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話題沸騰!食を通じて環境や命の循環を考えるお弁当「ミライ弁当」を食べてみた

2021.11.03

人口増加によるタンパク質不足は、世界的に深刻な社会問題である。代替肉や昆虫食は、それを解消する一端として注目されている。代替肉の代表格と言える大豆ミートは、レストランやファストフードで採用され、最近ではスーパーなどでもミンチタイプやブロックタイプを目にするようになった。一方昆虫食は、まだゲテモノのイメージが強く、食べたことがない、あるいは機会があったとしても食べる気がない人がほとんどではないだろうか。タンパク質不足になっても昆虫食が将来食卓に並ぶ日がくるのか甚だ疑問だ。今回、伊藤忠商事が手がけるSGDsの発信拠点「ITOCHU SDGs STUDIO」で昆虫食を使ったお弁当が販売されるというので、一見は百聞にしかず、早速食べてみた。

ITOCHU SDGs STUDIOでは、多様な「食」の在り方に出会える体験型展示「いただきますの前、ごちそうさまの先。展−What makes a nice meal?−」を10月16日(土)から11月14日(日)まで開催している。その一つとして、代替肉や昆虫食などを使ったお弁当が販売されている。そのお弁当を手がけるのが、オーダーメイドケータリングサービス事業などを行うCRAZY KITCHENだ。同社はさまざまな食に関する課題解決や持続可能な未来づくりを目指し、市場に出回らずに廃棄されてしまう、未利用魚や害獣などを食材として使用している。

環境問題や命の循環について考えるお弁当

「タンパク質不足だけでなく、世界中で起こる水産物の減少、異常気象や土壌汚染による農作物の不作など、こうした食の問題を解決するために、少しでも現状を理解してもらえたらと思い、代替肉や昆虫食、本来なら廃棄されるシロチョウザメや規格外野菜を使ったお弁当を開発しました。「食って『こうあるべき、こうでなきゃならない』という正しさみたいなものが全面に出ているとなかなか食べたいと思えないですよね。前提として、美味しさとか楽しさがあって、その中で環境問題や命の循環について考えるきっかけがあるといいです」(CRAZY KITCHEN代表 土屋杏理さん)

今回発売されるのは、2種。今と未来の食材の食べ比べができる「ミライ弁当」と、通常は捨てられてしまう害獣や規格外野菜を使った「すてない弁当」。それぞれ1日30個限定だ。早速、昆虫食を使った「ミライ弁当」を食べてみた。

今と未来の食材の食べ比べができる「ミライ弁当」

<ミライ弁当> ¥1,000(税込)

発売期間:2021年11月2日(火)〜11月7日(日)

左:現在
・鶏肉の唐揚げ タルタルソース
・3色そぼろご飯(白米、鶏そぼろ、卵、桜海老とイカスミのふりかけ)
・古来種野菜のマリネ(清内路南瓜のロースト、じんごえもん芋のコンフィ、琴畑丸カブ、小田切大根とホタテのマリネ、杉箸赤かぶのピクルス)

右:未来
大豆ミートの唐揚げ タルタルソース
・3色そぼろご飯(こんにゃく米、大豆ミートそぼろ、代替だまご、コオロギのふりかけ)
・野菜のマリネ(かぼちゃのロースト、里芋のマッシュポテト、ミニ野菜のディップ MSC認証ホタテのマリネ、紅芯大根のピクルス)

そぼろご飯・唐揚げ・野菜のマリネが入ったこのお弁当。真ん中に仕切りがあり、左には現在の食材を使用し、右には未来には当たり前になっているであろう代替の食材を使用している。まずは左の「今」を食べてみる。唐揚げはジューシーで、いり卵はふんわりゆずが香る。今回のお弁当を開発・調理する武本南シェフは、もともといわゆる高級と言われるフレンチレストランで調理をしていたというだけあり、細部にこだわりを感じる。

「今」で満足しつつ、「未来」も食べ比べてみる。大豆ミートの唐揚げは、言われなければほとんどの人が肉だと認識すると断言できる。噛むほどにジュワッと染み出す肉汁(肉ではないが)に、肉らしい繊維の食感。噛めば噛むほど旨味が出てくる。肉の代替と呼ぶにはもったいないほど美味しい。

そぼろご飯には白米の代わりにこんにゃく米を使っている。味わいも食感も白米とは遠いが、つるんとした食感と癖のない味わいは、これはこれでおかずの味を引き立てる。

ホタテは、水産資源と環境に配慮し適切に管理された、持続可能な漁業に対する認証「MSC」を受けたもののみを使用している。豊かな海の生態系を壊さぬよう、過剰漁獲や混獲等による他の生物への影響に配慮したサステナブル・シーフードを選ぶことが、海の資源を守ることにつながるという。食べ進めるごとに学びが増えていくのは面白い。

さて、問題のコオロギのふりかけ。一見すると虫感はない。恐る恐る口に入れると、香ばしい風味が鼻から抜ける。想像していた苦味やえぐみは全くない。こちらも言われなければ虫だとは気づかない。

「コオロギの形をどこまで残すかはスタッフで話し合いました。私は足を残してみたら、と言ったんですが、スタッフみんなに止められました(笑)」その話を聞いてコオロギのふりかけをまじまじ見てみると、奇跡的に足を発見した。

「よかったらどうぞ」と、下味をつけ、ミキサーにかける前のコオロギを勧められたので、まるまる一匹食べてみた。サクサクとした食感と甘辛い味付けが、ご飯のお供はもちろん、酒のつまみになりそうだ。

本来捨てられてしまう食材を使った「すてない弁当」

11月9日(火)からは、害獣や規格外野菜など本来捨てられてしまう食材を使った「捨てない弁当」が発売される。

<すてない弁当> ¥1.000(税込)

発売期間:2021年11月9日(火)〜11月14日(日)
メニュー内容:
パンの耳を使ったサンドイッチ
− シロチョウザメのフィレオフィッシュサンド
(レタス、紫キャベツのマリネ、タルタルソース)
− イノシシのハンバーグサンド
(トマト、レタス&ケール、たまご、りんごのコンポート、ソース)
− 規格外野菜のマリネ
(しめじ、エリンギ、じめじの株元、大葉のジェノベーゼ)
−規格外にんじんのキャロットラペ

今回使用している食材の多くは、まだ食べられるのに廃棄されてしまう食材を活用したいと取り組む生産者から仕入れているという。

環境に良いもの、健康に良いものはどうしても味がいまいちで「身体にいいから」と言い聞かせて食べることが多いが、どちらのお弁当もしっかり美味しい。このお弁当をきっかけに、美味しく楽しく、環境や命の循環について考えてみてはいかがだろうう。

<取材協力>

株式会社CRAZY KITCHEN
代表取締役
土屋杏理さん
https://crazykitchen.jp/

取材・文/ Kikka

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