社にとってメリットのある優秀な学生を採用するうえで魔法の杖のようなものは存在しない。まず、売上や経常利益を一定レベルに維持し、ふだんから広報を通じて社会に向けて情報発信をして「知られた存在」にならないといけない。それと並行し、TwitterやFacebook、インスタ、YouTube、ブログを使い、学生の心を射止める。そのうえで、会社説明会や採用試験を実施し、結果やプロセスにおいてPDCAサイクルを通してよりよき姿に変えていく。

こういう地味だが、着実な試みをするしかない。A級の会社はつまり、各業界の最上位3番以内やメガベンチャー企業の上位10社ほどはこの試みを長年にわたり粘り強くしてきたから、今日のポジションを獲得している。これはマスメディアが伝えない、新卒採用のエッセンスだ。

文/吉田典史

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