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タイで医療現場での課題解決に導入される「サーキュラーデザイン」が話題

2021.11.29

透析バッグのアップサイクル製品やペットボトルで作る防護服

タイでは2020年から脱プラスチックの動きが加速しており、「BANGKOK DESIGN WEEK」「BANGKOK ART BIENNALE」といったアートイベント、デザイン賞の「DEmark AWARD」などで、資源が循環するための仕掛けをあらかじめ製品に組み込む「サーキュラーデザイン」が取り上げられるようになってきている。

そんな中、COVID-19パンデミックで苦しむ医療現場の課題解決に、サーキュラーデザインを取り入れる事例が注目を集めている。

医療現場×サーキュラーデザインの先行事例として有名なのが、2010年に始まったカセサート大学建築学部の材料科学研究センター「ScrapLab」の取組みだ。

病院で大量に廃棄されていた透析バッグを無料で回収し、素材の耐熱・耐水性やグラフィックを再利用したバッグ(1,000THB前後/約3,300円前後)や、ペンケース・ポーチ(300THB前後/約1,000円前後)を販売している。

原材料である透析バッグの洗浄、縫製などは、地域の低所得者層コミュニティに委託し、素材を買い取るというサーキュラーエコノミーも行っており、タイにおけるサーキュラーデザイン・エコノミーの先駆者的存在として、COVID-19以降に注目度を上げている。

ScrapLab以外のサーキュラーデザインで注目をされているのが、大手百貨店やスーパーと共同でプラゴミ回収箱を設置している「LessPlastic」だ。

集まったペットボトルを回収し、再生繊維に変え、20回まで繰り返し洗濯して使える防護服を作り、医療現場に寄付する活動が話題となっている。

サーキュラーデザインが逼迫する医療現場への支援に

家庭ゴミの分別回収が行われていないタイでは、廃プラスチック対策として、公民連携の廃棄物分別パイロットプロジェクトがスタートした。2020年夏からデパートにプラゴミ回収箱を設置。

回収したプラゴミを繊維やペレットに加工し、アップサイクル製品化するサーキュラーデザイン・エコノミーを推進している。

COVID-19による医療現場の問題も未だ深刻で、2021年7月中旬に国内新規感染者数が1日1万人を突破するなど、医療逼迫が続いている。医療現場への支援のひとつとして、民間企業や市民団体による防護服の提供などが行われている中で、ペットボトルから作られた防護服や、医療廃棄物をアップサイクルした商品開発に注目が集まっている。

参考記事:https://tnc-trend.jp/thailand47/

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構成/DIME編集部

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