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ソーシャルスタイル理論に基づくアナリティカル向け行動アドバイス

2021.10.27

「いつも仕事で接するあの人が苦手…。」人付き合いがうまくいかないと、仕事やビジネスもうまくいかないのは、多くのビジネスパーソンが知っていることだろう。そんなとき役立つ方法の一つに、「ソーシャルスタイル理論」を利用する方法がある。

これは米国で生まれた理論で、人を「アナリティカル」「ドライビング」「エミアブル」「エクスプレッシブ」の4スタイルに分け、自分と相手のスタイルを知ることで、コミュニケーションを円滑にする方法だ。

本記事では、ソーシャルスタイル理論の概要や自己診断方法、特に「アナリティカル」についての基本的特徴と共に、人付き合いの方法、テレワーク下やアフターコロナではどのようなアクションを起こすべきかを、リクルートマネジメントソリューションズの松木知徳氏に解説してもらう。

ソーシャルスタイルとは?

ソーシャルスタイルとは、1970年代に米国のデイビッド・メリル博士らが提唱をした理論である。世界中のビジネスに応用されてきた。この理論は、「人の性格が、ある特徴的な行動に表れる」というもので、言動のくせなどの行動傾向を見ることで、相手にとって心地よいコミュニケーション方法を把握し、対策を示したものである。

自身がどのタイプか、コミュニケーションのくせを知ることは対人スキルを高めるうえでとても有効だ。

ソーシャルスタイル理論では「感情を表す/抑える」と「意見を主張する/聞く」の二つの観点から「ドライビング」「アナリティカル」「エミアブル」「エクスプレッシブ」の4スタイルに分類する。

ソーシャルスタイルの自己診断方法

ソーシャルスタイル理論を活用するには、まず自分がどのスタイルなのかを知り、その後で、相手のスタイルを知ることから始まるという。ソーシャルスタイル理論を人材育成の研修等に取り入れているリクルートマネジメントソリューションズに、自己診断方法を聞いた。

今回、回答してくれたのは、コンサルティング部 シニアコンサルタントの松木知徳氏だ。

【取材協力】

松木 知徳氏
株式会社リクルートマネジメントソリューションズ
コンサルティング部 シニアコンサルタント
2007年、株式会社リクルートマネジメントソリューションズ入社。コンサルタントとして企業の人材開発・組織開発に従事し、数々の表彰を受ける。テクノロジーや科学的な理論をもとにした科学的な営業組織づくりの支援や従業員のモチベーションの要因を研究し、新サービスの開発、メディアでの執筆活動や企業での講演などを多く行っている。 人工知能を使ったコールセンター装置・プログラムに関する特許を取得。博士(工学)。SBI大学院大学非常勤講師。尚美学園大学非常勤講師。

「このソーシャルスタイル判別ための図で自己診断してみましょう。チェック欄も参考にしながら、自身にもっともあてはまるスタイルを探してみましょう。なお、各スタイルには優劣はなく、どのタイプでも活躍している人がいます」

【ソーシャルスタイル判別】

リクルートマネジメントソリューションズ提供

アナリティカルの特徴

今回は、4スタイルのうち、「アナリティカル」について取り上げる。

アナリティカルは、一言で言えば「分析型」。感情表現を抑え、人の意見を聞く傾向にある。

・感情表現も主張も控えめ
・理路整然としている
・慎重で失敗を恐れる
・データや事実を重んじる
・時間に厳格
・自分のペースを守る

これらにあてはまれば、アナリティカルの傾向が強いかもしれない。

問題解決に必要なデータを収集・分析して、成功の可能性を慎重に考えるのがこのタイプ。言い換えれば、ちょっと“理屈っぽい”。

アナリティカル向けアドバイス

アナリティカルには、どのような行動が向いているだろうか? 松木氏に人間関係、部下との接し方、テレワーク下で活躍する方法、アフターコロナにおける行動をアドバイスしてもらった。

1.このスタイルに向く人間関係の築き方

「アナリティカルが人間関係をスムーズにするには、これらの3つを意識するのがおすすめです」

・自分の考えを示す
・相手の気持ちに共感を示す
・堅苦しい印象を与えないようにする

2.このスタイルに向く部下との接し方

「上司である自分がアナリティカルである場合、部下の仕事の細かいところまで気になり、つい指摘をしがちになります。特に、部下が懸命に取り組んだ成果物に対して、足りない部分ばかり指摘すると、部下のやる気を奪ってしまうことにもなりかねません。部下の良い点を見つけ、ほめることを意識して伝えるようにすることも重要です」

3.テレワーク下における活躍方法・自分を最大限に活かす方法

「アナリティカルの場合、テレワークに多いオンライン会議において、発言が控えめなため、存在感が低下してしまうケースがあります。自身の考えを発信し、存在感を出すためにも、『準備すること』がアナリティカルには必要です。打ち合わせなどのアジェンダを事前に確認し、必要な情報や自身の考えを整理しておくと、オンライン会議などでもしっかりと根拠をもって意見を伝えることができるでしょう」

4.アフターコロナではどのようなアクションを起こすべきか

「オンラインでのコミュニケーションが増える中、やはり、事前の準備や情報収集が重要になります。アナリティカルが得意な領域を活かしながら、より多くの人に自分から働きかけをするように意識をすることが有効ではないでしょうか」

人間関係に困ったら、ソーシャルスタイル理論を人付き合いや仕事の進め方に活かしてみてはいかがだろうか。本記事で紹介しなかったドライビング、エミアブル、エクスプレッシブの特徴やアドバイスについては、それぞれ別記事で紹介しているので、ぜひ自分のスタイルをチェックしてほしい。

【参考】
ソーシャル・スタイルを活用した対人スキル向上研修 | ソーシャル・スタイルトレーニング

取材・文/石原亜香利

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