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コロナ禍で需要増!異業種からITエンジニアへの転職で成功する条件

2021.10.27

ITエンジニアの人材不足が叫ばれている中、コロナ禍により、さらに需要は高まっているといわれる。しかし、未経験や異業種からの転職の場合、「専門的な知識や経験、適性がないとむずかしい」というイメージがあるのは事実だ。

そこで今回は、ITエンジニアの昨今の需要や、未経験や異業種からの転職におけるアドバイスをIT教育コンサルタントに聞いた。

未経験からのエンジニアへの転職 満足度が前職よりも高い人は約8割

アデコのIT・エンジニアリング領域に特化した派遣サービス「Modis」が、2021年9月に、未経験からエンジニアに就職・転職したことがある20~50代男女500名を対象に調査を実施した。

エンジニアへ転職する前の職種については、「事務・オフィス」(21%)、「営業」(20%)、「販売」(13%)、「工場・製造」(11%)、「専門職」(10%)、「サービス」(10%)、「WEBクリエイター」(8%)という結果となり、幅広い職種から転職であることがわかった。

転職後の仕事に対する実感については、転職者の8割強が、「仕事内容が面白いと感じた」(84%)、「やりがいが大きいと感じた」(82%)、「自分の希望する働き方ができていると感じた/前職よりも理想に近い働き方ができるようになった」と回答した人の割合も74%にのぼり、エンジニアになった後は、働きがいに関する満足度が高まっていることが明らかになった。

また「給与」に変化が生じた人も多く、転職者の約7割(67%)が「前職よりも給与がアップした」、73%が「前職よりも収入が安定した」と回答した。

一方で、転職者の82%が、「未経験からエンジニアに転職するうえで不安に感じることがあった」と回答。具体的に不安を感じていたこととしては、

・「知識・スキルが不足していることへの不安」(74%)

・「実務経験が不足していることへの不安」(68%)

・「エンジニア適性があるかどうかの不安」(47%)などがあがった。

転職エージェントを活用しエンジニアにキャリアチェンジした人(n=98)のうち、約7割(69%)はエージェントによって「未経験からエンジニアに転職するうえでの不安が解消された」と回答している。未経験からのエンジニア転職における不安解消には、転職エージェントの活用が有効な手段のひとつとなることもわかった。

コロナ禍でITエンジニアの需要が高まっている

上記の調査結果から、ITエンジニアへの未経験や異業種からの転職の場合、知識・スキル、経験、適性への不安をどう解消するかが、成功のポイントの一つといえそうだ。

実際のところ、現在、ITエンジニアの需要は増えているのだろうか?

未経験1,000人をエンジニアデビューさせた経験を持つ、株式会社SAMURAIのIT教育コンサルタント 小田真由香氏は次のように話す。

【取材協力】

株式会社SAMURAI IT教育コンサルタント 小田 真由香氏
学生時代に個人コンサル、コーチング事業を開始。新卒で受託会社に入社し、大手コーヒーメーカー/ホテル業界のシステム導入支援コンサル/PMを経験。率先力になるようなエンジニア育成に携わりたいと思い、現在はプログラミングスクールの株式会社SAMURAI にてIT教育コンサルタントとして年間1,500人以上の方とセッションを行う。
https://www.sejuku.net/

「コロナ禍を受けて、ITエンジニアの需要は高まっていると言えると思います。大きな打撃を受けた飲食業やサービス業を中心に、Webサービスを活用した新規サービスの展開が急務となり、IT業界のみならず、様々な業界でITエンジニアの需要は増加傾向にあります。

また、コロナ禍というきっかけに加えて、慢性的なIT人材不足も理由の一つであると考えます。IT業界は、2030年には最大79万人の人材が不足すると言われており(※)、失業率が悪化しているコロナ禍においても、性別・年齢問わず採用ニーズが非常に高いです」

経済産業省「IT人材需給に関する調査」

また小田氏は、プログラミングスクールにおいては、異なるニーズもあるという。

「転職や副業など、『ITエンジニアとしてのキャリアを歩む』といったニーズだけでなく、『自分に合った(自分が使いたい)サービスを開発したい』という学習目的の方も増えているように感じます。そういった”オンリーワン”のニーズに応えられるよう、一人一人の学習目的に合わせてカリキュラムを組むことができるような学習環境が、こらからますます必要になっていくと思います」

