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世界はどう変わるのか?「Rakuten OPTIMISM」で三木谷会長が語った5G戦略

2021.10.21

2021年10月12・13日、楽天グループはデジタルの新たなる可能性について、国内外の有識者たちと考えるオンラインイベント「Rakuten OPTIMISM」を開催。コロナ禍におけるデジタルの有用性や、AIを通じてのDX事業などについて幅広く語り合いました。

本記事では、楽天グループ株式会社 代表取締役会長兼社長 三木谷浩史氏と、多くのAndroidスマートフォンに採用されるプロセッサ「Snapdragon」シリーズなどを手掛ける「クアルコム社」の社長兼CEO クリスティアーノ・R・アモン氏による対談、「5Gがエンパワーする未来」にて語られた内容を紹介していきます。

クアルコム社社長兼CEOが考える「5G通信がユーザーにもたらすもの」とは?

5G通信関連の技術において、世界をけん引するリーディングカンパニーであるクアルコム社。社長兼CEOのアモン氏は、5G通信が消費者・ユーザーに与える価値について次のように話しています。

アモン氏:「5Gは無線技術の業界にとって最も重要な変化の1つだと捉えていて、高速通信だけが5Gの魅力ではありません。すべての産業における“デジタルトランスフォーメーション”において、重要な要素となるでしょう。

5Gはすべてをクラウドにつなげる技術であり、数年後にはクラウドに繋がっていないものが例外になる時代になると思います。例えるなら、電気のようなものでしょう。

今はまだ5G通信のユースケースについて話し合われることが多いのですが、将来はそれが当たり前になります。私たちが注目している技術は、クラウドベースの経済を実現する素材です」

クアルコム社は、以前から5G通信を活用して無線通信の課題をクリアし、進化させられる「つながるインテリジェント」構想を提唱しています。

【参照】クアルコム What’s the role of artificial intelligence in the future of 5G and beyond?(英文ブログ)

「つながるインテリジェント」の具体的なユースケースについては、

アモン氏:「近年はほとんどの人がスマートフォンを持ち、その使い方を知っている“スマートフォン社会”で、それを5Gがどのように変えるかが大切です。より高速で無制限のデータが利用できるようになると、映像コンテンツが自由化されると考えています。

現在、ほとんどの人はCDを持ち歩かず、ストリーミングして音楽を聴いています。これは4Gが起こした変革であり、5Gでは映像コンテンツにおいて同じことが起こる。双方向で高画質な映像を、好きな場所で楽しめるようになるはずです。

また、社会的交流に対する考え方も変わり、SNSはより進化すると考えています。新型コロナウイルスのパンデミックでビデオ通話が流行したように、SNSの在り方は変わっていく中で、いつでも好きな時に高速で通信に接続し、自分で動画配信ができる時代になります」

スマートフォンの“形状”はどんどん変化していく?

アモン氏:「スマートフォンは現代のコンピュータープラットフォームであり、デスクトップPCから役割を引き継ぎました。ただし、携帯電話の形状により画面サイズに制限があります。

あらゆるものがクラウドに接続された5Gサービスが浸透すると、コンピュータープラットフォームが今後変わる可能性があると考えられますね。例えば、ARを搭載した“スマートグラス”のような製品が、スマートフォンの代わりになるかもしれません」

三木谷氏:「メディアの定義が今までとは変わり、自由化されていくということですね。誰でもアナウンサーになれるし、俳優やスーパースターになれるということです。

クアルコム社はこれまで、半導体業界をリードしており、今エッジコンピューター(IoT端末などのデバイスそのものや、その近くに設置されたサーバーでデータの処理・分析を行う分散コンピューティングの概念)について語り始めていますが、これはなぜですか」

アモン氏:「携帯電話産業は規模が大きく、人類が創造したもので最も大きい開発プラットフォームになっています。

5G通信を使えば、この規模のテクノロジーをどの産業にも持ち込めます。知能や接続性、プロセッサなど、スマートフォンの機能を機械に組み込めば、あらゆる産業を根本的に変革できるでしょう。これが我々が考える“つながるインテリジェントエッジ”です。

5Gを導入し、何十億ものデバイスを“つながるインテリジェントエッジ”上でつなげたら、リアルタイムのデータやコンテキスト情報をあらゆるものから得られます。今までにないAIの発展を経験できるでしょう。

我々の見解では、AIは現時点で発展初期にあります。“つながるインテリジェントエッジ”に5Gの力を持ち込めば、AIはさらに発展するでしょう」

三木谷氏:「ある意味ネットワークそのものが、賢くAIになるということですね」

新型コロナウイルスがデジタル世界に及ぼした影響とは?

