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クラシカルな外観に最新機能が満載!味わいのある写真撮影が愉しめるライカのスナップシューター「LEICA M10-P」

2021.11.20

■連載/ゴン川野の阿佐ヶ谷レンズ研究所

名機LEICA M3に最も近いデザイン

レンジファインダーカメラの傑作として世界を震撼させ、LEICAに追い付けを合い言葉にしていた日本のカメラメーカーを一眼レフカメラ開発の道に向かわせたとも言われたのが、LEICA「M3」である。ビューファインダーとレンジファインダーを一体化した一眼式ファインダーの採用。さらに画角を表すブライトフレームを自動切り替え式に、近接撮影時のパララックス自動補正機能を搭載。スクリューマウントからMマウントへの変更。これらの機能はデジタル化された最新モデルのLEICA M10シリーズにも継承されている。

今回紹介するLEICA「M10-P」は、シャッター音が静音化され、カメラ正面にある通称、赤バッチを省略してトップカバーにLeicaの文字を筆記体で刻印している。このデザインがLEICA M3を思わせる。カメラに合わせてレンズもクラシックシリーズのLEICA「SUMMARON M F5.6/28mm」を借用した。

トップカバーの筆記体文字がノスタルジック、銀塩時代のLEICAのようだ

底板が外れるのも銀塩LEICAのフィルム交換を思わせる

LEICA「SUMMARON M F5.6/28mm」は現行レンズで最小最軽量、レンズ構成も旧モデルを踏襲

金属製の角型フードが付属、これがまた渋い。金属製のレンズキャップも付属する

角型フードを装着。ストラップはARTISAN&ARTIST「ACAM-283」

コトリと落ちるシャッター音に心躍る

一眼レフはシャッターを切ると同時にミラーが跳ね上がって戻ってくるため、パシャとかバシャという音が出た。銀塩時代は連写のためにモータードライブを使うとバババババッという機関銃のような連続音が聞こえた。今でも記者会見などのニュース映像で一眼レフの連射音が聞こえることがある。ミラーレスであればこのような音は聞こえず、電子シャッターを使えば完全に無音化できるのだが、それでは味気ないし自分でもシャッターが切れたタイミングが分からなくなる。

これに対してレンジファインダーカメラは銀塩時代から、シャッター音が静かだった。特にLEICAのシャッター音は静かで上品と言われてきた。この伝統はデジタルのLEICA Mシリーズにも引き継がれ、LEICA M10もかなり静かだと思っていたが、LEICA M10-Pのシャッター音はさらに静音化され、高域の尖った音が無くなりコトリとシャッターが切れる。どちらも屋外では撮影者以外には聞こえないレベルだが、自分でシャッター切ったタイミングを知るために指先に伝わるコトリの感触がいいのだ。もちろん好みの問題なのでLEICA M10のシャッター音の方が好きという人もいるだろう。ミラーレスの場合、電子シャッターでは擬似的に音を出しているが、LEICA M10-Pは正真正銘のメカニカルシャッターが静かに働くのがいい。

スナップ撮影に適したISO感度オート、絞り優先AEモードを備えている

LEICA「SUMMARON M F5.6/28mm」を付けた撮影重量は実測753gと予想よりも軽い

オールドレンズの味わい、LEICA「SUMMARON M F5.6/28mm」

1955年にスクリューマウントで登場したSUMMARONの復刻版とも言えるLEICA「SUMMARON M F5.6/28mm」は、そのデザインだけでなく光学設計と本体の構造も旧モデルと同じになっている。もちろん、その光学系は現代の光学技術を使ってブラッシュアップされている。4群6枚で前後対象にレンズを配置、絞り開放からシャープだが、フードを付けても逆光ではフレアが現れることがあり、オールドレンズらしい個性を発揮してくれる。また発色もSUMMICRONと比較して控え目だった。

ジャウメ・プレンサ作「ルーツ」を撮る。F8まで絞り込んだが周辺光量落ちがあり中央にある白い彫刻をより一層引き立ててくれた
LEICA M10-P LEICA SUMMARON M F5.6/28mm 1/1500sec F8 ISO200

同じアングルでLEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH.で撮影すると周辺光量は落ちていない
LEICA M10-P LEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH. 1/1500sec F5.6 ISO200

彫刻「ルーツ」には8ヵ国語の文字が使われ世界の調和と国際性を表現しているという
LEICA M10-P LEICA SUMMARON M F5.6/28mm 1/750sec F5.6 ISO200

VWのタイプ2を発見、実際はもっと派手な赤だったが、60年代を思わせる色合いになった
LEICA M10-P LEICA SUMMARON M F5.6/28mm 1/750sec F5.6 ISO200

逆光ではフレアやゴーストが発生して、オールドレズの味わいを見せてくれる
LEICA M10-P LEICA SUMMARON M F5.6/28mm 1/60sec F16 ISO200

鋭い切れ味のLEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH.

LEICA M10-Pの実力を知るために借用したもう1本のレンズがLEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH.である。LEICAに最初に付けたいレンズと言えば、明るいSUMMLUXかコンパクトなSUMMICRONが定番。今回は28mmではなく、伝統的な35mmのSUMMICRONを選んだ。

35mmとは言え、被写界深度は充分深くF8まで絞れば無限遠から2mまでピントが合う。さらに二重像でのピント合わせも28mmより楽に感じられる。開放からシャープでカリッとした描写はフルサイズのM10-Pとの相性がよく、1本で幅広い用途に使える万能レンズと思わせてくれた。

金属製ネジ込み角型フードとの一体感あるデザインが魅力のLEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH.

レンジファインダーの邪魔にならないようにフードの左上の角に窓があるというこだわり

役に立つ被写界深度指標、F11まで絞れば無限遠から2m手前までピントが合う

高層ビルのガラス越しの風景。絞り開放でもカリッした描写でビルの質感を再現している
LEICA M10-P LEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH. 1/4000sec F2.0 ISO200

大型トレーラーが急ブレーキをかけて止まり、周囲は白煙に包まれた刹那を捉えた
LEICA M10-P LEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH. 1/3000sec F2.4 ISO200

目の前に突然現れた自転車をノーファインダーで捉えた。パンフォーカスでピントも来ている
LEICA M10-P LEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH. 1/250sec F5.6 ISO200

夕闇迫る阿佐ヶ谷アーケード商店街。レンジファインダーで歩く人物にピントを合わせる。絞りは開放なのでピントは浅い。また1/45secなので右側の人物はブレている
LEICA M10-P LEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH. 1/45sec F2.0 ISO200

マグノリアカフェの照明にピントを合わせると、奥の店内でガラスを拭く女性が見えた。絞り開放でのボケ感がいい。この暗さでもレンジファインダーでのピント合わせは可能だった
LEICA M10-P LEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH. 1/30sec F2.0 ISO200

肉中心レストランのネオンサインが怪しく発光する色合いが絶妙だ
LEICA M10-P LEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH. 1/60sec F4.8 ISO800

撮った時は気付かなかったが、ガラス張りの店内までしっかり描写する階調性が凄いと思った
LEICA M10-P LEICA SUMMICRON M F2/35mm ASPH. 1/500sec F6.8 ISO200

写真・文/ゴン川野

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