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幸福度ランキングの上昇幅が全国トップ!知事自ら熱烈にアピールする「岡山暮らし」のススメ

2021.11.18

■連載/阿部純子のトレンド探検隊

独自の移住誘致戦略を展開する岡山県が知事自ら魅力を語る

新型コロナの影響でリモートワークが定着して以降、関心を呼んでいるのが地方移住やニ拠点生活。内閣府が2021年4月~5月にかけて実施した「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」では、東京23 区在住の20 代の約半数が地方移住への関心を示しており、若い世代の意識変化が顕著となっている。

政府の地方創生基本方針2021では、都市部に立地する企業に勤務したまま地方に移住して仕事をする「地方創生テレワーク」や、企業の地方移転、子育て世帯の地方移住促進を推進しており、NTTをはじめとする大手企業もこれに呼応するように、新しい勤務体系や働き方について発表している。

コロナをきっかけとして地方移住にパラダイムシフトが起こる中、各県が積極的に誘致を行っているが、岡山県では移住誘致促進に関する独自の取り組みをいち早く開始し、首都圏若年層や子育て世代に向けた訴求活動を積極的に展開。今年7月にワーケーション誘致促進のための検討会を立ち上げ、現在22市町村と、観光、交通、宿泊事業者など民間32団体が参加して、各種調査、情報発信、誘致施策等を官民連携で実施している。

移住ポータルサイト「おかやま晴れの国暮らし」や、移住プロモーションサイト「暮らしJuicy!岡山県」などで情報を発信。11月7日に開催された移住フェア「暮らしJUICY! 岡山県フェア~よくよく調べたら、岡山県~」では、岡山県の伊原木隆太知事自らがトップセールスを行った。

「住んでいる人間にとっては居心地の良さを感じる岡山県だが、沖縄や北海道、京都に比べるとアピール度が低いということは重々承知している。学校に例えれば、なんでもできてクラスで人気の男の子ではなく、性格はいいがちょっと地味で、付き合って初めて良さがわかる子というのが岡山県。まずは付き合っていただくきっかけを作っていきたい。

とはいえ、いきなり地方に移住して、失望してしまったら取り返しがつかないので試運転から始めることが大事。移住相談員のみなさんにも『急いで移住の話は進めないで』と伝えている。まだ引き返せるタイミングの時にいろいろと試していただいて、少しずつ確信の度合いが高まるにつれコミットメントを深めてくれると、受け入れる私たちも安心できる。

観光から始まって短期滞在など少しずつその土地を知っていくことが大事だと考え、10月末には多拠点生活や移住者ニーズを探るモニターツアーの『7DAYS LIVING!OKAYAMA』を実施。海、山、島に分けた7日間の岡山生活体験企画で、7組の参加募集に対し首都圏中心に500組以上の応募があり、反響の大きさに驚いている」(伊原木知事)

体験者が語る岡山移住のメリット・デメリットとは

イベントでは二拠点居住経験者と、「7DAYS LIVING!OKAYAMA」に参加した体験者に、伊原木知事がインタビューを行うパネルディスカッションも開催された。

タイラーデザイン事務所」代表の杉本和歳さんは、岡山県笠岡市の出身。1か月の半分ずつを東京と岡山で家族で行き来している。

東京都在住の小川彩香さんは「7DAYS LIVING!OKAYAMA」のモニターとして10月27日~11月2日の7日間、岡山県瀬戸内市牛窓町で2歳の娘と一緒にワーケーションを体験した。

杉本さん「笠岡出身で、東京の大学を出て東京で仕事をしていたが、母が病気になり見舞に行き来するようになったのをきっかけに二拠点居住を続けている。当時は独身だったこともあり、仕事も岡山でできないかという発想からスタートした。

みなさん口を揃えて『東京と岡山じゃ行き来するのが大変でしょう』と言われるが、数か月やってみると慣れてしまう。新幹線で移動しているが、移動中はずっと仕事ができるので時間が有効に使える。家族での移動は大変かもしれないが、単身での移動ならそんなにハードルは高くないと思う。

