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大量消費社会から循環型社会へ、自宅・オフィス・服・趣味もシェアする究極のシェアリストが考える豊かさとは?

2021.10.23

モノを所有せず、「シェア」する時代が進んでいる。余った資産の有効活用から環境配慮までのシェアリングエコノミーの考え方は、日本でもいくらか定着してきた。

とはいえ、いまだに大人世代は抵抗感を感じるところがあるかもしれない。そんな中、60代女性が率先してシェアを追求しているのをご存知だろうか。

今回は、モノの貸し借りサービス「Alilce.style(アリススタイル)」を運営する株式会社ピーステックラボを61歳で起業した究極のシェアリスト、村本理恵子社長にインタビューし、モノを持たないシェアリストとしての具体的な生活や考え方を聞いた。

究極のシェアリストの生活とは

アリススタイルは、個人と個人または、企業と個人同士の貸し借りプラットフォームだ。多くの出品商品の中から、好きなものを選んで借りることができる。貸し借りはすべてユーザー間で行うことができ、レンタル予約、発送連絡、メッセージのやりとりまで、すべてアプリ内で完結する。

ドライヤーや美容機器、筋トレマシン、トースターやコーヒーマシーン、ロボット掃除機や扇風機、カメラ・イヤホン、タブレット、ベビーカー、バッグやぬいぐるみなど、生活に役立つアイテムが豊富だ。

村本氏は、株式会社ピーステックラボを2016年、61歳のときに起業して立ち上げ、アリススタイルを2018年10月にスタートさせた。実は村本氏は、アリススタイルを始める前からシェアリストだったという。今では究極のシェアリストとして知られるが、実際、どんなものをシェアしているのか?

【取材協力】

村本理恵子氏
株式会社ピーステックラボ 代表取締役社長。東京大学卒業後、時事通信社にて世論調査・市場調査分析に従事。専修大学 経営学部 教授を経て、ネットベンチャー「ガーラ」のナスダックジャパン上場に貢献。2009年よりエイベックス通信放送で「BeeTV」(現dTV)の立ち上げに参画。2016年6月に、株式会社ピーステックラボを起業し「アリススタイル」を開始。

「持ち家も処分し、シェアハウスに住んでいます。シェアメイトと衣服や小物、靴などもシェアをしているので、普段、自分では買わないようなカラーや柄のファッションを楽しむことができています。仕事場もシェアオフィスを利用し、社員も多くは、リモートで業務対応しています。

また、私自身、アリススタイルのヘビーユーザーでもあり、子どもの頃から憧れていたことを体験したく、最近は、バイオリンを2回連続で借りました。カメラも好きなので、一眼レフカメラなども必要なときに借りています。

ちなみにシェアではありませんが、朝はヨーグルトを少し、昼は食べず、夜は365日外食という食生活をし、運動は『ジャイロトニック』を10年以上続けています」

「アリススタイル」イメージ

家も身に付けるものも、趣味も、周りの人も全部シェア。外食はシェアではないが、「人の作った料理を食す」という点がシェアと似ているところがある。とにかく何もかも、自分でモノを持たないという点はすごい。

そのシェア生活はいつから、どんなきっかけで始めたのか。

「昔はモノが好きで、車、洋服を買ったりすることが楽しみでしたが、約10年前、ふと冷静になって振り返ったとき、人間はそんなにモノを買って着飾らなくてもいいんじゃないかと思ったのがきっかけです」

シェアすると「がまんしない節約」が実現できる

一般的に、「シェア」という行動は、モノを買うよりもコストを抑えることができるというメリットにスポットが当てられることが多い。村本氏は、その辺り、どのように考えているのか。

「シェアは『がまんしない節約』を実現できると考えています。『節約』という言葉の意味は『ムダ遣いをやめて切りつめること』ですが、例えば、『切りつめて』何かを買うことをあきらめるのではなく、シェアをすることで『やりたい』を体験することができ、心を豊かにすることができます。シェアという方法が、買わなくても体験できる社会を実現できると信じています」

なぜモノを持たないシェアを追求しているのか

究極のシェアリストを実践していると知ると、「なぜそこまで?」と誰もがギモンに感じるはずだ。そこまでシェアを徹底することには村本氏自身、どんなメリットを感じているのだろうか。

「社会全体で、ESG/SDGsへの取組みへの重要性が高まっている中で、大量消費社会から循環型社会へ、貧困や争いのない平等な体験を目指すことは、企業ミッションでもあります。

また、個人的には『モノをシェアする』ということは、買うことよりも、使うことや体験することに価値を見出すことができ、やりたいことをシェアすることによって気軽に実現できるというメリットがあり、それによって『心が豊かになる』と考えています」

また、村上氏は究極のシェアリストを自ら実践することと、将来について、次のように述べる。

「10年後の『当たり前』をつくりたいと思っています。『モバイルで動画を長時間見ること』が当たり前となったように、『がまんしない節約』や『シェアによる「体験」の共有』が当たり前の社会をつくりたいと考えています。

今の日本は格差が広がり、思うように豊かな生活をすることが大変な時代です。でも、心を豊かにすることはできます。モノの貸し借りを通して、体験を平等に提供される社会をつくるために、地道に仕組みづくりに取り組んでまいります」

シェアリングサービスは、今後もどんどん日本で増えていくと考えられる。そうしたサービスは、便利で手軽に利用できるが、あまり深く考える機会はないように思われる。今回は、自分が何のために「シェア」するのか、深く考えさせられた。

取材・文/石原亜香利

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