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コロナ禍で始める人が急増!?30代、40代が始めている終活の気になる中身

2021.10.25

年々、活性化しているといわれる終活市場。コロナ禍で、人々の意識が変化し、終活ニーズがより一層、高まっているといわれている。近年の終活ニーズの変化やトレンドを探ってみた。

本記事では、2021年9月22日に実施された三井住友信託銀行のオンラインセミナーの内容や、終活関連サービスの担当者からのコメント、その他の終活関連サービスを紹介する。

近年の終活の現状

近年、終活はどのような状況にあるのだろうか。

厚生労働省のデータでは、国内の100歳以上の高齢者数は、年々増加の一途を辿っており、2021年に8万6,510人となった。

高齢化が進む中、「終活」という言葉の認知度が上がっており、終活が注目されているといわれる。

なぜ終活に注目が集まっているのか。

三井住友信託銀行 人生100年応援部次長 若松広明氏の講演によると、日本の高齢化や人生100年時代の到来によるライフスタイルの変化は、近年の孤独死や空家問題、認知症、相続トラブル、頼れる人がいないといった様々な社会課題の要因になっている。そうした社会課題は、他人事ではなく、私たち一人ひとりに起こり得る身近な問題・不安材料となり、問題・不安への備えとして、「終活」が浸透しているのではないかという。

実際、終活市場、いわゆるお墓、葬祭、仏壇市場のライフエンディング市場は拡大中であり、遺言を書く人も増えており、今後も増加していくと見られる。

コロナ禍の終活事情

新型コロナウイルス感染症が拡大したことで、人々の終活に関する意識はどう変わったのか。楽天インサイトが実施した「終活に関する調査」によると、2018年に比べて2019年は終活をする意向がある人の比率が20代、30代で上昇した。特に30代は46.0%で、50代、60代以上に高い結果となった。

三井住友信託銀行において、終活ニーズは増えたのだろうか。若松氏に尋ねたところ、次の回答が返ってきた。

「実際に、お問い合わせやご相談が増えています。より多くの方が終活を自分ごと化し、具体的に自身が亡くなった後に財産をどうするか、死後事務をどうするかといったことから、弊社の『遺言信託』や『おひとりさま信託』といった信託商品をご検討される方が増えています。

また、住宅ローンをご契約中のお客さまにご紹介している『ハウジングウィル』は、2021年6月にリリースしたサービスではありますが、当初想定よりご検討するお客さまが多く、まさにコロナ禍もあって、30~40代の住宅購入世代も、もしものときに備える考えを持っている様子が伺えます。『おひとりさま信託』のご契約者さまも、70代以上が多いものの、40代~50代のお客さまのご相談も増えています」

ハウジングウィルとは、住宅ローンと遺言を組み合わせたサービスで、同社で住宅ローンを申し込みする際に、契約者が家の相続に関して遺言書を執筆し、それを同社が無料で保管してくれる。契約者に万が一の不測の事態が発生した際には、同社が家庭裁判所へ遺言書の検認の申立てを行う。これは、例えば、夫と妻の二人家族で、夫が住宅ローンを契約する際に、『自宅を妻が相続する』と遺言書に記載することで、もし夫が亡くなった際には、妻が単独で相続することができる。

住宅ローン契約時の30~40代の時点であっても、将来の不安に対して、備えておくことができるサービスだ。

終活の分類

ところで、終活とひとくちにいっても、遺言から老後の住まいの整備までさまざまなジャンルがある。終活には大きく2つの側面があり、歳を重ねるごとに、希望の内容や選択肢は変化するという。若松氏によるこの分類表がわかりやすい。

これらの多数の終活のうち、一般的に何から始めるものなのだろうか。年代別に若松氏へ尋ねてみた。

●30~40代

「終活という意味では、自らに発生するイベントが契機になることが多いようです。例えば、住宅を購入する際に、ハウジングウィルを検討する、結婚や住宅購入等で身の回りの片付けを行う際に、重要書類の整理や銀行口座等の整理を行うというお話を伺います。また、ご両親の終活意向に合わせ、墓じまいを一緒に検討される方もいらっしゃいます」

●60~70代

「30~40代の方と同様、自らに発生するイベントが契機になることが多いです。イベントとしては、『退職』が多いようです。退職を機に財産整理を検討され、遺言書の作成を始められたり、エンディングノートを検討されるお話を伺います。また、周りの身近な人の病気などを機に、終活を自分ごと化され、エンディングノートで自分にもしものことが起きた場合に、どうして欲しいかなどを考えることから始められる方もいらっしゃるようです」

