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東京・下北沢の商業施設シモキタエキウエにクラウドファンディング発のミニシアター「K2」がオープン

2021.11.12

ミニシアター「K2」

MotionGalleryは、2022年1月、「下北線路街」の商業施設、シモキタエキウエ直結「(tefu) lounge(テフ ラウンジ)」に企画プロデュース団体、Incline (インクライン)の主体社としてミニシアター『K2(ケーツー)』を立ち上げる。

オープンに先駆け、11月8日(月)より、1日館長、内覧会招待、オリジナル雑誌創刊記念号 などをリターンに用意したクラウドファンディングを開始し、日本で初めてクラウド ファンディング・プラットフォームが運営に携わる映画館として挑戦する。

『K2』が目指す新しい映画館のかたち

・文化が好きな人たちの結節点となるような映画館

インディペンデントでクロスカルチャーでボーダレスな総合芸術だった映画には、いつも「最新」で「多様」 な社会や文化が宿っていた。

映画が持つ力を体現する場として映画館を捉え、物販、館全体でのテーマイベントなどを通して、映画館の魅力を再獲得し、下北沢という街の文化性に貢献し、街に活気をもたらす。

・普遍的な学びを共有する場所として

多種多様な文化が混じり合う映画の、多様な側面に光を当てて「学び」を、映画館として発信・共有するようなチャレンジをするという。

1.雑誌『K2』の発刊
上映する作品の多様な面白さや背景を深堀りする雑誌をほぼ月刊のイメージで発刊し、 映画文化を通じた”学び”自体を広める。

2.オンラインスクリーンでの特別上映プログラム
『K2』で上映する作品の関連作品や、同時にみることで新 しい意味が生まれる様な作品をセレクションし、オンライン配信。

・”コモンズ”としての映画館

昨今、小さなコミュニティに注目が集まったり、個人がSNSなどを使って発信する方が大手ブランドよりも信 頼を得る、という状況がある。

また、売り手と買い手が直接やり取りすることが増え、画一的ではない、 違いのあるものが増えている。

これは時代の変化をコロナが後押しし、明確にしたとも感じているという。個人 同士の距離が近く、役割の境界が混ざってきている今、「自分ごと」としてモノゴトが最初から作られ消費されている。

街の映画館、『K2』にも街との対話、双方向のコミュニケーションが必要て。そこで 「コモンズ=共有地」をコンセプトに掲げ、街の声が映画館に反映され、「自分ごと」が増えるよう、プログラムの一部を街のプレイヤーに開いていく。

街の文化のつくり手として、街の人が参加者に。 消費者ではなく当事者を生み出す場所となることで、新しい才能を生み、映画人口の拡大にも寄与することを目指すという。

・コロナ禍に新しく生まれる映画館だからこそ。オンラインとオフラインのハイブリッドの形

1.Inclineが立ち上げる、映画館での劇場公開に連動したバーチャル・スクリーン『Reel』
『Reel』で上映される作品は、映画館で実際に上映されている期間に限り有料でオンライン鑑賞できる。そ の売上の一部は、その作品を上映している各劇場に均等に配分。

オンライン上映で発生する利益を、デ ジタルが浸透している都市だけでなく地方の劇場にも等しく分配することで、日本全体の映画文化を担保し続 けようとするアクションであり、リアルとバーチャルでの映画鑑賞の体験を、相互に補完する狙いも。

『Reel』に第一回作品として迎えるのは、『K2』のこけら落とし上映作品でもある、第71回ベルリン国際映画 祭にて銀熊賞(審査員グランプリ)を受賞した濱口竜介監督「偶然と想像」。

2.ベーシック・インカムプラットフォーム『BASIC』を使った『K2』のファンコミュニティーの立ち上げ

ストック型で持続的な支援につながる月額参加型のコミュニティーを通じ、より深い『K2』のファンになってもらい、映画体験をより豊かにしていくためのアクションを行なっていきたいと考えているという。

『Reel』とは異なり『K2』単体 のアクションとして、『K2』で上映する作品の関連作品や、同時に鑑賞することで新しい意味が生まれるような作品を『K2』でセレクションし、オンライン配信。『K2』という映画館で映画を観た後、家でも 『K2』のオンライスクリーンで更にその作品の世界観や映画体験を拡げていく、そんな体験と学びを提供。

なぜ、今ミニシアターをつくるのか?

