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大気汚染や騒音で心不全のリスクが上昇する可能性、コペンハーゲン大学研究報告

2021.10.26

大気汚染や騒音で心不全のリスク上昇の可能性

大気汚染と交通騒音に長期間さらされていると、心不全になりやすくなる可能性があるという研究論文が発表された。

コペンハーゲン大学(デンマーク)のYoun-Hee Lim氏らの研究によるもので、詳細は「Journal of the American Heart Association」に10月6日掲載された。

論文の筆頭著者であるLim氏は、「特に元喫煙者や高血圧患者では、大気汚染物質や交通騒音への曝露期間が長引くと、心不全の発症リスクが上昇することが明らかになった。

これらの影響を抑制するために、公的には大気汚染物質や騒音の排出規制措置などの広範な施策を実施する必要があり、個人に対しては禁煙や血圧管理を奨励するなどの、予防・啓発対策が必要」と述べている。

Lim氏らはこの研究に、同国の44歳以上の女性看護師が登録されているコホート研究のデータを利用した。このコホートでは2万2,189人(平均年齢52.6±7.7歳)のうち484人が、研究参加登録(1993年または1999年)から2014年12月末の間に、新たに心不全を発症していた。

大気汚染物質(PM2.5と二酸化窒素)と交通騒音への3年間の曝露による心不全発症リスクへの影響を検討したところ、以下の関連が浮かび上がった。

まずPM2.5について見ると、3年間のPM2.5平均曝露レベルは21.0μg/m3(四分位範囲5.1)であり、曝露レベルが5.1μg/m3多いごとの心不全発症ハザード比(HR)が1.36(95%信頼区間1.20~1.55)となり、曝露レベル増加に伴う有意なリスク上昇が認められた。

次に二酸化窒素への曝露に関しては、3年間の平均が13.5μg/m3(四分位範囲8.6)であり、8.6μg/m3多いごとにHR1.18(95%信頼区間1.08~1.29)、続いて交通騒音に関しては3年間の平均が52.6dB(四分位範囲9.3)であり、9.3dB大きいごとにHR1.18(95%信頼区間1.06~1.32)と、いずれも曝露レベル増加に伴う有意なリスク上昇が認められた。

心不全発症に影響を及ぼし得る因子(年齢、BMI、喫煙・飲酒・身体活動習慣、婚姻状況、出産歴、就労状況、経口避妊薬の使用、ホルモン補充療法の施行、研究登録の時期など)で調整すると、二酸化窒素〔HR1.10(95%信頼区間0.99~1.22)〕や交通騒音〔HR1.12(同0.99~1.60)〕の曝露との関連は有意性が消失したが、PM2.5曝露との関連は引き続き有意だった〔HR1.17(同1.01~1.36)〕。

PM2.5、二酸化窒素、交通騒音の曝露レベルのそれぞれの75パーセンタイル(同順に、23.6μg/m3、16.8μg/m3、57.8dB)以下を「曝露が少ない」と定義すると、3因子の全ての曝露が少なかった人に比べ、全ての曝露が多かった人の心不全発症ハザード比は1.43(95%信頼区間1.02~1.99)となった。

この結果についてLim氏は、「大気汚染は交通騒音よりも心不全発症に強い影響を与えていた。しかし、高レベルの大気汚染と交通騒音の両方にさらされた女性は、心不全リスクがより高いことが示され、大気汚染と交通騒音という環境要因が相互作用をもたらすことに驚いた」と、ジャーナルのニュースリリースの中で語っている。

また、背景因子で層別化したサブグループ解析からは、PM2.5曝露の影響は元喫煙者〔HR1.72(同1.25~2.36)〕と、高血圧患者〔HR1.41(同1.02~1.93)〕で強く現れることが明らかになり、それぞれ有意な交互作用(同順にP=0.04、0.02)が認められた。

高血圧患者はPM2.5曝露の影響が強いという結果についてLim氏は、「研究参加者全体の約12%が研究登録時に高血圧だったが、心不全発症者に限ると30%に高血圧既往歴が認められた。心不全リスクという点で、高血圧患者は大気汚染への曝露に敏感な集団と言える」と解説している。(HealthDay News 2021年10月8日)


Copyright © 2021 HealthDay. All rights reserved.
Photo Credit: Adobe Stock

(参考情報)
Abstract/Full Text
https://www.ahajournals.org/doi/10.1161/JAHA.121.021436

Press Release
https://newsroom.heart.org/news/years-of-exposure-to-air-pollution-and-road-traffic-noise-may-raise-heart-failure-risk

構成/DIME編集部

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