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自分の目をどこまで信じられるか!?現実と虚構の境界を曖昧にするユニークな雑貨5選

2021.11.24

■連載/コウチワタルのMONO ZAKKA探訪

「自分の目で見たものしか信じない」。他人の意見には簡単に流されない立派な意見にも思えるが、残念ながらあなたのその目も簡単に騙される。そもそも視覚情報に絶対の自信を置いている点が誤りであり、目から入ってくる情報は頼りないものであることを念頭に置いて、自分の頭で見えているものを解釈することが大事なのだろう。

そこにある鏡は本当に鏡なのか? 『Framed Mirror(Drawing No. 13)』

 Ron Giladによるシルクスクリーン印刷作品であるこちらの製品に描かれているのは玄関の風景であろうか?やはりデザイナー自らがデザインした花瓶『Pedestal Vase」の置かれた棚と共に、花瓶は映された鏡も描かれている。しかしこの絵、何かおかしいのである。鏡だけがやけにリアルに感じられるような…。実はこの作品、鏡だけが本物なのである。風景の描かれた鏡部分だけが切り抜かれていて、その空間から下にある本物の鏡が見える構造になっている。鏡に描かれた花瓶の影は、この鏡を虚構のものへと近づけようとするフェイクなわけだ。考えてみると、絵画も絵の具等がキャンバスに塗り重ねられたものと考えれば、2次元に見せてはいるが実際にそこにあるのは3次元の物体である(だから私たちは絵画を手に取ることができる)。そう考えると絵画の中に描かれた鏡が本物であっても何らおかしいことではないのではないか、とも思えてくる。

 価格は税込み115,500円で「Generate Design」のHPから購入することができる。

私たちはすでにその絵画の中の住人である 『Framed Clock(Drawing NO.12)』

 こちらも同じくRon Giladによるシルクスクリーン印刷作品である。リンゴの絵画が上方に掲げられた暖炉と入り口、壁掛け時計が描かれた室内風景の絵画だ。何らおかしい所はない。いや、さっき見た時と示されている時計の時間が異なるような…。ご想像の通り、この作品の中で時計だけが本物なのである。より正確に言えば「時計の針」だけが本物だ。であるので、絵画の中に描かれた時計は絵画の一部であると同時に時計としての機能も果たしていることになる。この時計を時計として私たちが使う時、私たちは絵画の一鑑賞者としてではなく、絵画の中の住人として生きていることになるのだ。

 価格は税込み97,900円で「Generate Design」のHPから購入することができる。

分かっていても体が思わず避けてしまう 『Hand-tufted gradient rug』

 床に置かれた大きなボックス。危ない、何でこんなところに無造作に放置してあるんだ。思わずそう言ってしまいそうになるラグはポルトガル在住のデザイナーLuís Nascimento氏による作品だ。一見すると立体的に見えるデザインは、巧みに表現されたグラデーションが起こす視覚効果のおかげである。Luís Nascimento氏はこのグラデーションは機械では表現できないものと考えたようで、自ら手作業でグラデーションを製作している。おそらく製作する過程で何度も見え方を確認しながら調整をしたのではないかと思うが、そのような工夫があったからこそ、ここまでリアルに立体的に見える作品が出来たのだろう。

存在し得ないものが目の前に存在する時、私たちは何を信じるか? 『90º』

『90º』はスペインのデザインスタジオ「cuatro cuatros」が製作した作品である。誰もが一度は目にしたことがあるに違いない、直方体で構成された三角形のだまし絵。立体的に描かれているが、ひとつの面に着目して視点をずらしていくと、辿っていたはずの視点が途中で行き場を失ってしまい、そもそもこのような立体は2次元の中だけで成立する3次元ではあり得ない形であることに気づく。ところが、この『90º』という作品は実際に存在する3次元の一輪挿しである。どういうことなのか?仕掛けは単純で、繋がっているように見えた三角形は実は途中で断絶しており、ある視点から見ると繋がっているように見える仕組みになっている。そもそも全体の形からして三角形とはなっておらず三角形に見えること自体が視覚効果によるものなのだ。本来は3次元では存在し得ない形をしているため、そこに存在すること自体が不思議に見えるというか、自分の視覚に自信を失わせるような、そんな一輪挿しである。

 残念ながらプロダクトデザインのみの公開となっており市販はされていないようである。

外見から影響される中身の印象 『ひもとじスタンプ』

 例えば中身の見えないプレゼントを誰かから貰った時、少なからず中身の印象を外見から受けていると感じることはないだろうか。中身が大したことがないときでも(失礼!)、外の包装が豪華に施されていると、知らずのうちに中身の印象も下駄を履かされることがある。こちらはビジネスの封筒などで目にする「紐綴じ」がモチーフのスタンプだ。封筒やパッケージ袋にこのスタンプを押すだけで、まるで重要な書類をやり取りしているような雰囲気になる。

 以前はハンドメイド作品のマーケットプレイス「Creema」にて税込み1,680円で販売されていたが、残念ながら現在は展示作品となっており販売されていないようである。

text/Wataru KOUCHI

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