新型コロナウイルスの影響から在宅時間が増え、私たちの生活スタイルは大きく変わりました。そんな中、お部屋の衛生面が気になるという方も増えているのではないでしょうか。
2021年10月、日立のルームエアコン「白くまくん」から、新たに「Xシリーズ」が発売されます。「清潔性」を重視したXシリーズには、新たに3つの新要素が加わっているとのこと。
今回はそんなXシリーズの新要素3つをチェックしていきます。
Xシリーズ3つの“NEW”
今回、新しくなったXシリーズ3つの“NEW”を紹介してくださったのは、日立ジョンソンコントロールズ空調の松尾さんです。
日立ジョンソンコントロールズ空調株式会社 コミュニケーション本部 松尾さん
白くまくん「Xシリーズ」には、新たに「凍結洗浄ヒートプラス」、「銅合金ウイルス抑制」、「換気みまもりAI」が搭載されています。
エアコン内部の汚れを熱して、凍らせ、洗い流す! 「凍結洗浄ヒートプラス」
これまでの白くまくんシリーズには、エアコン内部にある熱交換器に付着した汚れを自動洗浄する時、ホコリや油汚れを凍らせ、急速に溶かして洗い落とすという方法が用いられていました。
しかし、今回発売されたXシリーズには新たに「凍結洗浄ヒートプラス」機能を新搭載。
従来までは「凍結→洗浄」でエアコン内部の汚れを落としていましたが、ここへさらに「加熱」の行程を追加しています。
まずエアコン内部の熱交換機を約56度の高温度で加熱。これによりしつこい油汚れを剥がすことができます。加熱した後は-15度まで温度を下げて熱交換機を冷凍。最後に凍結した熱交換器を一気に解凍し、油汚れやホコリを洗浄します。
加熱の行程を加えることによって油汚れが軟化し、付着したウイルスや菌、カビなども洗い流せるのです。
下の写真を見てみましょう。
従来までの「凍結洗浄」の「洗浄後」の写真を見てみると、まだ油汚れがかすかに残っているのがわかります。しかし、「凍結洗浄ヒートプラス」の「洗浄後」の写真を見てみると、油汚れまでキレイに落とせているのがわかります。
このように加熱の行程を加えることにより、しつこい油汚れの粘着力を低下させ、より清潔に洗浄できるのです。
風の通り道を清潔に! 「銅合金ウイルス抑制」
エアコン内部で汚れがたまりやすいといわれる「風の通り道」には、「銅合金」を採用。銅合金は銅64%、ニッケル18%、亜鉛17%、その他鉄やマンガンにより形成されており、ステンレスを越える除菌力があります。
下のグラフを見てみましょう。
こちらのグラフは時間経過と菌の数の減少を表したものです。銅合金の除菌性能はステンレスと比較して、かなり効果が高いことがわかります。また、除菌だけでなく、ウイルスの抑制効果にも期待できます。
この銅合金素材をフィルター、通風路、フラップへ採用。汚れがたまりやすい風の通り道に銅合金を採用することで、より衛生的に使えるはずです。
換気のタイミングをAIが賢くお知らせ! 「換気みまもりAI」
Xシリーズには新たに換気のタイミングをお知らせしてくれる「換気みまもりAI」を搭載。部屋のCO2濃度を推定し、規定の推定濃度を越えると、換気のタイミングをXシリーズが音声で知らせてくれます。
また、従来機種の場合、換気をすることによる室温の変化を感知できませんでした。
そのため、例えば冬に暖房運転中。窓を開けて換気を行うと暖かい空気が外に逃げ、室温が下がると、設定温度へ近づけようと出力が上がっていました。
ですが、Xシリーズの場合、窓やドアを開けて部屋の換気を始めると、「換気みまもりAI制御」が稼働。換気中の室温を検知し、ムダな運転を抑えるので、省エネ効果にも期待できます。
日立「白くまくん」Xシリーズ 仕様
対応畳数(冷暖房時/単相100V電源):6、8、10、12畳
対応畳数(冷暖房時/単相200V電源):12、14、18、20、23、26、29畳
室内機サイズ:幅79.8×高さ29.5×奥行38.5cm
室外機サイズ(単相100V電源6~12畳):幅79.9×高さ62.9×奥行29.9cm
室外機サイズ(単相200V電源12~29畳):幅85.9×高さ70.9×奥行31.9cm
価格:オープン
【参照】日立「白くまくん」Xシリーズ
取材・文/髙見沢 洸