自分自身の終活のほか、親世代の終活をサポートする際には、ぜひ参考にしてみよう。

老後の住まいの選択

ところで、終活の中でも、30~40代に関心が高まっている老後の住まいについては、やはり気になるところではないだろうか。

三井住友信託銀行が、老後の住みたい環境の調査を行った結果によると、年代別では、60歳以上は「現在の家に住み続けたい」傾向が顕著だった。しかし、厚生労働省「国民生活基礎調査(平成28年)」では、65歳以上の高齢者の家庭内事故のうち、「住宅」は7割強となっており、寝たきりになるリスクは住まいの中にあるといえる。国際的にみても、日本の住宅の機能性は高いと言えない状況だ。

そこで、家の性能、地域の状況を踏まえて、個別具体的に取り得る選択肢を検討していくことが必要だという。

国が推進している「Aging in Place」とは、高齢者が心身の虚弱化に伴う問題に関わらず、住み慣れ地域で、できるだけ長く住み続けるという意味だが、QOLを維持・改善しながら暮らし続けるというプラスの概念になってきている。

そして、Aging in Placeを実現するための選択肢としては3つある。

1.現在の住まいでのAging in Place

暖かい住まいへのリフォーム、安全性・暮らしやすさを高めるリフォーム、世帯構成の変化に応じた増改築

2.早めの住み替えによるAging in Place

利便性の高い住まいへの住み替え、多世代居住のまちへの早めの住み替え、元気な高齢者の入居に特化した高齢者住宅への住み替え

3.早めの住み替えによるAging in Place

心身の状況が弱化しても終身住み続けられる高齢者住宅等への住み替え

これらの中から、合理的な選択ができるようなサポートニーズが高まっており、同社は、住まいに関する情報提供とともに、人生100年時代の変化を踏まえた総合的なコンサルティングを通じて顧客の選択に合った合理的な選択をサポートするという。

例えば、住まいの健康チェックリストの提供や、住まいのエリア分析によって最適な選択をサポートする。

また、老後の住まいを考えるきっかけとなる、同社の考え方をまとめた冊子「シニア世代応援レポート シニア世代の住まいを考える3.0」を無料で配布している。これをもとに、現在の自宅に照らし、具体的に未来の住まいを検討することができる。

「シニア世代応援レポート シニア世代の住まいを考える3.0」表紙

「本レポートは、2017年2月の発刊以降、専門家の最新の研究成果なども取り入れてレベルアップを図ってきておりますが、今回の改訂は、情報のアップデートにとどまらず、より早いうちから住まいを考えていくことの重要性をお伝えする内容としました。

コロナ禍により、終活に対する意識の高まり、特に自宅で過ごす時間の増加により今まで以上に住まいの重要性についてご認識されている方も増えていると考えられますので、本書を通じて具体的な検討を開始され、当社にご相談いただくきっかけとしていただければと考えています」

自分自身、及び親世代の住まいを検討する際に、また話し合いのときの参考資料として活用できそうだ。

終活意識が高まる今、注目されている終活サービス

コロナ禍により、人々の終活意識が高まっている中、こんなサービスも注目されている。

●終活アプリ「SHUZO(シューゾー)くん」

QLテクノロジーズによる終活アプリ「SHUZO(シューゾー)くん」は、弁護士、司法書士が発案したアプリ。「手間がかかる」「むずかしそう」「何から始めればいいのか分からない」という終活を、終活ロボと一緒にスムーズに進めることができる。SHUZOくんとのやりとりを通して自分だけのノートを作ることができたり、シェアしたい人だけにノートをシェアできたり、終活に関わる専門家と簡単につながることができたりする。

何から始めればいいのかわからない、という場合に便利といえそうだ。

●終活写真撮影

遺影写真の準備も、終活の一つだ。特に女性は、遺影写真は、できるだけきれいなものにしたい、という思いを持っているだろう。小田急百貨店新宿店では、2021年10月15日(金)~12月28日(火)、本館8階健康用品売場の「メイコー化粧品」と、本館6階フォトスタジオ「マナマナプラス」のコラボレーション企画「終活写真撮影」を実施中。

コロナ禍を受け、終活意識が高まったためか、メイコー化粧品を訪れるシニア世代の客から、ここ1年で遺影撮影に関する相談が増加していたという。

メイコー化粧品のメイクアップアーティストがメイクアップを担当し、マナマナプラス内の撮影スタジオでプロカメラマンが撮影するプランを提供する。

身近な場所でプロによるメイクアップと撮影をしてもらえるのはありがたいものだ。

コロナ禍で終活意識が高まっているが、30~40代でも終活を始めている層がいるというのは、意外なところだ。自分自身の将来はもちろんのこと、親世代の終活も含めて、この機会に考えてみるのもいいかもしれない。

【参考】
三井住友信託銀行「ハウジングウィル」
三井住友信託銀行「おひとりさま信託」
三井住友信託銀行「シニア世代応援レポート シニア世代の住まいを考える3.0」
QLテクノロジーズ 終活アプリ「SHUZOくん」
メイコー化粧品×マナマナプラス 終活写真撮影プラン

取材・文/石原亜香利

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