■連載/ムッシュ・フジタの5分でできるおつまみレシピ
ロシアの代表料理として有名な、ビーフストロガノフ。それの豚肉バージョンとして、ポークストロガノフをご紹介します。記事の最後に改めてビーフストロガノフのうんちくは紹介しますが、本場ロシアではビーフじゃなくっていいんですって。豚肉でも鶏肉でもなんでもOK。ただ、作り方のポイントはいくつかあって、小麦粉で炒めて濃度をつけたり、サワークリームの酸味をつけたりと要点は押さえる必要はあります。とはいえ、カレーやシチューと同じ要領の煮込みですので、簡単カンタン! ぜひ、お試しいただければと思います!
それでは、用意する主な材料はコチラ!
ポークストロガノフ
-使用材料- 材料費
・豚こま肉 150g(150円)
・まいたけ 1/3株(30円)
・しめじ 1/3株(30円)
・玉ねぎ 1/2個(30円)
・サワークリーム 30g(20円)
・ごはん 100g(10円)
・塩、コショウ 少々
・サラダ油 適量
・バター 15g
・牛乳 200cc
・生クリーム 100cc
・顆粒コンソメ 大さじ1
・パセリ粉 少々
(材料費 約270円。調味料等は材料費に含めず)
お料理タイムアタック、スタート!
【0:00スタート】
1、まいたけ、しめじは石突きを落としてバラしておく。
【0:30経過】
2、玉ねぎは薄切りにする。
★POINT
玉ねぎのヘタは最初に落としておきましょう。たまにヘタごとスライスしちゃう方がいますが、外しておいた方がいいですよ。
【1:00経過】
3、フライパンを火にかけて温め、サラダ油、バターを入れて、豚こま肉に塩コショウしながら炒める。
★POINT
煮込み料理であってもお肉には下味をしっかりします。下味をしていないとお肉の味がぼやけたようになりますが、しっかり下味を入れておくと煮込みのお肉でもお肉を食べたときに際立った美味しさを感じられるようになります。
肉に7割ほど火が入ったら、玉ねぎ、きのこを加えて炒め、さらに小麦粉、も加えてしっかり炒める。
★POINT
小麦粉を加えてからも粉っぽさを飛ばすためにしっかり炒めます。焦げ付かせないように注意しながら全体を混ぜてよく炒めましょう。
粉っぽさがなくなったら牛乳、生クリームを加えて煮詰め、顆粒コンソメ、サワークリームを加えて味を調えれば出来上がり! ご飯と共にお皿に盛って、パセリ粉を振りかければ完成です!
★POINT
牛乳、生クリームを入れるときは弱火にしましょう。鍋の中が高温で、入れる乳製品が冷えているとその温度差で分離してしまう可能性があります。入れたらすぐに全体を混ぜ、均一にしながら全体の温度を早く馴染ませるようにしましょう。
【5:00経過】
いかがでしょうか。ビーフストロガノフよりもあっさりした味わいで、でも生クリームやバター、サワークリームのコクもある、とても美味しい一品です! フライパンの中ですべて調味を終えれてしまうのが煮込み料理の良さですよね。今回紹介したポイントをしっかり押さえていればお手軽にできるので、ぜひチャレンジしていただければと思います! それでは今宵も、よいお酒を♪
『お料理うんちくツイート』~ビーフストロガノフってロシア料理だけどビーフって英語じゃない?~
ロシア料理のビーフストロガノフ。…いや、ビーフって英語じゃないか? ロシア語での名前はなんて言うんだ? ピロシキはロシア語なんだから、ビーフストロガノフにもそれっぽい名前があるはずだ、と気になった。ちなみにストロガノフというのは考案者の名前のストロガノフさんというのは知っていた。さぁ、ビーフの部分を追求してみよう。調べてみると、ロシアではビーフストロガノフと言わないらしい。ロシア語ではベフストロガノフ[бефстроганов]という名前だとか。その、ベフというのはビーフという意味ではなく、~風という意味とのこと。つまりはストロガノフさん風、という意味だけなのだ。ロシアではストロガノフはビーフだけでなく、豚肉や鶏肉などで煮込みを作ってもベフストロガノフになるということになる。ただ、ストロガノフのポイントである小麦粉で炒めて濃度を出すことや、最後にサワークリームをたっぷりと入れるという部分は必須とのこと。これが、本場のベフストロガノフなのであった。
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@DIMEの人気連載ムッシュ・フジタ氏の「5分でできるおつまみレシピ」から週末家族にふるまうのにオススメの簡単お手軽レシピをピックアップし、全50品という大ボリュームでまとめました。手軽に作れるレシピばかりなので、コロナ禍により在宅時間も増えた昨今、在宅勤務時のランチにもオススメ! それぞれのメニューが5分のタイムトライアル形式で解説されていますので、楽しみながら作ることもできます。是非試してみてください。
文/ムッシュ・フジタ