三木谷氏:「新型コロナウイルスの流行から1年半以上が経ちました。新型コロナウイルスはデジタル変革を加速させていると思いますか」

アモン氏:「間違いないですね。今回私たちが学んだことは、コネクティビティが重要だということ。コネクティビティとテクノロジーのおかげで、生産的になれます。

例えば、遠隔医療は今後発展すると考えられていましたが、実際に診療が可能だとわかりました。つながるための技術を高めていけば、リモート学習やテレワークもより便利になります」

三木谷氏:「確かに仕事のスタイルは大きく変わりました。CEOとしてもこの変化に順応しなければいけませんね。

デジタル世界の革新が進むと、一部の人が取り残されてしまう心配もあります。業界のリーダーとして、このような“デジタルデバイド”問題を解決しなければならないと思うのですが、どのように考えていますか」

アモン氏:「パンデミックで学んだことは複数あり、デジタルの影響やデジタルデバイドの問題が浮き彫りになりましたね。ブロードバンドやデジタル機能へのアクセスがないと、コミュニティがつながりを保ち、生産性を高め、学習を続けることが難しくなりました。

我々全員、最先端の技術を開発している企業には、社会がこの課題に取り組むのを支援する方法を模索する責任があります。5Gという技術を使ってこれを実現する機会がたくさんあるのは良いニュースでしょう。

デジタルデバイドの問題は世界中で起きており、テクノロジーを入手すること自体が難しい人々がいるのも事実です。5Gになって、初めて通信事業者は真のワイヤレスファイバー技術を持つようになりました。私たちは世界中の多くの企業と協力しており、彼らは学校や地方のサービスが行き届いていないコミュニティと接続することで、デジタルデバイドの解消に向けた強力なツールになっています。

もう1つ、5Gにはコンピューティングパワーを全員の手に届けることができるという特徴があります。クラウドに接続し、そのパワーを企業や消費者に届けることができれば、企業や顧客に対して無制限のコンピューティングパワーを仮想的に提供できます。

デジタルデバイドの解消という話は、未来のことまで考えなければなりません」

三木谷氏:「未来について考えるのはとても大切なことです。楽天モバイルでは、新たなテクノロジーでネットワークを再定義し、日本の携帯電話業界に価格戦争を引き起こしています。世界と比べてみても低価格を実現しているという自負があります。

未来の世界について、私は2つのことを考えています。1つはタイピングやフリック入力がなくなり、声だけで何でもできる時代が来るのではないか、もう1つはAIによるアシストで高齢者の方にも便利になると考えています」

クアルコム社 社長兼CEOから見る楽天モバイルの「ネットワークの仮想化」

2020年から日本の通信キャリアとしてサービスを開始した楽天モバイルでは、これまで専用のハードウエアに依存していたネットワークを、ソフトウエアとハードウエアに分離し、大幅にコストが削減できるとされる「完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク」を提供しています。

【参照】Rakuten Mobile 完全仮想化クラウドネイティブモバイルネットワーク

この新しい技術について、通信業界をリードしているクアルコム社の社長兼CEO・アモン氏は以下のように話しています。

アモン氏:「私たち(アモン氏と三木谷氏)の関係は、そこから始まっていますね。ネットワークの仮想化は、将来のネットワークのいいお手本になると考えています。

“つながるインテリジェントエッジ”すべての側面で、テレコムの黄金時代が始まろうとしていると私は思います。5Gのユースケースや可能性が見えているからです」

楽天モバイルは、クアルコム社の製品を使ってミリ波の5G基地局を開発しています。アモン氏は「パートナー企業の顧客のみならず、世界中の人々がテクノロジーの恩恵を受けられるようになることを目指している」と話し、これが楽天モバイルとの提携の決め手になったとしています。

取材・文/佐藤文彦

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