小学館IDをお持ちの方はこちらから
ログイン
初めてご利用の方
小学館IDにご登録いただくと限定イベントへの参加や読者プレゼントにお申し込み頂くことができます。また、定期にメールマガジンでお気に入りジャンルの最新情報をお届け致します。
新規登録
人気のタグ
おすすめのサイト
企業ニュース

【動画付き】実用性を備えたホンダの最強スポーツモデル「シビック タイプR」

2021.10.31

連載/石川真禧照のラグジュアリーカーワールド

 全モデルをEV化、F1からの撤退など、最近のホンダに関連するニュースを聞いていると、かつてのホンダらしさはどこへいってしまったのか、と思っている人も多いかもしれない。しかし、ホンダの関係者に取材をしていると、必ずしも報道されていることが真実ではないこともある。

 例えば、F1に関しては、テクニカルチームはレッドブルに出向のような形でF1に関わっているというし、EV化に関してもこの先、不透明な部分もあり、決してレシプロエンジンの開発を中止したということではなさそうだ。

 実際に今回の「シビック タイプR」も、5代目になるモデルは2021年7月で販売を終了しているが、次期「タイプR」は2022年にフルモデルチェンジして発売することは明らかになっている。つまり、現在も次期「タイプR」は開発中であり、それが100%EV車ではないこともハッキリしている。

 もともと「シビック タイプR」は、1997年にサーキット走行も可能な高性能モデルとして登場した。3ドアハッチバックをベースに1.6ℓエンジンは185PSにチューンされ、5速MTと組み合わされていた。車両重量も軽く、レカロ製バケットシート、モモ製ハンドル、チタンのシフトノブなどを標準装備していた。

 その後、2001年に2代目、2007年に3代目、2015年に4代目が登場、現行型は4代目が生産終了してから1年後の2017年に登場している。車両は5代目からはノーマルのシビックとは異なり開発当初から「タイプR」専用設計を採用している。スタイリングは主にサーキット性能の進化を目的としている。

 フロントグリルの開口面積を大きくすることで冷却性能を向上。フロントバンパーのエアスポイラー形状を変更させることでダウンフォースは4代目よりも向上している。ブレーキも2ピースフローティングディスクブレーキの採用でサーキット走行でのブレーキフィールが向上している。サスペンションはフロントにデュアルアクシス・ストラットという新型を採用、リアもマルチリンク式に改めている。6速MTはギア比をローギアード化し、軽量シングルマス・フライホイールや減速操作したときにエンジン回転を自動で調整するレブマッチシステムを搭載。減速時のヒール&トゥなどのテクが不要になった。ただし、このシステムはオフにすることも可能だ。

 4代目から搭載された直4、2ℓターボエンジンは5代目になり、310PSから320PSにパワーアップしている。ドライビングモードは「スポーツ」「+R」に加えて「コンフォート」が選べる。ダンパー、ドライブバイワイアー、電動パワステ、アジャイルハンドリングアシスト、レブマッチシステム、車両挙動安定制御システム(SA)、トラクションコントロール(TCS)の各々をセッティングできる。アダプティブ・ダンパー・システム制御やサスのブッシュボールジョイントのアップデートも行なっている。

 室内はハンドル表皮に人工皮革のアルカンターラを採用。レーシングカーと同じ雰囲気に。シフトノブもティアドロップ形状に変更され、操作性が向上している。セミバケットシートは上下高の調整はレバーによる手動式。着座位置を高めにセットしてもルーフが高いので乗降時にドア上縁に頭をぶつけることもない。

 6速MTのシフトフィールを確かめる。クラッチの反発力はやや強めだが、渋滞や街中でもとくに疲れるようなことはない。シフトはストロークも短めで、カチッと小気味よく入る。アルカンターラのハンドルも握り心地がよい。

 直4、2ℓターボは2000回転からレスポンスがよくなり、3000回転からは一気にレッドゾーンの7000回転を目指して上昇する。試乗車は7000回転でリミッターが作動した。100km/hの巡行は6速2400回転。5000回転まで各ギアで回すと1速40、2速70、3速95、4速135、5速170km/hに達する。4代目が発表された時、最高速は270km/hとアナウンスされていたので、5代目も同等の性能だろう。

 ハンドリングはサーキット走行を可能にしているだけに、コンフォートモードでもやや重めの操舵力と細かいゴツゴツ感と短い上下動が伝わってくる。コーナーでもストレートでもフロントの吸いつき感はかなりハイレベル。ブレンボ製のブレーキの効きも鋭い。ついワインディングロードでは熱い走りを楽しみたくなってしまう。

 コンチネンタル製「スポーツコンタクト6」タイヤも「タイプR」にマッチしている。スポーツ走行をしていても安心できるのは、この「タイプR」にもホンダの先進安全運転支援システムが標準装備されていることだ。リアのラゲッジスペースはゴルフバッグが3セット入りそうな広さを確保している。「シビック タイプR」は、実用性も兼ね備えたスーパースポーツモデルなのだ。

◆ 関連情報
https://www.honda.co.jp/auto-archive/civic/type-r/2021/

文/石川真禧照(自動車生活探検家)

雑誌「DIME」の連載「カー・オブ・ザ・ダイム」を長年にわたり執筆。取材で北米、欧州、中東、アジアをクルマで走破するなど、世界のクルマ事情に詳しい。国内外で年間に試乗するクルマは軽からスーパーカーまで200台以上。日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)副会長。日本モータースポーツ記者会(JMS)監事。日本カー・オブ・ザ・イヤー(COTY)選考委員。

撮影/萩原文博(静止画)、吉田海夕(動画)

興味のあるジャンルを登録して@DIMEをもっと便利に!話題のコーヒーメーカー「BALMUDA The Brew」やAmazonギフト券が当たるキャンペーン実施中

@DIMEのSNSアカウントをフォローしよう!

DIME最新号

最新号
2021年11月16日(火) 発売

DIME最新号の特別付録は「自撮り棒一体型スマホ三脚」! 特集は「今聴くべき、ラジオと音声コンテンツ」、「家電進化論2022」

人気のタグ

おすすめのサイト

ページトップへ

ABJマークは、この電子書店・電子書籍配信サービスが、著作権者からコンテンツ使用許諾を得た正規版配信サービスであることを示す登録商標(登録番号 10401024号)です。詳しくは[ABJマーク]または[電子出版制作・流通協議会]で検索してください。