
日本全国各地域の特徴や歴史などをモチーフにした「ご当地怪獣」を起用した地域活性化プロジェクト『ご当地怪獣プロジェクト』の発表会が10月12日(火)に愛知県名古屋市のBMシアターで行われた。『ご当地怪獣プロジェクト』は、フォーチュンエンターテイメントとタニプロモーションの協同により、全47都道府県ごとの「ご当地怪獣」を活用して、展示会やイベントなどの興行、おみやげやふるさと納税などのグッズ、映像やドラマ制作などの展開によって、日本の伝統文化や特性を国内外に発信し各地域の活性化を図るもの。
愛知県知事・大村秀章も『ご当地怪獣プロジェクト』を応援!
発表会の司会を務めたのは、名古屋を拠点に活動する男性アイドルグループ「BOYS AND MEN」の本田剛文。本プロジェクトのプロデューサーの谷口誠治氏による挨拶ののち、名古屋城の金鯱をモチーフにした愛知県のご当地怪獣「シャチホコング」が登壇。造形は造形作家として名高い寒河江弘氏によるもので、ディテールの作り込みに本田が感嘆する一幕も。
さらにスペシャルゲストとして、愛知県知事の大村秀章氏も多忙な県議会スケジュールの合間を縫って応援に駆けつけ、「愛知県からぜひ全国に羽ばたいてほしい。シャチホコングには、子供たちにとって怖がられながらも愛されるヒーローになってほしい。今後も一緒に愛知県を盛り上げていきたい」というエールを送っていた。
47都道府県の個性あふれる「ご当地怪獣」たち
「ご当地怪獣」は、現代の人々が見失ってしまったものを気付かせ、自然や環境の破壊に警鐘を鳴らすため、各地域に生息する個性豊かな心優しい怪獣の姿となって人々の前に現れた、という設定で、まさに「愛される怪獣」といったところだ。
続いて、全47都道府県のご当地怪獣も一気に発表された。ここでいくつか代表的なご当地怪獣を、そのコンセプトアートとともに紹介してみよう。
●シャチホコング(愛知県)
名古屋城三の丸遺跡で発掘された金のしゃちほこが巨大化。天守閣の雌雄一対のしゃちほこの息子として作られたが封印されていた。本能からか、あるいは父母に会いたいのか、高い建物を見ると登りたがる習性がある。
●イセエビダス(三重県)
とある国際会議のために作られた巨大な伊勢海老のモニュメントを仲間だと思って現れた怪獣。ギコギコ動く姿はよく看板と間違えられる。海の幸の守り神なので、アコギな密漁業者には容赦なく襲いかかる。硬い殻を維持するために真珠を食べるが、食べ過ぎには注意しているらしい。
●パンダン(東京都)
パンダと芸術の森、東京・上野公園に現れた巨大なパンダ姿の怪獣。最初は巨大なオブジェと間違えられるが、怪獣だと分かったとたん邪魔者扱いされる。ただ大きさが違うだけなのになぜ!? 東京の街にパンダンの咆哮が響き渡る。
●ヒョウガラヤン(大阪府)
大阪の下町で、昔から子どもたちに親しまれていた怪獣。悪いことをすると、奇声をあげて襲ってくる。早口で意味不明の言葉をまくし立てられると、二度と悪いことをしようとは思わなくなるのだ。一説には、子どもにしかその姿は見えない。頭髪部は茶色だが、まれに紫の個体も目撃される。
怪獣を起用した映画や漫画は世界からも注目される日本独自のコンテンツのひとつであり、『ご当地怪獣プロジェクト』では、怪獣たちを活用した発信によって国内のみならず海外へもアピールすることを目的としている。それぞれの地域の特色や魅力を凝縮した怪獣たちがどのような形で活躍するのか、怪獣ファンならずとも気になるところだ。
マケット展示会やドラマ制作など多岐にわたる展開を予定!
発表会では、ボイメンエリア研究生が歌う『ご当地怪獣プロジェクト』のテーマソング「GO! GO! トレジャーロード!!」もお披露目され、シャチホコングもボイメンエリア研究生たちと一緒に軽快なダンスを披露した。
『ご当地怪獣プロジェクト』では、今年12月には13都道府県のご当地怪獣のマケット展示会を東京にて開催予定で、来年2022年8月にはそれをさらにグレードアップ、全47都道府県のご当地怪獣のマケット展示会の開催も予定している(開催地未定)。
そのほか、都道府県ごとのご当地怪獣のドラマ制作と、それに連動したヒロインオーディションの開催、鉄道や商業施設でスタンプラリー、トレーディングカードやソフビフィギュア、カプセルトイなどマーチャンダイジング展開も予定している。さらに、2025年に開催される大阪万博でのパビリオン展開も目指している。
「ご当地怪獣」公式WEBサイト https://gotouchikaiju.com/
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取材・文/小田サトシ
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