異業種からのITエンジニアへの転職で必要な知識や経験

異業種からの未経験でITエンジニアへの転職を考える際に、知識スキルや経験はどのくらい必要なのか。システムエンジニアやWeb系エンジニアについて小田氏に教えてもらった。

「転職を考える際、どちらにも共通して必要だと言えることは、『オリジナルサービス』の開発です。多くの人は『サービスが形になればいい』『動けばいい』と思っているため、既存サービスのコピーアンドペーストや、独学で身につけた我流の好き勝手なソースコードでサービスを開発しただけで満足してしまいます。

しかし、ITエンジニアはプログラミングのスキルだけでなく、(1)クライアントのイメージを言語化・提案する力、(2)要件に沿って具体的な開発プランを組み立てられる力、(3)最短でサービスを開発できる力、(4)完成したシステムが正常に動作するかどうかの確認およびエラーを解決できる力など、開発プロジェクト全体の遂行に必要な知識やスキルも求められます」

●システムエンジニアの場合

「システムエンジニアは特に、上述したような要件定義から基本設計・詳細設計・テストなど、プロジェクト全体の遂行に関わる部分を担当します。クライアントの課題や要望を的確に把握し、それをもとにどのようなシステムを開発すべきか検討していくため、システム開発に関する知識やスキルだけでなく、クライアントとの折衝力や開発の現場をつなぐコミュニケーション能力も必要とされます。

また、プロジェクトによってはプログラマーが不在のケースもあるため、システムエンジニアはプログラミングを含むすべての作業ができることが望ましいです」

●Web系エンジニアの場合

「Web系エンジニアは、主にWebサイト・Webアプリケーションの企画から運用・更新などに携わります。Web系エンジニアは短納期のシステム開発や細かなアップデート作業に関わることが多いため、開発スピードや臨機応変な対応能力などが求められるケースが多いです。

また、Web系の技術・デザインのトレンドは移り変わりが激しいため、最新技術やデザインの動向・トレンドをキャッチアップし続け、スピーディーに開発へ反映させることを求められます。最新情報に常時アンテナを張り、キャッチアップ(インプット)する探究心が必要です」

ITエンジニアに必要な適性とは?

異業種からの未経験でITエンジニアへの転職を考える際にも、適性はある程度、必要だろう。最低限必要な適性を小田氏に3つ挙げてもらった。

1.問題解決能力(ロジカルシンキング)

「開発の場面では、必ず『エラー』に直面します。エラーを解決するためには、原因がどこにあるのか自分で仮説を立て、修正が必要なポイントを発見し、最適解を導き出す『問題解決能力』が必須です。

問題解決能力を鍛えるためには、プログラミング学習の段階で、”オリジナル”サービスを開発することが重要です。オリジナルサービス開発のポイントは『オリジナルのエラーが出ること』です。世界で唯一のサービスのため、ネットや書籍を漁っても最適解を得られません。その壁を乗り越え、作品を完成させる経験が実践的なスキルにつながり、問題解決能力を鍛えます」

2.コミュニケーション能力

「エンジニアは、クライアントのニーズに応じて最適なシステムを開発することが求められるため、要件のヒアリングや、クライアントへの提案などにおいて、高いコミュニケーション能力が求められます。

また、基本的には複数人のチームで開発を進行するため、プロジェクトを遂行するにはスケジュールの調整、タスクの分担、進捗の共有など、開発メンバーとの密なコミュニケーションも求められます。

一般的な”会話力”に加えて、相手が言語化できない潜在的なニーズを聞き出したり、相手の求める回答の一歩先を読むコミュニーションを取れるようになることで、ITエンジニアとしてより活躍できる人材になると考えます」

3.探究心・好奇心・向上心

「ITを取り巻く情報は目まぐるしいスピードで更新されるため、発信される最新の情報に常時アンテナを張り、キャッチアップ(インプット)する必要があります。ITエンジニアに限ることではありませんが、そういった情報を『知りたい』と思う探究心・好奇心や、クライアントのニーズに応じて『より良いサービスを開発したい』という向上心は、課題(エラー)が生じた際などに最適な選択ができるという意味においても、現場で活躍するために保持しておきたい意識であると言えます」

ITエンジニアの需要が増えている中、異業種や未経験からの転職のチャンスは広がっている。必要となる知識やスキルを適切にとらえてアプローチすることで、満足いく結果につながると考えられる。

取材・文/石原亜香利

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