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憎しみに心がとらわれてダメになりそうな時におすすめの映画「ミックス。」

2021.10.15

悩めるビジネスマンのための映画案内『ミックス。』

憎しみに心がとらわれて、ダメになりそうな時

社内の同僚と業績を競い合ったり、同業他社と売上を競い合ったりと、仕事にライバルはつきもの。

その競い合いの中から友情や同志愛が芽生えることもあるし、成長することもある。だが、ライバルが汚い手段で自分の業績をかすめ取ったり、自分の努力をあからさまに嘲笑したりしていたらどうか。悔しさと憎しみにとらわれて、(それが向こうの思うツボだとわかっていても)仕事が手に付かなくなるだろう…。そんな時に見て欲しい映画が、『ミックス。』だ。

自分を捨てた恋人と、恋人を奪った恋敵に、卓球で復讐

幼いころに天才卓球少女として活躍した富田多満子(新垣結衣)は、成長後は平凡なOLに。卓球の有名選手でイケメンの江島(瀬戸康史)に告白され、夢心地で交際を始めるが、新入社員で美人の卓球選手・愛莉(永野芽郁)に横取りされてしまう。

噂が広まり、職場にもいづらくなって帰郷する傷心の多満子。そんな彼女が目にしたのは、亡き母が経営していた卓球クラブの惨状だった。かつては多満子もスパルタでしごかれ、名選手がたくさんいて活気があったのに、今は倒産寸前で部員もわずか、しかもパッとしない素人同然の選手ばかり…。

引きこもり、無気力な生活を送っていた多満子が偶然目にしたのは、自分を捨てた元恋人と恋敵のペアが、全日本卓球選手権の混合ダブルス部門の優勝を目指し、仲睦まじく幸せそうにプレイしている姿。2人の優勝を阻むために、多満子は元プロボクサーの萩原久(瑛太)とペアを組み、試合出場を目指す。

「(クズも)あそこまで行くと、爽やかだな」

見ているうちに、「何がなんでも勝たせてあげたい」と多満子に気持ちを重ねてしまう。それは、必死に頑張っている多満子をバカにし、コケにし続ける愛莉があまりに憎たらしいから。多満子のチームのメンバーを見ては鼻で笑い、ユニフォームを見ては嘲笑し、しまいには画面に愛莉がチラッと映るだけでもイラつくほど。逆に、(愛莉を演じる)永野芽郁の演技の巧さに驚いた。

そんな元恋人ペアのクズっぷりは、多満子ペアが勝ち進むにつれ、どんどんエスカレートする。しかし戦うたびに自信をつけていく多満子ペアは、逆に冷静になっていく。萩原は、

「(クズも)あそこまで行くと、爽やかだな」

と逆に感心してつぶやくほど。その言葉にうなずいて、微笑む多満子。

そう、不思議なことにその一言で、元恋人ペアへの憎しみはすーっと薄れていく。クズな言動をする相手ペアの心の余裕のなさに、哀れみさえ生まれる。

もし自分を攻撃してくるライバルにムカついていたら、その気持ちをおさえ

「あそこまで行くと、爽やかだな」

と、無理にでも笑ってみよう。それが虚勢だとしても、不思議と心にゆとりが生まれるはずだ。そうすればまっすぐに戦うことのできない相手の弱さ、真の姿がはっきり見えてくる。

この映画には、まっすぐに戦おうとする人の背中を押す、素敵なセリフがたくさんある。

「私が輝きたいのは自分のためじゃない、大好きな人たちを照らすため」

「一生懸命生きてるヤツを馬鹿にすんな!」

贅沢すぎる、謎のキャスティングの怪演にも注目

この映画は主演の2人も豪華だが、脇役がとんでもなく豪華。多満子のおさななじみの田舎のヤンキー主婦を広末涼子が演じていて、これが驚くほどハマり役。鬼コーチの母親を演じる真木よう子も、「この役を演じるために生まれてきたのでは」と思うほど。中華店の怪しい店員を演じる蒼井優も、最初は「なぜ蒼井優がこんなチョイ役を?」と疑問に思ったが、その後の展開で実はものすごくおいしい役だったことがわかる。

斎藤 司(トレンディエンジェル)、吉田鋼太郎、生瀬勝久、遠藤憲一、小日向文世といったおじさん俳優も、それぞれ「なぜこの役を受けたのだろう」と疑問すら浮かぶ謎の設定を、楽しそうに怪演している。

そして、笑っちゃうほど卓球がヘタな遠藤憲一と田中美佐子演じる夫婦が、なぜ卓球を続けるのか、その秘密が最後に明かされる。その悲しい秘密に涙しつつも「夫婦って本当にいいものだな」と、静かな感動がこみあげてくる。不器用だけど一生懸命生きている人に、温かな勇気をくれる映画だ。

「ミックス。」Blu-ray:¥5,170(税込)DVD:¥4,180(税込)発売元:フジテレビジョン 販売元:ポニーキャニオン(C)2017『ミックス。』製作委員会

文/桑原恵美子

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