デメリットを挙げると、僕の妻がそうだが車の運転が苦手、もしくは運転免許がない人には住みにくい環境かもしれない。運転は慣れてもらうしかないと思う。

笠岡は海、島、山があり、いろいろなアウトドアが楽しめる。釣りが大好きなので自分にとっては最高の環境。海辺に住んで海の近くで仕事をしているが、瀬戸内海は波が穏やかな凪が多く、朝日を浴びてキラキラ輝いている海がより美しく見える」

小川さん「岡山を訪れるのは初めて。興味があり行きたいと思っていた時に友人から7DAYSの話を聞き応募。抽選で選んでいただいて体験することができた。実際に来てみると、岡山は海も山もあり自然が豊かで心地よいという印象で、東京にいるときと時間の流れが全然違うと感じた。

地方の方は閉鎖的かもという勝手なイメージがあって、いきなり東京からワーケーションでやってきた人に対してどう思っているのか心配だったが、みなさんすごくフラットに接していただいて、娘もみなさんにいろいろとお世話になって楽しく過ごすことができた。

7DAYS体験の話を周囲にしたところ、一番興味を持っていたのが小さな子どもを持つワーママだった。ワーケーションだったので仕事の間は保育園に一時預かりをしていたが、保育園の環境も都内の施設とは全く違っていて、広い園庭で年長の子たちと分け隔てなく過ごしている様子を見て、子育て環境もとても良い場所だと実感。このことを話すとワーママたちは興味津々で、恵まれた環境で子どもを育てながら、自分も良い環境で仕事ができるのは夢のようだと話していた。移住が難しいとされている子育て世代も、お試し体験することはきっかけ作りとしていいことかもしれないと感じた。

私が滞在した牛窓町は、海も静かで山も緑豊かで、みなさん砂浜で釣りをしているのんびりした場所だが、山が近いので寝ている時にゲジゲジが来た(笑)。田舎暮らしでよくあることだが、虫が苦手な人には驚きかもしれない。個人的にはそれも帳消しになるくらい素晴らしい場所だった」

伊原木知事「牛窓は“日本のエーゲ海”と呼ばれているが、気恥ずかしくて、本物のエーゲ海から訴えられるのではないかと思ったほど(笑)。でもアメリカ留学時代の同級生が牛窓を訪れたとき『本物のエーゲ海は何度か行ったことがあるけど、ここはエーゲ海よりきれいだよ』と言うのを聞いて驚いた。エーゲ海の島々は木が生えていないはげ山が多いらしく、緑豊かな牛窓はエーゲ海よりいいと言ってくれたので自信が持てるようになった」

【AJの読み】初めてのデートでプロポーズするな!?

岡山県は訪れたことがなく「倉敷」や「果物の生産地」程度のイメージしかなかったが、話を聞いて魅力的な土地であることがわかった。岡山は気候が温暖で、降水量1ミリ未満の日が日本一という「晴れの国」。移住理由でも多くの人がこの点を挙げている。また、岡山県は活断層がほとんどなく、震度4以上の地震発生頻度は東京の30分の1で、直下型地震が発生しにくい地域とも言われている。さらに都道府県幸福度ランキングでは前回の38位から6位へアップ、上昇幅全国1位になった。

「赴任で岡山に来た方から、配属が決まったときはあまり期待していなかったが、帰るときになって楽しかった、あと1年いたいと思う度合いは高いと言われることが多い。実際に退職してから岡山に戻ってきた支店長もいる。

瀬戸内は穏やかな海で、船で5分移動するだけで景色が変わる自然豊かな場所。朝日や夕日の美しさ、晴れの日と曇りの日の違いなど、こんなにも景色が変化する場所は他でもあまりないのではないか。私の先祖が400年前に岡山に引っ越してくれたことを感謝している(笑)」(伊原木知事)

知事自ら岡山の魅力をアピールしたが、誰もがみんな岡山県に住みたいとは思っていないとも強調。最初のデートですぐにプロポーズしてしまう友人を例に挙げて、一度だけでは魅力は伝わらない、時間をかけて移住できるか否かを判断して欲しいと話した。

「移住者は毎年2000人ほど来られているが、他の県と競って数を増やしたいとは思っていない。ライフスタイルや好みがあるので、向き不向きはあると思う。岡山を試してみてこれはいいと納得いただいた方に移住していただくのが一番幸せなこと」(伊原木知事)

文/阿部純子

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