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減塩対策に取り組む国でも肉や魚製品のナトリウム含有量は高い、北京大学研究報告

2021.11.07

減塩対策に取り組む国でも肉・魚製品のナトリウム含有量は高い

加工された肉・魚製品に含まれるナトリウム量が、評価対象とした5カ国の中で最も高いのは中国で、米国がそれに次いで高いことが新たな研究で明らかになった。

ただし、ナトリウム含有量は、対象国間はもとより、また同一国内でも、製品の種類やブランドにより大きく異なっていたという。

北京大学健康科学センター(中国)ジョージ研究所のPuhong Zhang氏らによるこの研究結果は、「BMJ Open」に10月18日掲載された。

塩に含まれる成分の一部であるナトリウムは、高血圧、および高血圧に関連して生じる心血管疾患や腎疾患、死亡リスクの主要な原因となっている。

世界保健機関(WHO)は、1日当たりのナトリウム摂取量を最大2,000mg(食塩相当量は5g/日)にすることを推奨し、2025年までに世界のナトリウム摂取量を30%低減することを目標にしている。

しかし、2010年のナトリウム摂取量の世界平均はその約2倍であったという。

今回の研究では、モバイルアプリケーションのFoodSwitchを使って、2012年から2018年の間に、対象とした5カ国の主要なスーパーマーケットチェーンで、2万6,500点の加工製品(肉製品1万9,601点、魚製品6,899点)の食品栄養表示に記載されたナトリウム含有量を調べた。

対象国は、英国、南アフリカ、中国、オーストラリア、米国で、いずれの国も食品からのナトリウム摂取量を減らすための取り組みを進めている。

製品点数は、英国885点、南アフリカ946点、中国1,898点、オーストラリア5,673点、米国1万7,098点だった。

対象とした肉製品は、代替肉、ベーコン、缶詰肉、冷凍肉、パティ、サラミおよび塩漬け肉、ソーセージおよびホットドッグ、切り身肉、乾燥肉、ペースト肉、ケバブ、その他の肉製品、および生の味付け肉のほか、塊のハムや類似する製品、ローストチキン、味付けなしの生肉など。魚製品は缶詰、冷蔵、冷凍、その他の製品を対象とした。

ナトリウム含有量は、120mg/100g未満を低い、120〜600mg/100gを中程度、600mg/100g超を高いと定義した。

その結果、肉製品と魚製品を合わせた製品全体のナトリウム含有量(中央値、100g当たり、以下同)は中国で最も高く(1,050mg)、米国(655mg)、南アフリカ(571mg)、オーストラリア(489mg)、英国(432mg)がそれに続いた。

その一方で、5カ国の中でも製品の種類やブランドによって、ナトリウム含有量は大幅に異なることも判明した。

例えば、肉製品の平均ナトリウム含有量は英国(590mg)よりもオーストラリア(580mg)の方が低かった。

また、中国では、ローストチキンのナトリウム含有量(893mg)が英国(197mg)の4.5倍、冷蔵魚のナトリウム含有量(1,744mg)が米国(389mg)の4.5倍であったが、ベーコン、冷凍肉、サラミおよび塩漬け肉、乾燥肉(英国は製品なし)、冷凍魚のナトリウム含有量は5カ国の中で最も低かった。

Zhang氏は、今回の調査対象国はいずれも、ナトリウム摂取量を減らすための対策を実施しているが、「どの国も、肉・魚製品のナトリウム含有量は極めて高く、1サービング分(100g)に含まれている量だけで、WHOが推奨する1日の上限の3分の1から2分の1を占めていた」と述べている。

またZhang氏らは、「長年にわたり消費されてきたナトリウム含有量の高い製品を、単純に置き換えたり、内容を変更したりすることは容易ではない。しかし、類似する製品でも国によってナトリウム含有量が大きく異なり、また同じ国内でもブランドによって差があることを考慮すると、減らす余地は十分にあると考えられる」とジャーナルのニュースリリースで指摘している。(HealthDay News 2021年10月19日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://bmjopen.bmj.com/content/11/10/e046412

Press Release
https://www.bmj.com/company/newsroom/us-ranked-world-no-2-for-salt-content-of-processed-meat-fish-products/

構成/DIME編集部

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