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超低用量のリツキシマブが関節リウマチ治療で効果を発揮する可能性、蘭シント・マールテン病院報告

2021.11.22

超低用量リツキシマブ、関節リウマチ治療で長期的な効果を発揮

関節リウマチ患者を対象とした臨床試験から、リツキシマブの使用量を超低用量に減らした場合でも、疾患活動性のコントロールにおいて最長で4年間にわたり、通常用量を使用した場合と同程度の効果が得られることが示された。

この臨床試験を率いたシント・マールテン病院(オランダ)のNathan den Broeder氏らは、「一部の患者ではリツキシマブの減量投与によって副作用を減らし、治療に必要な時間を短縮できる可能性がある」との見解を示している。

この研究結果は、米国リウマチ学会(ACR 2021、11月3~9日、オンライン開催)で発表された。

リツキシマブは関節リウマチへの関与が指摘されている特定の免疫細胞を標的とする抗体薬で、長年にわたって使用されてきた。

ACRによると、同薬は、他の治療薬に反応しない患者に対してメトトレキサートとの併用で処方されるという。

従来のリツキシマブのレジメンは、1回当たり1,000mgを2週間の間隔をあけて2回、点滴で投与し、これを6カ月ごとに行うというものだった。

しかし近年、1回当たり1,000mgを6カ月間隔で投与するだけでも、従来の投与方法と同程度の効果が得られることが示されている。

さらに、2019年には、200mgまたは500mgという超低用量のリツキシマブの有効性を検証した臨床試験の結果が報告された。

この試験では、これら超低用量のリツキシマブ投与でも、1,000mgを投与した場合と同程度の有効性が得られることが示された。しかし、投与後6カ月後の時点で、1,000mg投与群に対する超低用量投与群の“非劣性”を示すことはできなかった。

今回、den Broeder氏らが報告したのは、2019年の試験参加者のうちの118人を対象に平均3.2年(最長4年)にわたって実施された継続投与試験の結果である。

それによると、200mgまたは500mgのいずれの超低用量投与群においても、1,000mg投与群と同程度のDAS28(Disease Activity Score 28)による疾患活動性のスコアが維持されていた。

同スコアは腫脹関節数や圧痛関節数、全般的な健康状態などの指標に基づき算出される疾患活動性の評価スコアの1つである。

また同試験では、関節リウマチが再燃した場合に用いられることの多いステロイド薬の使用を要する患者も極めてまれだった。

今回の試験結果に基づきden Broeder氏は、「1,000mgや2,000mgのリツキシマブで良好な状態が維持されている患者では、使用量を減らすことを検討すべきだろう」との見解を示している。

同氏によると、患者に必要以上の薬剤を投与することには、副作用の頻度が高まるなどのデメリットしかないという。

有害事象の一例に、リツキシマブには免疫システムの一部を抑制する作用があるため、感染症にかかりやすくなるということがある。

実際、2019年の試験では、超低用量投与群における感染症の発生率は1,000mg投与群の約半分にとどまっていた。

さらに、リツキシマブは点滴投与する必要があるため、通常は治療に2~4時間を要するが、「投与量が減れば治療時間の短縮にもつながる」と同氏は付け加えている。

この試験には関与していないリウマチ専門医で、米カリフォルニア大学サンディエゴ校のArthur Kavanaugh氏によると、現時点で良好な状態が維持されている患者に対して1,000mgのリツキシマブの投与回数を2回から1回に減らすことは珍しくないという。しかし、それよりも、投与間隔を6カ月以上あける方法が広がってきているという。

今回の報告を受け同氏は、「標準用量よりも少ない用量にできる可能性も見えてきた」と述べ、今後さらなる研究を通じて関節リウマチ患者の個別化治療が進むことに期待を寄せている。(HealthDay News 2021年11月9日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://acrabstracts.org/abstract/long-term-effectiveness-of-ultra-low-doses-of-rituximab-in-rheumatoid-arthritis/

Press Release
https://www.rheumatology.org/About-Us/Newsroom/Press-Releases/ID/1192

構成/DIME編集部

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