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全国の公立小中学校における洋式トイレの割合は6割以下!「小学生の頃学校でトイレを我慢したことがある」人は6割以上

2021.11.26

健康な生活を送るためには、“健康3原則”(バランスのとれた食事、適切な運動、十分な休養・睡眠)が大切だが、もうひとつ決して忘れてはいけない要素がある。それは、健康に欠かせない要素『ちゃんと出す(排せつ)』だ。

今回そのものは全国の20代~60代男女1,041人を対象に、「トイレ事情(環境や排せつなど)」に関する実態調査を実施した。多くの人は健康的な排泄習慣はうまく機能しているのか。

その排泄のサイン、見逃さないで!毎日のトイレ事情が明らかに

はじめに、日々の生活で、出したい時にちゃんと便を出せているのかを聞いた。「毎日欠かさず“出したい時”に便は出ていますか?」と質問したところ、『はい(61.3%)』『いいえ(38.7%)』という結果となった。

便意を我慢し続けると、便の水分がなくなり硬くなってしまい、腸内環境の悪化にも繋がってしまうため、出したい時に出すことがとても大切だが、それができていない方も決して少なくないようだ。

「うんこは健康のバロメーター」と言われるほど、便は体の調子を判断する上でとても重要なものだが、自分の便をチェックしているのだろうか。

半数近くが毎日便をチェックしている一方で、全くチェックしていない方も少なくないようだ。

何気なく流してしまううんこ(便)は、腸内環境を知らせてくれる大切な“お便り”なので、健康な便であるかどうか、色や形など、流す前にぜひチェックしてみては。

そして、排便にとって大切なチェックポイントは、快便であるかどうかだ。快便の基本は「するんとスッキリ出る便」だが、多くの人はいきまずスルッと便が出ているのだろうか。

半数以上が『スッキリする』と回答した一方で、残っている感があるなどの理由で『スッキリしない』という方も多いようだ。「毎日スッキリ快便」が理想だが、現実はそうもいかない様子が窺える。

自宅以外では我慢してしまう方も多い

先の質問では、毎日“出したい時”に便を出せていない方も少なくないことが分かったが、自宅以外のトイレで用を足す(大便)ことに抵抗がある方もいるだろう。

そこで、「自宅以外で、便意があるのにトイレに行けなかったことはありますか?」と質問したところ、半数の方が『はい(50.1%)』と回答し、便意があっても自宅以外のトイレには行けない、という方は多いことが分かった。

どのような理由でトイレに行けなかったのか。

忙しくて時間がないという方や、トイレに行ったものの汚くて我慢してしまった、あるいはトイレに空きがなくて用を足せなかったという方が多いようだ。

また、自宅などの洋式トイレに慣れている方は、和式トイレというだけで抵抗感を抱いてしまう様子も窺える。

職場や学校など公共の場では、恥ずかしかったり音や臭いが気になったり、さらには衛生面が不安だったりして、落ち着いて用を足せないという方も少なくないようだ。

「うんこは誰だってするもの」なのですが、どうしても恥ずかしさを払拭できないのが人間の心理なのかもしれない。

こんなトイレだったら嬉しい!理想的なトイレとは?

では、どのようなトイレであれば、自宅以外でも安心して用を足せるのか。

東京2020オリンピック・パラリンピックでは、外国人選手をはじめ、取材中の海外メディアの記者の方々から、「日本のトイレ設備は素晴らしい!」と大変高い評価を得られたようだが、日本人にとっては、水洗トイレ・清潔であることはもはや当然のことと言える。

落ち着いて用を足すには、さらに『温水洗浄便座』『防臭機能』などの環境を求めている方も少なくないよう。海外の方々からすると、日本人はトイレに関して贅沢な悩みを抱えていると言えるのかもしれない。

小学生時代のトイレ事情

ここからはちょっと話題を変えて子どもの頃の“トイレ事情”について聞いてみよう。

20代の方にとっては「ちょっと前」の話だが、60代の方にとっては50数年前という「大昔」の話だから、時代的な背景もあるだろう。

文部科学省が昨年実施した調査では、2020年9月1日現在、全国の公立小中学校における洋式トイレの割合は57.0%と、まだまだ和式トイレも現役であることが分かっている。

