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トヨタ「MIRAI Advanced Drive」でハンズフリードライブを試してわかったこと

2021.11.20

トヨタの燃料電池車=FCV、MIRAIの2代目は、トヨタ最新の大型車用GA-L、FRプラットフォームを用い、今や全長4975×全幅1885×全高1470mm、ホイールベース2920mmの、プレミアムカーとしての資質を一段と高めた後輪駆動の高級サルーンとなった。初代よりボディサイズがさらに大きくなったのには、理由がある。それは、水素ステーションのインフラに対応する航続距離の延長だ。

ご存じの通り、ガソリン車のガソリンスタンド、BEVやPHVに必要な充電スタンドに対して、トヨタのデータによれば現時点で北海道・東北4件、関東36件、中部35件、近畿15件、中国・四国4件、九州11件と、まだまだ限られているのが実情だからだ。そこでFCVの燃料である水素をなるべく多く積むため、円筒形(薄型樹脂タンクには水素の性質上できない)の水素タンクを初代の2本から3本(141L)に増やしたこともあって、上記のボディサイズになったというわけだ。

しかし、結果的に伸びやかで流麗なプロポーションを手に入れ、クラウンの上をいく存在感、プレステージ性を発散している。価格帯も700万円前後になるのだが、140万円前後の補助金が出るため、グッとリーズナブルに購入することができる。

エンジンを積まない、モーター駆動の燃料電池車だから、走りが静かであることは当然なのだが、初代はパワーユニットが静かすぎるがゆえに、かえってほかの音が目立ってしまっていた。しかし新型はそうした反省点を見事に解決。徹底した遮音、防音に加え、音の発生源そのものを抑えているため、クルマの未来感ある素晴らしく静かでウルトラスムーズな走行感覚、クルージングが味わえる。静かすぎるのはクルマじゃない!!と感じるユーザーのためにはアクティブサウンドコントロールが用意され、クルマらしい、あるいはスポーティな音さえ聞かせてくれる芸当まであるからさすがだ。

182ps、30.6kg-mのモータースペックがもたらす、ペダル操作にリニアに反応する加速力は、意外にもジェントルだ。感覚としては3Lのガソリンエンジン車並みというイメージだろうか。が、乗り心地はさすがに素晴らしい。とにかくフラットでしなやか。欧州の高級車と比較しても遜色のない高級感と快適感溢れる乗り味を提供してくれる。

さらに操縦性も見事だ。大柄なボディにして、前後重量配分50:50、かつ低重心、そしてトヨタの走りにかかわる車内最高峰の匠が味付けをしているからに他ならない。

そんなMIRAIには、新機能として自動運転レベル2.5に相当する高度運転支援技術のAdvanced Driveが用意されている。今回はその機能に的を絞った試乗チャンスを得ることができた。Advanced Driveとは、AI技術も取り入れた知能化、信頼性、高い認識性能、ドライバーとクルマの対話、ソフトウェアアップデートからなる技術的特徴を備え、ちょうど試乗した日にはアップデートが行われ、高速道路や自動車専用道路の本線上を走行中にシステムが支援してくれるAdvanced Driveの機能の上限速度が、それまでの120km/hから125km/hに引き上げられた日でもあった。

高速道路に入り、ステアリング右のスイッチをON。これはACCと同じだが、ワンタッチで機能を開始できる。ナビゲーションで目的地を設定していることが前提だが、ドライバー監視(カメラがドライバーを見ている)のもと、システムが認知、判断、操作を支援。高度なACC+レーンキープのような車線、車間維持、カーブ手前減速制御を行ってくれるのはもちろん、なんと分岐、車線変更、追い越しまで自動で行ってくれるのだ。ドライバー(筆者)は、目的地に着くまでアクセル、ブレーキ、ステアリング操作から解放されるというわけだ(なお、Advanced Driveを使わなくても、トヨタ最新のTOYOTA SAFETY SENSE=先進運転支援機能を使ったドライブができる)。

例えばトラックのような大型車を追い越す際には、並走するクルマから距離を取った右寄りに走行して追い越すことで、大型車に対する不安を回避。合流地点では、合流してくるクルマを早期にとらえ、早目に減速して、相手車両のスムーズな合流まで支援するホスピタリティを備える。また、走行車線の先で車線が減少するような場面では、早目にレーンチェンジを行ってくれるなど、まさに自動運転に限りなく近いアドバンスドドライブを可能にしてくれるのである。ドライバーはメーターやナビゲーションを覗き込む必要もない。運転視界に大きく表示されるフロントウインドーに映し出されるカラーヘッドアップディスプレイを見ていればいいだけだ。無論、Advanced Driveからの許し!?が出て、メーターがブルーに変われば、ハンズフリーのドライブが可能となる。それこそAdvanced Driveの真骨頂である。

気になる航続距離だが、WLTCモードでグレードによって約750~850kmと謳われるが、この季節、エアコンで車内を暖めるなどすれば、実質500km程度という感じではある。

さすがに公道では試せなかったのだが、ドライバー異常時対応システムによっては、ドライバーの姿勢が大きく崩れた場合や、システムの警告にドライバーが応答せず、無操作状態が続いたときは(ドライバーが意識を失っているケースなど)、自動でハザードランプの点灯、減速、車線内または路肩の停車まで行ってくれるという。走るほどに周りの空気さえきれいにするマイナスエミッションさえ実現した新型MIRAIは、カーボンニュートラルを目指す環境性能、そして絶大なる安全性能だけでなく、ドライバーの高齢化社会にも一石を投じたクルマの未来を標榜する革新的かつプレミアムな1台だと思えた。

そんなAdvanced Driveを搭載した最先端の安全車が、レクサスLSのAdvanced Driveモデルが1632万円からなのに対して、MIRAIは845万円から手に入るのだから(くどいようだが補助金は140万円前後だから実質約700万円)、決して高くないと思えてしまった。

文・写真/青山尚暉

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