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軽症のCOVID-19でも肥満者の場合は呼吸器症状の発現頻度が高く症状持続期間も長い、ロサンゼルス小児病院研究報告

2021.11.05

軽症COVID-19でも肥満者は呼吸器症状が有意に多い

肥満が新型コロナウイルス感染症(COVID-19)重症化リスク因子であることはパンデミックの初期から指摘されているが、入院を必要としない軽症のCOVID-19でも肥満者の場合は呼吸器症状の発現頻度が高く、症状持続期間が長いことが、新たに報告された。

米ロサンゼルス小児病院のPia Pannaraj氏らの研究によるもので、詳細は「Influenza and Other Respiratory Viruses」に10月19日掲載された。

この研究の対象は、2020年6月~2021年1月に、同院と関連病院で外来治療を受けたCOVID-19患者、およびその家族など552人。そのうち470人(85.1%)が新型コロナウイルス検査の結果が陽性だった。

年齢層別の患者数は、成人(18歳以上)が261人(55.5%)、思春期の未成年(12~17歳)が61人(13.0%)、小児(12歳未満)が148人(31.5%)だった。

症状の有無や程度を年齢層別に見ると、小児は未成年や成人に比較して現れた症状の数が少なく(中央値2対3、P<0.001)、また症状の持続期間が短かった(同5対7日、P<0.001)。

次にBMIステージで比較すると、BMI25以上で過体重や肥満に該当する300人(63.8%)は、BMI25未満の人に比較して、呼吸器症状が多く(咳はP=0.023、息切れはP=0.026)、症状の数にも有意差が見られた(同3対2、P=0.037)。

過体重・肥満に該当する未成年は普通体重以下の未成年に比較し、症候性であることが多く(66.7対34.2%、P=0.008)、呼吸器症状の持続期間が長かった(同7対4日、P=0.049)。小児では、BMIステージによる症状の数や持続期間の有意差は見られなかった。

Pannaraj氏は、「肥満は、COVID-19感染時の重症化リスク因子である糖尿病や心臓病、その他の慢性疾患の基盤として存在することが多い」と解説。

加えて、今回の研究で焦点を当てた比較的軽症のCOVID-19患者でも、過体重や肥満者では普通体重以下の人とウイルス量に差がないにもかかわらず、現われた症状の種類が多く、かつ、それらの持続期間が長かったと解説している。

同氏が指摘する「ウイルス量には差がない」とは、RT-PCR検査のCt値がBMIステージで有意差がなかったことに基づくもの。

Ct値は数値が低いほどウイルス量が多いことを表すが、本研究では過体重・肥満者のCt値が25.1、普通体重以下の人は26.4だった(P=0.19)。

なお、年齢で比較すると小児は未成年・成人よりもウイルス量が有意に多く(P=0.022)、また症候性感染者のウイルス量は無症候性感染者より有意に多かった(P=0.001)。

Pannaraj氏は本研究の結果を、「過体重や肥満の未成年・成人に対するワクチン接種の重要性を強調するもの」とまとめた上で、過体重・肥満者に向けて、「体重を減らすことでCOVID-19を回避でき、生命が脅かされる確率が低くなる可能性がある。健康的な食事と運動習慣を維持することは、多くのメリットをもたらす」と助言している。

この報告に関連し、米オハイオ州立大学ウェクスナー医療センターのNicholas Kman氏は、「重度の肥満者では免疫力が低下し、ワクチンに対する反応が悪くなることも分かっている」とし、「高齢や肥満などの重症化リスク因子のある人にワクチンのブースター接種が推奨されるのはそのためだ」と解説する。

また、危険因子の有無にかかわらず、ワクチン未接種者ができる最善の対策は、「まずワクチン接種を受けること。そして健康的な生活習慣に取り組むこと」と同氏は語る。なお、同氏は本研究に関与していない。

一方、「COVID-19はパンデミックを通して、一部のハイリスク者をターゲットとして拡散してきた」と語るのは、予防可能な疾患を予防するための健康推進活動を行っている非営利団体、True Health Initiativeの代表を務めるDavid Katz氏だ。

同氏によると、パンデミックが宣言される以前にも、新型コロナウイルスの脅威は人によって大きく異なることが示されていたが、パンデミック拡大に伴い、心臓病、糖尿病などの慢性疾患患者と高齢者、そして肥満者は、入院と死亡のリスクが著しく高いことが明確になったという。

Katz氏も本研究には関与していないが、この研究結果から、「COVID-19重症化リスクのある人のリストには、より軽度の疾患を持つ人々も含まれることが明らかになりつつあるようだ」と述べ、「体重管理という基本的な健康対策がパンデミックの脅威から身を守るために重要であるという、説得力のある新たな知見が追加された」と語っている。(HealthDay News 2021年10月20日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://onlinelibrary.wiley.com/doi/10.1111/irv.12918

構成/DIME編集部

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