・新しい下北沢に生まれる、新しい映画館

2019年、下北沢は、小田急線「東北沢駅」~「世田谷代田駅」の地下化に伴い、全長約1.7kmの線路跡地を開 発して生まれる新しい“街”「下北線路街」(https://senrogai.com/concept/)が立ち上がろうとするタイミング 。ここに新しく映画館をつくれないかと、相談が舞い込んだことから『K2』の物語は始まった。

・コロナ禍の発生

2020年1月、コロナが国内で猛威を振るい始め、時に映画館は名指しもされながら、強い自粛を求められた。その中で顕在化したのが、ミニシアターへの多大な影響。

映画館という特殊な施設には、立ち上げや 運営には少なくない予算が必要。それだけでなく、長い時間をかけて地域に文化を育んできた場所という 意味においては、一度失われるとその回復は容易ではない。

ビジネス的な目的よりも文化的な目的に向けて運営されていることが多いミニシアターは、このコロナ禍が与えた経営的な影響は甚大だった。

・改めて感じたミニシアターの社会的意義

MOTION GALLERY代表の大高も発起人を務めた『ミニシアター・エイド基金』は、「その状況に少しでも時 間的余裕を」と始まった。

これがミニシアターの存在の大きさを改めて教えてくれる、非常に特別な契機 となった。「ミニシアターを守りたい」という映画ファンの大きな大きな声、またその声から私たちは、 各地のミニシアターがどれだけ地域に根ざした活動を、日々コツコツと行ってきたのか、と強く実感。

・新しい映画館のかたちへの挑戦

ミニシアターは、その街の文化を映す鏡のような場所であり、文化の多様性を私たちに教えてくれる場所になっ ている、そんな社会的意義をコロナ禍で改めて共有・認識したことで、ミニシアターが新しく生まれることに、 映画作品の出口がまた一つ増えるというような単純なことではなく、下北沢という街のための新しい文化施設 が生まれ、年齢も性別も関係なく、街の人(=住民の方も働きに来ている人も遊びに来ている人も表現しに来 ている人もみんな)が思い思いに立ち寄れる”共有地”が増えることだと考えるようになった。

下北沢とい う文化の土壌がある中に立ち上げられるのだから、最初から街の交流装置として位置づけられていたら、それ だけで他の街とは絶対に違うミニシアター像というのが立ち上がるはず。また、映画界の発展にも貢献で きる、映画界の共有地としてのチャレンジにも取り組み、新しい映画館のかたちを生み出して行きたいと願っているという。

北原豪氏によるコメント:Incline LLP役員/株式会社Sunborn代表/株式会社weroll共同代表

僕は10代20代をミュージシャンとして下北沢のライブハウスで過ごし、30代で音楽を辞めてからも下北沢の文化や街が好きで、今は住民として子育 てしながら過ごしています。

このプロジェクトには、地域住民としての自分 と、過去の表現者としての自分も含めた、夢の実現として取り組んでいます。 ミュージシャンだった昔の自分がヒントを掴んだり、子どもたちが成長に 合わせて刺激(時にちょっと背伸びした)を受けたり。

年代関係なくみん な自然と居合わせて、混ざっていて、居合わせている以上の理由もいらな くて、連帯や共感を感じられる場。

そんな場があったらとても素敵です。 映画館にはある種公共性があって、それが年代や好きなジャンルを飛び越え て、受け容れて繋げてくれる力があると思っています。そもそも下北沢には 色んなジャンルの表現やモノがある。すごいポテンシャルです。

でも意外と 交流はしていない。少なくとも若い自分がそうでした。そこの境界がもっ と混ざったらどうか。その可能性にとても夢を感じています。新しい映画 館『K2』を、そういった「街の仕掛け」にしていきたい。その仕掛けが生み出すものを一緒に見つめて育てていける仲間が増えることを願っています。

大高健志氏によるコメント:Incline LLP役員/MOTION GALLERY代表/映画プロデューサー/さいたま国際芸術祭2020キュレーター

僕は、これまで一番影響を受けている時間は「映画館で映画を観る時間」だと実感することが多く、この本当 に貴重で重要だと感じる文化発信の場に携わることの大きさを改めて感じています。映画が大好きで映画館に通 い詰めていたものの映画に関わる仕事に就こうとなんて思っていなかった学生時代。