20代の方が通っていた多くの小学校で和式トイレもまだ残っていたと思うが、自宅は「生まれた時から洋式トイレ」だった人も多いため、学校のトイレも「和式トイレを使う」なんて選択肢はなかったのかもしれない。

だが、実は排便時の理想的な姿勢は、洋式トイレの場合、「ロダンの考える人」のような前かがみの姿勢とされている。

直腸と肛門の角度が鈍角に開き、便が通りやすくなるのがその理由だ。

ただ、足が床に付いていないと踏ん張れないため、お子さんや身長の低い方は、足元に台を置くなどしてしっかりと踏ん張れるようにする必要があり、スッキリ便を出すという観点では、実は洋式トイレよりも和式トイレの方が理想的な姿勢をとりやすいと言える。

洋式トイレの方がリラックスできるという人も多いと思うが、和式トイレにもメリットがあるということも覚えておくといいかもしれない。

話を小学校のトイレに戻そう。先の調査では、大人になった現在、便意があっても我慢した経験のある方も少なくないことが分かったが、小学生時代はどうだったのだろうか。

そこで、「小学生の頃、学校でトイレを我慢したことはありますか?」と質問したところ、6割以上の方が『我慢したことがある(66.0%)』と回答した。

年代別に見ても、全ての年代で『我慢したことがある(20代64.2%、30代67.8%、40代64.9%、50代70.6%、60代62.1%)』という回答が6割を超える結果となり、「学校でうんこできない説」は普遍的なものであると言えそ雨だ。

どんな理由で我慢をしていたのか。小学生の頃に経験したエピソードとともに、こんな回答があった。

・からかわれることがあった、からかわれている人も見た(20代/男性)

・授業の途中でトイレに立つのが恥ずかしかった(20代/女性)

・集会等、全校で集まる時に行きづらくて我慢した(20代/男性)

・トイレが汚かったので我慢した(20代/女性)

・和式での排便が慣れていないから我慢していた(20代/女性)

・恥ずかしくてなかなか行けず、違う階のトイレや人があまり来ない通路のトイレを使用していた(20代/女性)

・大便をすること自体がいじめ等の原因になって、個室自体も少なく、入ったことですぐにばれてしまう事、また、大便自体が恥ずかしい事という認識があった(30代/男性)

・友達と一緒にトイレに行ったため出しづらかった(30代/女性)

・薄暗く、雰囲気が怖かった。和式では落ち着いて用を足せないから(30代/女性)

・トイレの洗面所で他の生徒がたむろしていたため行けなかった(30代/女性)

・和式の方に入るとからかわれるから(40代/男性)

・小さい頃トイレに行こうとするとウンコマン等と言われたりするから。恥ずかしさがあった(40代/男性)

・和式の便器が嫌で我慢していた(50代/男性)

・男子は個室に入ると大便であることが明らかなので、見られれば馬鹿にされたりいわれのない噂の種になるため(60代/男性)

・授業中にトイレに行きたくなったが、告知するのが恥ずかしくできなかった。子供の頃ってそういう事でいじめに繋がる可能性があった(60代/男性)

うんこをしない人なんていないのに、「恥ずかしかった」「からかわれるのが嫌だった」という回答が一番多く、学校教育の現場には、便秘の子どもを作る要因が潜んでいることが分かる。

排泄(便)というと、汚い、臭い、見たくないという印象が強いかもしれないが、「便」は腸や体のコンディションを映し出す鏡。

便は健康のカギを握っていると言っても過言ではない。最近では、遺伝子解析技術の飛躍的な進歩で、便の中に含まれる腸内細菌の解析により、腸内環境が全身の健康を左右する実態も明らかになりつつある。

子どもの時から、健康的なうんこを毎日出すことが体にとって良いことであるという正しい知識、うんこの凄さを学ぶことで、意識が変わり、偏見や差別をなくすきっかけになるのではないだろうか。

「トイレ事情(環境や排せつなど)」に関する実態調査

調査期間:2021年9月13日(月)~2021年9月14日(火)

調査方法:インターネット調査

調査人数:1,041人(20代204人、30代208人、40代205人、50代218人、60代206人)

調査対象:全国の20代~60代男女

モニター提供元:ゼネラルリサーチ

構成/ino.

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