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I QUIT JOB!大量自主退職時代を迎えた米国の今

2021.10.27

現在の仕事に満足していますか?

コロナ禍以来、仕事の環境も激変。一体、どれくらいの人が、現在の仕事に満足しているのだろうか。

米アップワーク社によると、コロナ禍でリモートワーカーとなったのは、4人に1人。また、米オウルラボ社が行ったリモートワークの利点調査では、リモートワークで平均40分の通勤時間の節約。通勤時間が減少し、時間に余裕ができた。ストレスも激減。仕事の生産度が増した。会社がホームオフィスに必要とする必需品の一部を請け負ってくれた。一ヶ月に約500ドル節約ができるなど、リモートワークでのメリットが聞かれている。

それとは逆にリモートワークでのデメリットには、フィジカルなインターラクションの減少、コミュニケーションの不足。キャリアへの不安。または、寂しさを感じるといった声もあるのだそうだ。

また、今後、もし、オフィスに出勤するとしたら、希望出勤数は?といった質問に対しては、週1日が92%、週3日が80%。リモートワークの給与削減は、10%程度であれば許容範囲だと23%が答えている。

アメリカは、現在もコロナ感染と変異ウィルスの拡大の不安もあることから、リモートワークでの勤務形態を継続する企業も多く、今後は自宅勤務とオフィス勤務の両方をバランスよく両立させたハイブリッド・ワーキング型が新しい働き方として注目を浴びている。

筆者のまわりにいる日系企業で働く知人と米系企業で働く知人、それぞれの声に耳を傾けて見ると、リモートワークのメリットとデメリットは、職種や企業、業界、それぞれのパーソナリティによってケースバイケースで賛否両論。リモートワークとなってから、育児とのバランスが取りやすくなった。渋滞に巻き込まれず、時間とガソリン代の節約とストレスも解消。自分の時間がとれる。家族との時間が増えた。育児との両立が思ったほど簡単ではないことに気づいた。ずっと家にこもり仕事をしていると精神的に滅入る時もある。モチベーションが続かない。夫婦関係がビミョ〜になった。人恋しい。在宅勤務に飽きた。さらに、高い家賃や税金にオサラバして、州外に引っ越すと喜ぶ知人もいれば、会社が州外への引越しは認めてくれないと嘆く知人もいる。

特に日系企業に勤めている知人らからは、仕事に終わりがない。時間の区切りが微妙など、日米の働き方の文化の違いによる声も聞かれた。

最近は、ワクチン接種済であるか否かによって働き方も変わってきており、ワクチン接種済みの従業員のみの出勤を許可する大手企業やテックカンパニーも増えてきている。

ゴールドマンサックス社のように、会社の建物に入る際に企業IDとワクチン接種済証明書を提示。ワクチン未接種者は、週2回検査を受け、陰性証明の提出を義務化とする企業もあるが、CNN社のようにワクチン未接種従業員がオフィスに出勤して、会社から解雇されたというニュースも聞かれている。

クォールトリックス社の行った調査では、もし、自身が勤める会社がワクチン接種の義務化を表明した場合、会社に残るか?と質問。すると、44%が退職を考えると答えており、38%がワクチン義務化に賛成すると答えているという。また、50%のZ世代が、同僚にワクチン接種をすることを希望しているといい、ミレニアル世代では40%。X世代の36%が同僚にも ワクチンを接種して欲しいと答えている。もし、同僚らがワクチン接種を拒み続けるのであれば、退職を考える可能性もありうるという声もあるというから、今後の企業の判断が注目されるところだ。

未だに、マスク論争が続くアメリカでは、企業だけに留まらず、教育機関や医療機関でもワクチン義務化の討論が繰り広げられている。マスクする派、しない派とワクチン接種賛同派と否定派、または、しない(できない)派の分裂は深刻化するばかりだ。

筆者は、リモートワーク とは縁のない100%英語の米系企業で日本語を第一言語とする日本人一人の環境で働いているけれど、現時点ではワクチン接種の義務化の話はなく、出社時に口頭によるウェルネスチェックがあるのみ。会社が個々の意見、思想、宗教の尊重をする姿勢でいるので、 ウェルネスチェックにもワクチン接種・未接種の項目はない。もし、ワクチン未接種だとしても、それが理由で従業員が会社を解雇されることはないと思う。また、従業員同士、誰がワクチン接種・未接種者であるかもほぼ把握しているが、それが問題となることもない。

ワクチン未接種者への風当たりは、日増しに強くなってきており、長引くコロナ禍で疲労感を感じ、燃え尽き症候群にかかる人も増えている。多くの企業では人手不足で頭を悩ませているが、YOU ONLY LIVE ONCE (人生一度きり) の生き方に共感する人々もおり、仕事への価値観も変わってきている。会社を自主退職。I QUIT!(仕事、辞めました!)と声を上げる人々らが自身の声を発信して、それに共感する人も多い。アメリカは、今、「GREAT RESIGNATION」 (大量自主退職)の真っ最中でもある。

企業のワクチン接種の義務化の賛否や多様な働き方の容認、優秀な人材の確保、訴訟問題の対処など、ニューノーマルの働き方は、たくさんの課題で山積みだ。今後、私たちの働き方はどうのように変わっていくのだろう。注目していきたいと思う。

<引用・参考文献>
https://www.qualtrics.com/jp/resources/consumer-trends-report/?utm_lp=homepage-banner
https://www.cnbc.com/2020/12/15/one-in-four-americans-will-be-working-remotely-in-2021-survey.html
https://www.forbes.com/sites/jackkelly/2021/08/12/study-shows-that-44-of-employees-would-quit-if-ordered-to-get-vaccinated/?sh=9c70337591c8
https://www.apollotechnical.com/statistics-on-remote-workers/

白井朝美のプロフィール:

米国大学在学中にダンサーに。NY拠点にダンサーとして活動後、多種多様な業界を渡り歩いた元・3ヶ月坊主の ジョブホッパー。米フォーチュン500企業の最も働きやすい企業に籍を置いたのち、アメリカが選ぶ最高の雇用者のトップに君臨する大手小売企業にて祝現職。ライター、ライフスタイルリサーチャー、ブランドアンバサダーとしても活躍。ランニング、ヨガ、ダンスとネコと自由を謳歌する自由人。https://morningbeauty917.wixsite.com/mysite

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