歴代スーパー戦隊の中でも国内外にいまだ根強いファンがいる『海賊戦隊ゴーカイジャー』。放映から10年が経過し、今年同じキャストが再び集結して撮影されたVシネクスト『テン・ゴーカイジャー』が11月に映画館で上映されることで、ブームが再燃している。レッド役のキャプテン・マーベラスを演じ、相変わらずのド派手なアクションに挑んだ、俳優・小澤亮太さんを直撃! 今回の作品にかける熱い想いを聞いた。
小澤亮太(おざわりょうた)
1988年1月25日生まれの33歳、千葉県出身。2011年、ドラマ初出演及び初主演を果たした「海賊戦隊ゴーカイジャー」のゴーカイレッド/キャプテン・マーベラス役でブレイク。以降、舞台「飛龍伝 2020」「ナナマル サンバツ THE QUIZ STAGE O(オー)」ほか、映画・ドラマ・舞台などで幅広く活躍中。
『テン・ゴーカイジャー』にかける熱い想い
「今日もこの撮影の前、サウナに入って体を絞ってきました(笑)」
そう言って爽やかに取材会場に現れた小澤亮太さん。
「今回の作品のために体は相当鍛えて臨みました。10年ぶりに当時のスタッフが全員揃って、10年後のゴーカイジャーをしっかり見せられるっていうことがとても嬉しくて。ゴーカイジャーをはじめ、この作品でも懐かしいヒーローたちがたくさん登場します」
今回新作が製作された『海賊戦隊ゴーカイジャー』は、スーパー戦隊シリーズの中で通算35作目の作品となる。1975年に放送された初代『秘密戦隊ゴレンジャー』から、『ジャッカー電撃隊』『バトルフィーバー』『電子戦隊デンジマン』『太陽戦隊サンバルカン』などなど、毎年新たなヒーローが誕生し続けてきたが、『ゴーカイジャー』は、歴代戦隊の大いなる力を使って戦うという戦闘スタイル。レンジャーキーという鍵を使って、過去のヒーローの姿に変身するのだが、歴代ヒーローがたびたび登場することでも話題を呼び、いまだに多くのファンに支持されている。
「今回の作品では、過去のスーパー戦隊のヒーローたちの戦いが公営ギャンブルとして流行しているという混沌とした世界が舞台になっています。出かけていいのか、人と会っていいのか、何が正解がわからない不安なコロナ禍の世界とどこか通じている様な気がして。
そういう不安な世の中で、大切なのはやっぱり人と人との繋がり、絆なんだなって感じられる作品になっていると思います」
レッドを演じた小澤さん(左上から時計まわりに)をリーダーとするゴーカイジャーは、6人。ブルーは山田裕貴さん、イエローは市道真央さん、シルバーは池田純矢さん、ピンクは小池唯さん、グリーンは清水一希さんが演じている。彼らとの再会に思うことは?
「ゴーカイジャーのグループLINEで今も繋がっているので、時々連絡は取っていたんですが、みんなで顔を合わせるのは本当に久しぶりでした。雰囲気とか全然変わっていなくて…。衣装合わせをしたら、当時の感覚にすぐ戻れました。
本来人見知りで、当時は自分から近寄るなオーラが出ていたみたいで、あまりしゃべれなかった人もいたんですが、久しぶりに同じメンバーやスタッフとも再会して、じっくり話をできるようになった。ああ、すっかり大人になったんだなって(笑)」
アクションシーンに備えて数ヶ月かけて肉体改造
「アクションシーンは、もしかしたら当時より動けているかもしれません。体を鍛え直したんですが、ストイックにやりすぎて、最後は帯状疱疹が出てしまったほど(笑)」
作品のために鍛えたというが、確かにゆったりしたシルエットの服を纏っていても、すらりとしながらも胸元ががっしりとしているのがわかるほど。
写真でお伝えしきれないが、すらりとしながらもがっしりと筋肉のついた体型がカッコいい。
「久々のアクションで、キックで足が上がるかどうか…。たるんだ自分、しっかりしなきゃって(笑)。ランニングマシンやバイクで有酸素運動を40~60分、そのあと筋トレで腹回りと胸回りを重点的に。週4で徹底的に追い込みました。
わりと筋肉はすぐ大きくなるほうなんですが、アクションシーンは、柔軟性も必要なので、ストレッチもけっこう取り入れました」
トレーニングの成果が実り、本編内ではマーベラスが派手に動き回るアクションシーンも10年経ったとは思えないほどキマっている。しかも、本作ではなぜか眼帯姿に…。
「今回訳あってマーベラスは眼帯をしているんです。最初、片目でアクションするのがとても難しくて、距離感がつかめず、キックが当たらないんですよね。撮影の途中からは、透けて見えるスポーツ用の眼帯に切り替えたら、だいぶ動けるようになりました。
実は、昔から殺陣の練習もアクションのトレーニングも陰でこそこそやるタイプで。努力する姿を人に見られなくないんですよね。マーベラスと一緒で、恥ずかしがり屋なんです(笑)。見られる仕事をしてるのに、見られたくないという…。でもそれはよくないことでもあるんですよね。仕事をしていく上で、努力している姿や頑張っている姿勢は、ときにはアピールすることも大事だよって先輩に言われました」
33才になった今、体の変化を感じて…
「20代のころとは体がやっぱり違ってきていているんですよね。あのころは撮影の空き時間で現場で動きながら体づくりもできていたけど、コロナ前にバスケをやってみて全速力で走った時、息が上がっちゃって、肉体の老化を感じたんですよ。
この仕事は、体が資本。常に体を動かすことを忘れないようにしなければいけないということを、この作品を通じて改めて考えましたね」
趣味は釣りとサーフィン、美容男子の一面も
「東京に出てきてからちょうど10年経つんですが、自分の周りにいる仲間たちとの付き合いも10年付き合いが続いています。ゴーカイジャーで出会った人たちとも10年いい関係が続いていたからこそできた作品だなって感じています。
仲間たちとは釣りやサーフィンにもよく行きますよ。海が大好きなんですが、日焼けはしたくないから、UVケアはしっかりしていきます。
最近は、肌のお手入れもけっこうちゃんとやっているんです。この先10年後、たるんだら嫌じゃないですか(笑)。化粧水、美容液、乳液、クリームって4ステップ塗ってます。しかも、昼用と夜用もちゃんと使い分けてスキンケアをしています。
日頃からハンドクリームやリップも持ち歩いていて、こまめに保湿もしています。結構、繊細なところもあるんです。豪快でオラオラ系のマーベラスと自分自身はちょっと違うかもしれませんね(笑)」
趣味の話、自身の性格などについてのお話はSuits womanで語っているので、こちらの記事もぜひ。
小澤亮太さん主演『テン・ゴーカイジャー』は11月12日から上映予定
Vシネクスト『テン・ゴーカイジャー』
2021年11月12日(金)より 期間限定上映
出演:小澤亮太 山田裕貴 市道真央 清水一希 小池唯 池田純矢
原作:八手三郎 脚本:荒川稔久 監督:中澤祥次郎
配給:東映ビデオ 上映時間:61分 製作年:2021年
https://www.toei-video.co.jp/10-gokaiger/
(C)2021 東映ビデオ・東映AG・バンダイ・東映
(C)石森プロ・東映 配給:東映ビデオ
撮影/深山徳幸
取材・文/望田真紀
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