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パンデミック中に自然とのつながりを深めた子どもはウェルビーイングが良好、ケンブリッジ大学報告

2021.11.02

パンデミック中に自然とのつながりを深めた子どもはウェルビーイングが良好

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックに伴うロックダウン中に自然の中で過ごす時間が増えた子どもは、自然の中で過ごす時間に変わりがなかった子どもや時間が減った子どもに比べて、行動面および感情面で抱えている問題のレベルが低かったとする研究結果が報告された。

英ケンブリッジ大学Center for Family ResearchのSamantha Friedman氏らによるこの研究の詳細は、「People and Nature」に10月13日公開された。

Friedman氏らは、2020年4月29日から7月6日の間に3〜7歳の子どもがいる家庭にオンライン調査を行い、376家庭から回答を得た。調査結果の解析に際しては、特に2つの質問に焦点が当てられた。

一つは、「総体的に見て、あなたのお子さんの自然とのつながりに変化はありましたか」という質問で、「はい/いいえ」で答えるものだった。もう一つは自由回答式の質問で、「はいと答えた場合、お子さんの自然とのつながりに変化があったことをどう思いますか。その理由はなんですか」というものだった。

調査の結果、236家庭の親(63.6%)がロックダウン中に子どもと自然とのつながりに変化があったと回答していた。このうちの206家庭(全体の54.8%)は、子どもの自然とのつながりが増えたことを、27家庭(全体の7.2%)は減ったことを報告していた。

増加の理由として挙げられたのは、「子どもが自然の中で過ごすことに、以前より楽しみを見出すようになった」、「自然への関心が高まった」、「戸外で過ごす時間が増えた」などであった。

一方、減少の理由として挙げられたのは、「自然を楽しめる場所へ行くための交通手段がなかった」、「ロックダウン中に日常が変化し、戸外で過ごす時間が減った」、「戸外よりも家の中で過ごす方を好んだ」などであった。

また、自然とのつながりが減った子どもでは、ウェルビーイングに関わる問題のレベルが高く、それはアクティングアウト(否定的な感情が言葉ではなく行動で現れること)や、悲しみや不安の増加などの形で現れていた。

さらに、ロックダウン中に自然とのつながりが増加した子どもには、裕福な家庭の子どもが多いことも判明した。

こうした結果を受けて研究チームは、「われわれの研究から、一部の子どもでは、自然とのつながりの増加がロックダウンの影響を緩和するのに役立った可能性のあることが明らかになった。

その一方で、あまり裕福ではない家庭の子どもでは、パンデミック中に自然とのつながりをあまり深められていないことも判明した」と述べる。

その上で研究チームは、「この研究結果は、自然が、家庭や学校で使用できる、子どもたちのメンタルヘルスをサポートする低コストの方法となり得ることを示すものだ」との見方を示す。

その実現方法として、クラブ活動などの課外活動の時間の削減、子どもたちが戸外で過ごす時間の増加、学校でのガーデニングに関わる学習課題の実施などを提案している。さらに、特に恵まれない地域の学校への資金提供の必要性も指摘している。(HealthDay News 2021年10月15日)

Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://besjournals.onlinelibrary.wiley.com/doi/full/10.1002/pan3.10270

Press Release
https://www.cam.ac.uk/research/news/lockdown-wellbeing-children-who-spent-more-time-in-nature-fared-best

構成/DIME編集部


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