しかし政治哲学という一見 遠い領域を専攻していたことで結果的に映画やアートに携わりたいという方向性に導かれたり、はたまた脱サラ して藝大に進学したのにそのまま映画製作ではなくクラウドファンディングを立ち上げるというこれまた一見遠 い領域で活動し始めたのことが結果映画館の運営に携わることになったりと、本当に不思議なご縁を感じてい ます。

一方で、そんな振れ幅の中でも「文化」と「公共性(もしくは親密圏)」という社会彫刻という概念に収 斂するワードが常に僕の中では活動に共通していました。

映画館「K2」のコンセプトとして、下北沢の文化的”コモンズ(共有地)”を掲げさせていただきましたが、まさに文化の公共性である映画館を、下北沢に関わる人 たちが主役となるコモンズとして運営していくことで、きっと下北沢に、そして映画文化に貢献することが出来 るのではないかと考えています。

もしかしたら向こう見ずな挑戦かもしれませんが、ぜひ1人でも多くの方に応 援いただき、そしてそして1人でも多くの人に「映画館で映画を観る時間」をより良く届けることが出来るよう に頑張って行きたいと思います。応援よろしくお願いします。

K2の入居する「(tefu) lounge」施工中の様子を 背景に(左 北原氏 右 大高氏)

応援コメント

下北沢トリウッド代表/ポレポレ東中野代表 大槻貴宏氏

K2開館、おめでとうございます。現下北沢唯一の映画館としては、お客さんや作品を奪われやしないかとドキ ドキして...というのは冗談で(笑)、本当に心から楽しみにしています。演劇でも古着屋さんでも複数ある方 が、お客さんの選択肢が増え、それにより全体のパイを増やせるのだろうし、ひいてはそれが文化になっていくのだろう、とお互い、もっと面白いもっと変なことを探して、様々なものと出会える街を目指していきましょう。

本多劇場グループ総支配人 本多愼一郎氏

下北沢にミニシアターオープン、 映画界も音楽会も演劇界も厳しい時代にとても明るいお話です。下北沢はライ ブハウスも劇場も多い街で 映画館はトリウッドさんだけでした。この状況で映画館をオープンされることに 意 気込みを感じます。

芸術文化とか堅苦しい言葉抜きで街の皆様が気軽に観に来られて、 楽しんでもらえる場所 として映画館もライブハウスも劇場にも来ていただきたいと思っております。作品を観てもらえて、語り合い、集まれる場所。観た後も観る前も下北沢は温かい街です。ご一緒に少しでも下北沢を御盛り上げて行ければと思っております。 応援してます。

クラウドファンディング概要

プロジェクト名:東京・下北沢の線路跡地に生まれた新しい“街”の入り口に、文化の共有地となるミニシア ター『K2』が誕生します。
期間:1月31日23:59まで 目標金額:3,000,000円 リターン:500円~250,000円 ちょっと気になるので応援(500円)、映鑑賞券で応援(3,500円)、K2オリジナルZine+Tシャツで応援(10,000円)、「ハイロック×K2」スペシャルコラボTシャツ1枚で応援(15,000円)、K2応援アイテム全部入 りで応援(30,000円)、K2立ち上げサポーターになって応援(50,000円)、半日館長になって応援(100,000円)、K2スペシャル立ち上げサポーターになって応援(250,000円)、1日館長になって応援(250,000円)

公式ページ:https://motion-gallery.net/projects/k2-cinema

シモキタ - エキマエ - シネマ『K2』概要
・1スクリーン
・70席
・2022年1月開館予定
・東京都世田谷区北沢2-21 tefu lounge 2F(シモキタエキウエ直結)
・名前『K2』に込めた想い 様々な文化のるつぼである下北沢の、しかも誰もが立ち寄りやすい駅直結の場所にミニシアターは生まれる。 そんな映画館が出来る場所は、世田谷区北沢2丁目。このとても貴重な出来事をこの映画館が立つ場所「北沢2丁目」を映画館の名前に刻むことで表現するのはどうだろうかと考えた。あわせて、映画を完成させるま でに多くの困難や山を突破し登り切り、その結果多くの人に観てもらうハレの舞台の1つである映画館。こ こを最高峰の場所となるべく目指して運営していきたいという決意も込め、カラコルム山脈にある世界の最高 峰の一つ『K2』からも名前を取ったという。

構成/DIME編集部

※クラウドファンディングには立案会社の問題でプロジェクトが頓挫する可能性や支援金が戻らなくなるリスクも稀にあります。出資に当たっては、お客様ご自身でご判断いただきますようお願い致します。(編集部)

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